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アーツアンドクラフツ社員鼎談企画 Vol.2
未経験者の育成方針に迫る

アーツアンドクラフツの大きな特徴と言えば新卒/未経験者に絞って採用していること。
経験がものを言うイメージが強いコンサルティング業界のなかで、
社員はどのように育っていくのだろうか。

潜水士からコンサルタントへ。
アーツアンドクラフツだからこその異色の経歴

近藤 —— 私の前職は潜水士でした。主に海やダムに潜って設備の点検などをしていたのですが、いかんせん危険な仕事なのでこの先ずっと続けていけるのかどうか、不安だったんです。そこでコンサルタントという仕事に興味を持ちました。しかし、高学歴か経験者でないと雇ってもらえないみたいな話を聞いていたので諦めかけていたところで、未経験者を積極的に雇っているアーツアンドクラフツのことを知りました。

吉田 —— 私は新卒入社です。コンサルタントを選んだきっかけは、自分の好きなことを仕事にしたいと思った時に、「じゃあその好きなことって何?」と立ち止まってしまったから。それならば、様々な企業と関わることができるという意味で、汎用性のある仕事に就きたいと思ったんです。

だから“〇〇コンサル”みたいな、ある分野にだけ特化したものではない、幅広い業種と取引のあるコンサルティング会社であることが第一条件でした。なおかつ、私は目立ちたがりな性格で、大きな会社に入って埋もれてしまうのが嫌だったので(笑)、100人前後かそれよりも規模の小さな会社を探していたら、かなり絞られてきてアーツアンドクラフツに辿り着いたという感じですね。

日下部 —— 私は大手の飲食チェーンで店舗運営を2年、そのあと芸能プロダクションに入って広告営業の仕事をしていました。アーツアンドクラフツに入社したのはそこから1年くらい経った頃。友人でこの鼎談のVol.1にマネージャーとして出ている鈴木に声をかけられたんです。

コンサルティングは一人の天才的な発想ではなくディスカッションによって進めていくもの

日下部 —— 近藤さんは潜水士という今とはある意味真逆の仕事から転職してきて大変じゃなかった?

近藤 —— 前職はフィジカル勝負でガチガチの体育会系というか、上下関係の厳しい会社でした。それに対してアーツアンドクラフツは、いつ誰にでも気軽に話しかけてアドバイスをもらえる環境だったことは新鮮でしたね。そして先輩方もみんな未経験からスタートしている、僕と同じ道を通ってきた人たちだからいろいろとわかってくれる。だからまったく異なる業種からの転職でもやれているんだと思います。

日下部 —— 新卒で入ってきた吉田さんは入社してみてどう思った?

吉田 —— 学生の頃は、コンサルって高学歴で優秀な人がアイデア勝負でポンッと解決策を出す、みたいなイメージで、自分にそんなことができるのかかなり不安でした。でも入ってみてすぐに、けっこう地道な調査を積み重ねて策を練っていく仕事なのだとわかりました。どっちにしても難しいことは難しいんですけど、僕にとってはそのギャップがよかったんです。近藤さんも言ったように、気軽に先輩と話すことができて手厚いサポートがあるなかで、一生懸命考えて手を動かせば自分でもなんとかなることがわかったので、楽しんで仕事をしています。

日下部 —— まさにその通りで、この仕事は一人の天才的な発想で「はい解決!」とはならない。プロジェクトに対する根本的な考え方を共有したうえで、互いのアイデアを持ち寄ってディスカッションベースで進めていくもの。すなわち一人ひとりの個性や互いのフラットな関係性が重要で、社内での上下関係はあまり必要ないと思う。そのなかでうちは新卒と未経験者の可能性に絞って採用していて、みんな最初からコンサルとして意見を発したりアイデアを導き出したりするための糸口を持っているわけではないので、育成面がすごく重要になってくるんだよね。

ビジネスプロフェッショナルを育てたい。
アーツアンドクラフツの育成方針とは

日下部 —— “ビジネスプロフェッショナルを育てる”ということが我々の育成の大前提です。ではビジネスプロフェッショナルとは何なのか。そこはあえて定義していないんですけど、例えば、アーツアンドクラフツは事業として、大きくクライアントの経営をサポートするコンサルティングというB to Bの領域と、ブランドというB to Cの領域の二軸を持っていることが強みで、コンサルタントとして磨いたスキルをブランドという実業に昇華できる人材を育てることもその中の一つですね。

そのために必要なのがプロジェクト単位でコンサルタントとしてのスキルを磨くプロジェクトメンバー内でのOJT。そして、ざっくりと言えばプロジェクトを跨いだスパンでメンバーを育てていくチームという存在。私の好きな『名探偵コナン』に置き換えると、一つひとつの事件の解決がプロジェクトだとしたら、チームはもう少し俯瞰的というか、そのうしろにある黒の組織との対決という大きなストーリーレベルでの成長を促しているみたいな(笑)

