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【コンサル事業部紹介★第7弾!】アーツアンドクラフツのコンサルタントの仕事とスケジュールをご紹介!

なぜ、私がC&Sの仕事とスケジュールを紹介する理由

初めまして!2020年にアーツアンドクラフツ株式会社C&S事業部に新卒1期生として入社した、佐藤と申します。

私が入社したのはおよそ今から3年前の2020年4月、コロナ真っ只中でした。

入社してからの3年間で、コンサルタントとして、大手通信企業の新規事業の戦略立案中堅製造メーカーの戦略実行支援案件などに携わる一方社内プロジェクトとして自社Webサイトの刷新の推進役や、研修の講師役を任せていただきました。

上記の経験を経て、現在は海外事業部として、自社事業であるith(結婚指輪の製造・販売)の海外展開プロジェクトメインに参画しています。

佐藤健

2020年に慶應義塾大学卒業後、アーツアンドクラフツ株式会社に入社。製造業、サービス業における新規事業の戦略立案や業務改善などのコンサル案件に参画し、その後、自社のブランド事業の海外進出を支援。現在、C&Sから海外事業部に異動し、海外法人の運営/管理を担当

アーツアンドクラフツ海外事業部/マネージャー。

そうした過去の経験もあり、今回は皆さまにACにおけるコンサルタントの業務と1週間のスケジュールをご紹介する役割を任されることになりました。

アーツアンドクラフツ株式会社におけるコンサルタントのお仕事とスケジュールを少しでも理解してもらい、イメージを持っていただければ嬉しいです。

 

前置きが長くなりましたが、まずはコンサルタントの1週間のスケジュールをご紹介し、そののちコンサルタント1年目が行うメインの業務をピックアップして紹介していきます。

 

ACコンサルの1週間のスケジュール

 

以下は、私がアーツアンドクラフツ株式C&S事業部に入社して1年ごろのスケジュールです。

上記のスケジュールからも分かる通り、ほぼ全ての業務は10時〜19時の定時内に完了しています。これは私が特別に優れた業務能力を持っているわけではありません。むしろ、会社の方針として、PM(プロジェクトリーダー)からメンバーに対して、定時内に完了するような業務が割り当てられるようになっています。もちろん、業務時間内に終了できないタスクも多々あります。そのような場合には、私の直属のPMが引き継いでクライアントに報告を行います。また、クライアント報告の翌日には、品質を確保しつつ効率的に作業する方法について指導を受ける機会もありました。

こうした指導を通じて、私は業務時間内で与えられたタスクを効率的に遂行する方法を考えるようになりました。

なお、スケジュールには書かれていませんが、弊社は他のコンサルティング会社と同様にリモートワークを導入しています。ただし、PMの判断によって出社が必要になるケースもあります。私自身、新型コロナウイルスの影響もあり、入社当初からリモートでの作業を行ってきました。リモートワークでは、PMが物理的に傍にいるわけではないため、よく効率を考えずに仕事をすることがあり、結果、業務時間が長引くこともあります。こうした働き方を1ヶ月程度しますと、自分が長時間労働には向いていないということも分かり、働く時間と休息時間を決めるようにしました。

メリハリのある働き方が私にとってより快適であるという気づきを得てからは、前述した通り、効率を重視して業務を時間内に遂行するよう心掛けています。

ここまでACコンサルの働く時間と場所について説明してきましたが、次に具体的なコンサルティング業務を見ていきましょう。

 

ACのコンサルタントのお仕事

C&S事業部のコンサルタントは、大きく分けて、2つのプロジェクトに携わる機会があります。

1つは、外部のクライアントに価値を提供するコンサル案件です。もう一つは、後述する社内に価値提供する社内案件です。

コンサル案件の種類は、戦略立案、業務改善、新規事業の立ち上げなど多岐にわたりますが、コンサルの仕事内容自体を見ますと、大きく「情報収集・整理」、「アウトプット資料の作成」、「クライアントフェーシング」の3つに区分することができます。概要にはなりますが、それぞれ見ていきましょう。

 

①コンサル案件

まず、コンサル案件を見ていきましょう。

1.情報収集・整理

コンサルティングにおける情報収集と整理は、クライアントの要求に基づいて関連情報を収集し整理する役割です。市場調査や競合分析などを通じて、最新の業界動向やトレンドを把握し、クライアントに有益な情報を提供します。データの整理や可視化を通して、クライアントに洞察を提供し、意思決定をサポートします。緻密な情報収集と整理により、クライアントのビジネス成果向上に貢献します。

私も研修終了後の最初の日に、「日本の英語教育市場の規模の推定」を任されました。初日には効率的な情報収集方法がわからず戸惑いましたが、調査の目的に集中することで、データを調査するための多様なアプローチ方法があることに気づきました。例えば、英語教育の市場規模を推定する目的が新規の市場参入検討の場合、市場レポートにある市場データのみではなく、英語の学習塾数の伸びや英語教師数の推移などのアプローチ方法もクライアントへの価値貢献で有効的だと気づけました。こうした経験を積むうちに情報収集が得意になり、クライアントに貢献できるようになりました。

 

2.アウトプット資料の作成

コンサルティングにおけるアウトプット資料の作成は、クライアントの要件や課題に基づいて解決策や戦略をまとめることです。情報収集や整理を通じて得られたデータや洞察を元に、レポートやプレゼンテーション資料を作成します。要点を整理し、グラフや図表を活用してわかりやすく伝えると共に、関連企業の成功事例も紹介します。アウトプットはクライアントとの対話の基礎となるため、正確性や明確性、洞察力の高い示唆が求められます。

