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観光業からITコンサルタントへのチャレンジ

 

 

未経験でコンサルタントへ転身して、前職の経験は活かせるのか

本記事では、他業界からコンサルタントに転職した著者が実案件で実際に活用できた前職のスキルを経験談交えてご紹介します。

改めまして、著者は竹内 一剛(たけうち かずたか)と申します。大学卒業後、大手観光企業で温泉旅館のサービススタッフとして日々の業務に従事していました。現在は、アーツアンドクラフツ株式会社のITコンサルタントとして、数多くのプロジェクトに参画しています。これからコンサルタントになりたいと思っているけれど、「本当に未経験でも大丈夫?」、「どんな経験が生かせるの?」と様々不安があると思いますが、本記事を通じて「コンサルタントに挑戦したい!」と感じて頂ければ幸いです。

また、弊社はコンサルティング業界には稀な未経験者の育成ノウハウを保有しています。業界未経験者にとっても非常に挑戦しやすい環境があるため、様々なバックグラウンドやキャリアを持つ人達が、これまでの経験を活かしてコンサルタントとして活躍しています。観光業以外のキャリアを持つ中途入社メンバーの記事もありますので、以下URLより確認してみてください。

 

観光業を通じて強まったコンサルティングへの憧れ

まずは、著者の簡単な経歴からご紹介します。

米国大学のマーケティング学科を卒業後、新卒で大手観光企業に入社しました。米国大学では、マーケティングを専攻していたこともあり、企業の課題を解決するコンサルタントに憧れを抱いていました。一方で、アメリカでの生活を通じて強く感じたことの1つとして「日本のホスピタリティの凄さ」がありました。その凄さを国内外に発信できる仕事がしたいと思い、インバウンドの比率も多く、経営も学べる環境も整っていた、某大手観光企業へ就職を決めました。

入社してからは、直接顧客にサービスを提供するサービススタッフとして、日々業務に従事していました。また、著者が在籍していた企業がフラットな文化ということもあり、入社歴が浅くても様々経験が出来る環境でした。特に自ら志願して関わったプロジェクト(著者が配属していた地方のホテルでの地元商品の販売促進プロジェクト)にて、地元企業の役員層とコミュニケーションを重ねていく中で経営課題も打ち明けてくれるようになりました。大学時代専攻していたマーケティングの知識とサービス業(ホスピタリティ)の経験が課題を抱える企業の役に立てると感じ、大学時代に憧れを抱いていたコンサルタントへの挑戦を決意しました。

 

 

「未経験でも活躍できる」を体現しているアーツアンドクラフツへ

入社前

いざ転職サイトを活用してコンサルタントへ応募しようとしても他業種、かつ未経験の採用の募集はなかなか見つかりませんでした。それもそのはずで、コンサルティングファームはプロフェッショナルの集団であるため、コンサルティング業界未経験の人材がいきなり門をたたけるほど甘くない現実がありました。そんな中で、いくつか未経験でも採用しているコンサルティング企業があり応募しましたが、正直どの企業も「未経験者に対する育成体制」に不安を感じていました。

各社の採用ページにある育成方法の内容には、「入社して数か月は上長が付き添いサポートします!」と説明がありましたが、「本当に丁寧にサポートしてくれるのか?」や「付き添いサポートしてくださる上長は、未経験を踏まえたサポートをしてくれるのか?」という疑問を具体的なサポート・育成体制を基に説明されている企業がほとんどない印象を受けたため、コンサルティングではなく他業種への転職も考えていたほどです。

アーツアンドクラフツも著者が転職活動していた当時は、同様でした。しかし、実際に面接を受けてみると、アーツアンドクラフツの選考では、面接官であったマネージャーも元々コンサルティング業界未経験ということもあり、未経験からマネージャーになるまでの道のりを嘘偽りなく、つらいことも含めて体験談を共有いただき、未経験でも成長できる可能性があることを強く感じました。面接官から聞いた成長出来た理由として、特に印象に残っているのが、「自分がなりたいコンサルタント像を目標に掲げて、目標達成に向けてどんなことをすればいいのかを上長と共に認識合わせしながら、日々の業務に取り組めたことにより成長出来た」です著者も面接官の様に成長できるイメージが湧きました。加えて、プロジェクトも基本的にはチーム制(マネージャーとメンバー)ということもあり、未経験でも安心して挑戦できる環境もイメージできたため、アーツアンドクラフツへの入社を決めました。