近藤 —— コンサルタントはプロジェクトごとに関わる業界も仕事内容も異なるので、汎用性や臨機応変な対応力が求められます。アーツアンドクラフツでは、実践を通じてスキルを磨くことができるOJTと、そこでの反省点が次のプロジェクトに活かされているかどうかまでを見てくれるチームの二つがしっかりと機能しているので、すごく働きやすいです。

実はこういう仕組みに近いものは前職にもありましたし他の会社にもあると思うんですけど、なかなかうまくいかないという話をよく聞きます。その点、アーツアンドクラフツは徹底している。それはこの仕組みを作り上げていった日下部さんや創業時のメンバーも、事業部長の平田さん以外はみんな未経験だったリアリティの積み重ねによる賜物だと思います。

アーツアンドクラフツ
ならではの育成/評価軸

吉田 —— “スキルシート”と“1 on 1”はアーツアンドクラフツの育成システムにおいて、もっとも重要な要素だと思います。スキルシートには、メンバーそれぞれのフェーズによって身に付けるべき項目がピックアップされています。そして、それらをクリアしていくための目標をほかの誰でもなく、自分自身で設定することが大きな特徴ですね。その後、チームリーダーとの1 on 1で進捗を振り返ってアドバイスをもらいプロジェクトでの仕事に活かすという一連の流れを、1カ月単位で繰り返し行うんです。

モチベーションアップや成長のための鍵がどこにあるかは人それぞれ。そんななかで、一定の基準はあるにせよ、自分で決めた目標や個性と向き合ってもらえる環境が整っていることは本当にありがたいですね。おそらく多くの会社は、誰もが同じ目標に向かい、達成率によって評価が決まる。わかりやすいと言えばわかりやすいのかもしれませんが、そのせいで削がれる自主性や芽が出ない才能も少なくないと思うんです。

日下部 —— 私が入社した頃は、みんながそれぞれのルールに従って仕事をして、入ってきたコンサルティングフィーを配分するという単一評価の時代でした。うちはその当時から育成を重視し個人としっかり向き合う姿勢はありつつも、やはり経験者を雇って会社にフィットさせるほうが良いのではないかという考えもどこかにあった。そこから新卒や未経験者を一から育て上げる方向に振り切ったときに、研修体制や評価制度を見直さなければならないという話になったんです。

もちろん、コンサルタントの最終的な価値はお客様の利益最大化です。だから結果で評価するやり方は至極健全。ただ、その結果を出せる人材を育成していくことも会社としての責務であるわけですから、未経験から頑張って得たスキルもちゃんと評価したほうがいい。また、そこでの評価は定性的でもいいのでは?と声が挙がったんです。そして会社として、一定の基準をシェアさえできていれば、むしろそのほうが実際のプロジェクトで有機的に動けるはすだという結論に至りました。

コンサルタントとしてのチャレンジと成長

近藤 —— 自分は今まさにチャレンジの真っただ中ですね。これまでまったく関わったことのなかった物流関係の根源的な課題を考えるような仕事を抱えているんです。社会全体として物が運べなくなってきている状況を何とかすべく、いろいろと調べものをしたり、推計して数値を出したり、日々格闘しているところ。そのなかで、ここまでに話してきたような育成の仕組みによって、課題を解決するための考える力やプレゼンテーションの力は確実に付いてきていると思います。いかんせん元潜水士で水の中に潜る毎日だったので、最初は調査手法もパワーポイントの使い方もまったくわからなかったにも関わらず、今なんとか自分の力で一つひとつ形にできていることは、大きな自信になっていますね。

吉田 —— 振り返ってみて「これはけっこうなチャレンジだったな」と思うことが一つあります。M&Aで買収される側の会社の価値を評価するプロジェクトで、マネージャーに「僕に任せてください!」と言って一人でクライアントのところに行ってプレゼンしたんです。

日下部 —— “ビジネスデューデリジェンス”という、コンサルのなかでも王道の仕事ですね。

吉田 —— 最初は「会社の評価?どういうこと?」レベルで何もわからなかったんですけど、それまでのOJTや1 on 1の経験があってプレゼンなどの基礎的な能力は付いてきている自信があったので、ある程度内容が把握できた段階でやれる気がしてきました。その時ちょうどマネージャーが忙しかったこともあり、だったら自分が力になりたいと思って志願した結果、さらなる自信に繋がりました。

日下部 —— プロジェクトを推進する力、人に自分の考えや調査したファクトをわかりやすく伝える能力、パワーポイントに象徴されるビジュアライズのスキルなど、最終的にコンサルタントという職位になるため取らなければならないスタンプが、スキルシートによって決まっているんです。そこで成長が認められたメンバーには、その段階でできるチャレンジをどんどんやってもらっています。

