KNOWLEDGE & INSIGHTS

ブランド×コンサル/私たちの未来の景色

ブランドインキュベーション(BI)室の役割

7月のキックオフ懇親会の時から社内には発表していましたが、先日ブランドインキュベーション室の設置についてプレスリリースしました。

アーツアンドクラフツには、BtoC向けのブランド運営を行うブランド事業部と、大企業を中心としたBtoBの事業コンサルティングを行うコンサルティング&ソリューション(C&S)事業部がありますが、一見性質の異なる二つの事業がひとつの事業体に存在することによる、当社独自の事業展開を具現化するための部署が、このブランドインキュベーション室という位置付けになります。

アーツアンドクラフツ株式会社「ブランドインキュベーション室」を設立

 

それぞれの事業がそれぞれの形で成長を続けてきた中で、ここ数年来この二つの事業が共存することの意義を模索してきましたが、概念を超え、より具体的な両事業の結節点として浮上してきたのが、自社の基幹ブランドであるith(イズ)のグローバル展開です。ブランドインキュベーション室ではこの展開を、これまで蓄えてきたビジネススキルを活かし人材やノウハウ面での支援を行っていきます。

二刀流経営をより鮮明に

この事業展開を、私はアーツアンドクラフツの二刀流経営と称していますが、その二刀流経営の担い手がBI室として発足したとはいえ、まだまだそれがなんなのか、曖昧で掴みづらいという状況は否めません。

当社の未来にとって非常に大事なこの二刀流経営を、よりわかりやすく鮮明に伝えるために、今年の暮れあたりを目途にWebのリニューアルを行う予定です。

そしてその一環として、この8月〜9月にかけて日本、そして台湾、シンガポールで、ブランド事業部、海外事業部、C&S事業部のみなさんの協力のもとで動画の撮影を行ってきました。

 

ブランドを担うithのつくり手たちと、様々なビジネススキルを有するC&SメンバーやBI室のメンバーがコミュニケーションを取りながら事業をドライブさせていく。そんなイメージが端的に伝わるようにということを意図して撮影作業を行ってきました。

もちろん撮影ですのでシチュエーションを設定して行ったわけですが、「百聞は一見に如かず」。ぼんやりと頭の中で思い浮かべる程度だったイメージが目の前に具現化することで、ここから先の私たちの働き方や、事業の行先がより具体的な像をして浮かび上がってくるように感じます。

この映像はけして架空のものではありません。一部の人にとってはすでに具現化した現実の世界です。そして今は少し違う日常を過ごしてたとしても、アーツアンドクラフツで働くあなたにとっての2年先、3年先の日常の景色となるかもしれません。

 

新宿アトリエにて(つくり手とC&Sメンバー)

ithシンガポールの取組

シンガポールアトリエにて(つくり手とBI室メンバー)

 

大事にしてきた思いを伝えよう

今回の撮影旅行では残念ながら台湾のつくり手にはお会いできませんでしたが、台湾の立ち上げから携わる佐藤健さん、そしてこの夏から満を持して台湾でのアトリエ運営にあたるつくり手の櫻井さん、主任の竹内さんの協力により、素晴らしい撮影ができました。

ここからまだまだたくさんの困難を超えて行かなければならないかもしれないけれど、日本でもそうしてきたように、台湾のつくり手たち、そしてお客様たちと本当に向き合い、寄り添うことができれば必ずGOODな明日が拓けることでしょう!

世界からももっと学ぼう

シンガポールのつくり手・チャイさん(左の男性)は、朝出社してきてまず最初に、玄関のガラスドアの拭き掃除を丁寧に始めました。松岡さんに伺ったところ彼の出勤時のルーティンだそう。私自身、10年くらいithに携わってきましたがあまり目にしたことのない光景でした。(日本でもやってる人いたらごめんね!)

シンガポールのみなさんは日本のつくり手と遜色なく、いやもしかしたらそれ以上のホスピタリティを持って仕事をしているということがわかりました。文化的な背景など色々な違いはあっても素晴らしいものは素晴らしいと改めて気付かされました。

私たちも世界にある優れたものや素晴らしいものをもっと学び、取り入れていこう!

新しい景色を見に行こう

ここから撮影した素材を編集し、私たちが標榜する「世界の路地裏からオンリーワンの感動を」というコンセプトとともにより伝わるものへと仕上げていきます。この他にも撮影に携わってくれた方々、ありがとうございました。楽しみにしててくださいね。

そして改めてBI室を引導役にブランド、C&Sの両事業のメンバーで力を合わせ、ダイナミックでオンリーワンな私たちならではの事業を創り出していきましょう。

末尾になりますが、今回はBI室との関わりから海外事業について紹介しましたが、それだけにフォーカスするのではなく、自分自身ができること、役に立てることを信じて取り組む一人一人の努力の上にこそ、目指すべきものが成り立つんだということを忘れずにいようとも思います。

世界にひろがるアーツアンドクラフツのメンバーみんなで、新しい景色を見に行きましょう!!

 

吉田貞信

アーツアンドクラフツ取締役/ブランド事業部長。NTTデータ、フロンティアインターナショナルにて、IT、広告・マーケティング領域を中心に、イノベーション・プロデューサーとしてB2B/B2Cを問わず新市場の開拓、新規事業の立ち上げなど多数のプロジェクトに従事。
著書『ふるくてあたらしいものづくりの未来– ポストコロナ時代を切り拓くブランディング ✕ デジタル戦略』クロスメディアパブリッシング