入社後

戦略コンサルの案件に参画することになると想定していましたが、著者が最初に参画した案件は、IT系の案件でした。正直なところ「ITコンサルタントって何するの?」というレベルだったため、不安しかなかったのですが、上長やチームメンバーのサポートもあり、徐々にIT案件に魅了されていきました。IT案件は戦略案件と比較するとプロジェクトの期間が長く、企業が抱える課題に対して提案したソリューションを実装するところまで顧客と伴走出来るため、顧客と密にコミュニケーションを取りながら課題を解決することに、案件を通じてやりがいを感じました。

また、実際に案件に参画してから、様々挑戦させていただける環境(例えば、入社して半年で顧客の前で会議進行を担当させてもらえる等)もあり自分が想定していたよりも早く成長出来ている実感があります。最初は背伸びしたタスクに挑戦することに不安がありましたが、そこにこそ成長できる要素が詰まっていると感じてからは、自ら挑戦するようになりました。

 

 

サービス業とコンサルタントに共通して必要な「気遣い」スキル

「コンサルティングに必要なスキル」と検索すると、

・論理的思考

・問題解決の能力 など

が記載してある記事がほとんどだと思います。

もちろん、実際にコンサルタントとして必要なスキルですが、コンサルティング未経験者が一朝一夕には身につかないスキルだと思います。個人的にサービス業経験者が即活用できるスキルとして、「気遣い(=付加価値の提供)」があると思います。サービス業では「気遣い」が当たり前だと思われるかもしれませんが、想像以上に顧客の些細な会話・行動にアンテナをはることは難しく、意識しなければ身につかないスキルです。例えば、宿泊部屋案内の際にさりげない会話の中で「誕生日が近いこと」が分かれば、お食事の際にプレートを付けるなど、些細な会話から「こんなことされたら嬉しいだろうな」ということを考えて行動する等を意識的に実践していました。コンサルティングという仕事は、幅広く分類するとサービス業ともいえるので、「気遣い(=付加価値の提供)」は必要なスキルです。

そもそもコンサルティングスキルが未熟なのに「気遣い(=付加価値の提供)」なんて出来るの?と思われるかもしれませんが、実際にはいかに顧客や上長が求めている/求めていそうなことを考えて行動出来るか、なので専門的なスキルは必要ではなく、誰にでもコンサルタントに挑戦できる可能性はあります。特にIT案件は役員から現場で業務を遂行されている方まで幅広い層とのコミュニケーションが必要となるため、常に顧客の発言内容の意図やニュアンスを理解する必要があります。

 

転職活動者に向けて

かつては、コンサルティング業界に業界未経験者の採用はご法度という風潮がありましたが、弊社をはじめ数多くの企業が未経験者の採用をはじめています。まずは、数ある未経験採用をしているコンサルティングファームを比較して、ご自身の求める理想像に当てはまる企業を選ぶべきだと思いますが、業界未経験でコンサルタントに挑戦したいけど、育成環境が整った中で成長したいと考えるのであれば弊社はぴったりです。

弊社は戦略コンサルタントの方がITコンサルタントより人数は多いですが、ITコンサルタントとしてスピード感を持って上を目指せる環境とも言えますので、今がチャンスです。本記事をお読みいただき、「アーツアンドクラフツでならコンサルタントになれそう」と思ってくれた方が1人でもいましたら幸いです。

その他にも、「こんな情報を紹介してほしい」「こういった視点の記事を読んでみたい」などの要望がありましたら、弊社問い合わせフォームよりリクエストを頂ければ幸いです。

竹内 一剛

アーツアンドクラフツConsulting & Solution事業部/ITコンサルタント