私が最初に作成したアウトプット資料は、企業の個別情報をまとめたパワーポイントのスライドでした。いわゆる、企業の事業内容/売上/従業員数/事業内容/などの基礎情報やその企業の強みや弱みをまとめたものであり、個表と呼んだりすることもあります。それを初めて上司に提出した際、スライドのレイアウトに不備が多数あることを指摘されました。例えば、年度が異なる売上数値を表記したり、事業内容が網羅されていなかったりなどを指摘されました。その訂正がクライアントの信頼度に影響することを意識するようになり、細部にも丁寧に気を配るようになりました。

 

3.クライアントフェーシング

コンサルティングにおけるクライアントフェーシングは、作成したアウトプット資料を基にして、クライアントとの対話を通じて問題や課題を明確化し、施策や具体的な実行方法について議論することです。プロジェクトの進行状況や成果物の報告、提案の説明なども行い、クライアントからのフィードバックを受けながら進めていきます。信頼関係の構築が重要であり、クライアントのビジネス目標をサポートするために信頼されるコンサルとして認められることが目標です。

このクライアントフェーシングは、コンサルティングの中でも私が最も苦手と感じる部分です。初めてのプレゼンは入社から7か月で経験しましたが、わずか10分程度でした。非常に緊張しましたが、自分の成果を発表してPMからも褒めてもらうこともできました経験を積むことで自信がついたとは言え、クライアントフェーシングは依然として難しいと感じています。

 

コンサルタントの1年目の業務について、いくつか具体的な例を見てみましょう。1年目のコンサルタントは、まずはクライアントフェーシングの機会は多くありません。主な業務は、情報収集・整理に関連する作業やアウトプット資料の作成です。具体的な業務としては、以下のものが挙げられます。

1.議事録作成

コンサルタントは、会議やワークショップの内容や議論を正確かつ詳細にまとめる役割を担います。議事録は参加者が議論内容や決定事項を振り返るための重要な資料であり、プロジェクトの進行やタスクの明確化にも役立ちます。議事録作成は、コンサルタントとしてのスキルを試す重要なトレーニングの一つです。

議事録作成は、コンサルの基礎業務ですので、弊社でも1年目のコンサルに向けて「【コンサル流】議事録作成における考え方」という記事がありますので、興味があれば一読ください

2.PESTを用いた市場環境分析

コンサルタントは、特定の市場の調査をクライアントから依頼されることがあります。この際、PEST分析と呼ばれるフレームワークを使用して、市場の外部環境を分析することがあります。PEST分析は政治、経済、社会、技術の観点から市場の概況を把握するための手法です。コンサルタントは、このフレームワークを活用しながら、クライアントに価値のある情報を提供するための力量を試されます。

コンサルは、多種多様なフレームワークを使用して分析・調整を実施します。既存のものもあれば、案件に合わせて、独自に考案したものを使用することもあります。今回取り上げたPEST分析は、既存フレームの中でも有名なものですので、詳細を知りたい方は、「M&Aに着目した市場分析-アパレル業界における市場動向」を一読ください。

3. 製造フローの作成

コンサルティング業務には、企業の課題を発見するために社内データを収集し分析する仕事もあります。例えば、製造業の生産データや小売業のPOSデータなどが該当します。これらのデータは企業の問題解決において重要な手がかりとなることもあります。

私も以前、製造業の生産フローごとの生産性を調査するためにデータ分析を行った経験があります。多くの企業ではデータが蓄積されていますが、整理されていない状態で提供されることがあります。私も同様に、受け取ったデータを分析可能な形に整理するのに苦労しました。しかし、その困難を乗り越えることで、クライアントが日常的に気づいているが具体的な数値として示せない課題を数値化し、改善施策の導入を根拠付けることができました。このようなアプローチにより、クライアントに価値を提供できたと思います。

 

ここまで見てきたのはコンサルタントの業務の一部です。他にもロジの調整、プロジェクト進行管理、クライアントやエキスパートへのヒアリングなど、さまざまな業務が存在します。コンサルタントの業務内容は多岐に渡りますが、共通しているのはクライアントへの価値提供です。

最後に、C&S独自で実施している、今回私が紹介しているブログ記事も含まれるいわゆる社内案件を見ていきましょう。

 

②社内案件

社内案件とは、上記の通常のコンサルプロジェクトで培った経験をもとに、社内の特別なイベント(納会、Warp up partyなど)の主催、社内教育(ドラッカー研修など)のメンター役をはじめとする様々な案件に参加します。1年目ですと、通常コンサル案件では、情報収集・整理やアウトプット資料の作成が大きな割合を占めます。一方、社内案件では、社内の人間をクライアントと見立てて、プロジェクトを進めるため、1年目では得られにくいクライアントフェーシングのスキルを培うことができます。ここで、私が今も携わっている海外事業進出支援という社内案件について、簡単に紹介できればと思います。当該案件では、弊社の別事業であるブライダルジュエリーという事業の台湾・シンガポールへの進出を4p(商品の価格、店舗の場所、宣伝方法、商品/サービスの展開)戦略のみならず、実務にあたる法人設立、人材採用、店舗立ち上げ及び運営をトータルにサポートしました。この経験を通して、戦略を現場で動かす難しさや現場と経営層の調整の重要性を学ぶことができました。これは、弊社が実施している社内案件でしか経験できないことだと思います。

 

おわりに

この記事では、アーツアンドクラフツのコンサルタントの1週間の業務とコンサルの1年目が主に実施する業務を紹介しました。就活生や転職を考えている皆さまはより鮮明にコンサルタントの働き方をイメージすることができるようになったのではないでしょうか。

 

また、この記事で気になった点やもう少しACを知りたいと思ったら、以下の問い合わせフォームからお問い合わせください。

 

「こんな情報を紹介してほしい」「こういった視点の記事を読んでみたい」などの要望がありましたら、弊社問い合わせフォームよりリクエストを頂ければ幸いです。