近藤 —— だから私のようにコンサルとは全く異なる職業からの転職でも、やる気と自主性があればなんとかなると思います。

吉田 —— 私の考えとしては、責任感とモチベーションと主体性が備わっていれば、応募してみる価値のある会社だと思います。

日下部 —— 自由な会社なので自ら考えて行動できる余白がある分、求められる責任は大きくなってくる。それに伴う未経験がゆえの不安、心理的なハードルを最低限取り除くものを、私は育成基盤と呼んでいます。そして行く先はプロジェクトで完結するのではなく自身で事業を起こせるようなビジネスプロフェッショナルを輩出したい。ここを読んで興味を持ってくださった方のご応募をお待ちしています。

鼎談メンバー紹介

日下部 峻

社歴:5年目
役職:シニアマネージャー
前職:飲食業・芸能事務所

関わったプロジェクト
  • ・国内大手プロフェッショナルファームにおけるM&A支援
  • ・国内BPO会社のビジネスデューデリジェンス
  • ・国内シンクタンク系コンサルティング会社のビジネスデューデリジェンス
  • ・国内大手ITベンダーにおける技術マネジメント戦略策定支援
  • ・国内大手ITベンダーにおける組織構造改革/BPR支援
  • ・国内大手販売会社における新規IoT事業の事業性検証および事業モデルの策定
  • ・国内大手広告代理店における新規EC事業の事業性検証および事業モデルの策定
  • ・国内大手ホテルにおける新業態ホテルのブランドコンセプト設計および事業モデル策定
  • ・外資系製薬会社におけるSCM業務フローの見える化および業務マニュアルの策定
執筆ブログ

M&A戦略に基づくソーシングの進め方 -投資ターゲティング~企業選定-
【サービス紹介】ビジネスデューデリジェンス概論
M&Aを成功へ導く -M&A仲介会社の活用方法-
M&Aプロセスにおける対象会社との交渉 -企業選定~初期的なアプローチ-
【よくわかるビジネスデューデリジェンス実務】デューデリジェンスの目的を知る
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メッセージ
創業来リニアな拡大を続け、現在は「第二創業期」ともいえるフェーズ迎えております。次なる段階は、組織と個人が相互に引き立て合って初めて見えてくるもの。アーツアンドクラフツは各々が見据える可能性を追いかけていける懐深い企業です。己がプロフェッショナルマインドを発揮して、未来の選択肢を増やしましょう。

近藤 慧

社歴:2年目
役職:アナリスト
前職:潜水士

関わったプロジェクト
  • ・国内大手ITベンダーにおける物流MaaSプラットフォーム事業計画策定支援
  • ・国内大手ITベンダーにおける技術マネジメント戦略策定支援
  • ・大手医療機器メーカーにおけるAgritech事業戦略策定支援
執筆ブログ

「メタバース」の可能性とは~今後展開されるビジネスモデル~
【初心者向け】オムニチャネル化の有用性について
代理店ビジネスにおけるマーケティング手法

メッセージ
コンサルタントは知力を対価にクライアントから報酬を得る仕事です。会社の経営戦略等に携ることができる反面、地道な調査や示唆出し一つ一つに価値を見出していかなければなりません。私のような業界業種未経験の者でも必死に食らいついていけるような成長基盤がアーツアンドクラフツにはあると確信しています。自分の成長を他人に委ねない成長意欲のある方、未経験で自信はな無いがコンサルタントをしてみたい方、是非、アーツアンドクラフツにいらしてください。共に働くことを、心から楽しみにしています。

𠮷田 暁壮

社歴:3年目
役職:アナリスト
前職:新卒入社

関わったプロジェクト
  • ・物流企業における脱炭素目標立案とGHG削減ロードマップ作成支援
  • ・ITベンダーにおけるXR事業売上予測策定支援
  • ・ソフトウェア企業におけるリーガルテック関連新規事業に向けた事業性検証
  • ・ロードサービス事業の戦略策定支援
  • ・建材企業におけるBDD支援
  • ・都市の広報戦略策定支援
  • ・ITベンダーにおける脱炭素サービス策定支援
  • ・大手電機メーカーの生体認証事業における戦略策定支援
  • ・大手小売事業者のSCMに関するDX強化ロードマップ策定支援
執筆ブログ

【店舗のメディア化】リアル/実店舗における「体験」の価値創出方法
成功しているマーケティングがデジタルとアナログを併用する理由
【基礎から分かる】バリュエーション(企業価値評価)とは?種類と算定手法/方法
【基礎から学ぶ】デジタルマーケティングにおけるKPIの設計方法
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メッセージ
私自身、コンサルを何も知らないただの大学生からアーツアンドクラフツに入社しましたが、目立ちたがりの性格と成り上がってやるぞといった気持ちを支えに、数多くの案件をなんとかやり遂げてきました。
アーツアンドクラフツには、未経験者でも成長可能な教育システムは確かに備わっていますが、しかしどんな人でも入社すれば勝手に成長できるわけではありません。人それぞれスイッチは異なるが、仕事をやりきる責任感や仕事に対する自身のモチベーションを基に、主体性をもって取り組める姿勢が成長に繋がると考えます。
そんな姿勢をもって取り組める方と働けることを楽しみにしております。

 

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