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【ithのものづくりと仕事 Vol.7】株式会社フジモリ ジュエリー職人/鈴木 純氏

この記事では、結婚指輪工房ithの鍛造コレクションの開発および工房見学を交えたインタビューをまとめています。

株式会社フジモリ 工房主任/鈴木 純氏

株式会社フジモリは、1970年に東京・三軒茶屋にて創業。先代・藤森健司氏はパリ国立大学、二代目である現代表・藤森隆氏はイタリア・フィレンツェと、ともに海外での習業経験を有し、技術力のみならず、クラフトマンスタイルのハンドメイドにこだわり、ものづくりに対する並々ならぬ愛情も合わせ持つジュエリー工房。直営ブランドでは、オリジナルデザインのオーダーメイドジュエリーを手掛け、コンシューマー向けの手作りリング制作体験工房も運営。オーナー自ら、“ラテン気質な、ものづくり好きの集団” と評する明るくポジティブな社風も魅力。工房主任の鈴木純氏は、株式会社フジモリのチーフとしてithの鍛造コレクションのデザイン開発をith代表・高橋とともに担当。キャリア16年の職人としても活躍中。

 

Q ithとのコラボレーションの決め手をお聞かせください

A (藤森隆代表取締役より) まず第一に、ものづくりに対する敬意が感じられる点です。ジュエリー業界には、誰かが泣く取り引き形態が多く残る中、高い技術には正当な対価を支払うという姿勢に誠意を感じました。

アーツアンドクラフツの宮﨑社長の、固定概念にとらわれずに挑戦する姿勢からも刺激を受けています。ご本人がジュエリー業界ご出身ではない分、自由な発想で事業運営されていますよね。風通しのいい経営方針のもとで、我々も背伸びせずにお付き合いさせてもらっています。

 

Q 実際にithと商品開発をしてみて、何か気づかれたことはありますか?

A (以降、鈴木さん) 自分たちが、作る側の理屈や目線で、ジュエリー制作を進めがちであることに気づきました。デザイン開発は、ith代表の高橋さんと進めていたのですが、いただくデザインの修正依頼には、身に着けるお客様の目線からの意見が込められていました。

我々もものづくりが大好きだし、一点物のジュエリー制作にこだわっているのは確かですが、身に着けるお客様の存在を改めて意識するいいきっかけでしたね。

あとは、新しい視点やアイディアに対する柔軟さですね。我々も旋盤加工などの技術を、新しいアプローチで活かすことで特色を高めてきたので、楽しみながらトライアルを繰り返しています。

 

Q 旋盤加工は、ジュエリー制作に用いる技術としては珍しいですよね

A 町工場と工業製品のイメージが強いですが、我々はジュエリー加工に技術を応用しています。旋盤加工では、高速で回転する指輪に刃を当てて削りながら、形を作り出します。なので、スパッと均質な断面の仕上がりが基本となります。シンプルで規則性のある、端正なデザインを得意とする加工方法です。

我々の場合、40年以上技術を培う中で、立体的な造形や模様を作り出してきました。直線的な断面だけでなく、何回も刃を変えてくぼみをつけたり、規則性を生かして装飾を生み出したり。

ithさんの鍛造コレクションにも、我々の技術をそのままご提案したというのが正直なところです。

– ith代表・高橋 ithらしさを汲んでご提案いただいていますよね。鍛造らしい力強さだけでなく、繊細さや心地よさを感じるデザインや質感をご提案いただいたので、開発しやすかったです。

 

Q フジモリの工房と、ithの共通点があれば教えてください

A ものづくり、特に一点物のジュエリーに対する姿勢でしょうか。

我々の場合は、ひとつの指輪制作の全工程を、一人の職人が一貫して担当します。だからこそ完成する指輪への愛着が湧くし、仕上がりの責任は自分一人で負う緊張感もあります。

ithさんの指輪は、決まったお客様のために制作するので、喜んでいただきたいという気持ちも具体的に感じやすいですよね。

Q 今後、ithとのコラボレーションで取り組んでいきたいことがあれば教えてください

A 鍛造コレクションでも、デザインのアレンジをお受けできるようにしたいですね。フジモリが持つ技術を活かし、さらにお客様のご要望を叶える手段が増やせればと思います。

身に着ける方に寄り添えるよう、準備を進めていきます。

– ith代表・高橋 ぜひ、よろしくお願いします!

 

参考ページ/ithの鍛造コレクション

5F, 1-3-18 Hiroo, Shibuya-ku, Tokyo
150-0012 Japan

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