目次
本稿では、まずコンサル事業部の社内イベントについて概要を示したのち、筆者(新卒2年目)が昨年1年間のうちに開催された実際の社内イベントについて振り返ります。
社内イベントを紹介する身ではありますが、筆者自身が就活をしていた時は、社内イベントへの参加に対し非常に消極的でした。社内イベントを嬉々として紹介する企業を軽蔑すらしていたように思います。当時の自分は、仕事と私事を明瞭に分けられる社会人を理想とし、強く憧れていたからです。筆者の考える「ビジネスプロフェッショナル」とはそういう社会人を指しました。
しかし、入社して約1年経った今の私は、社内イベントへは積極性を持って参加するべきだと思っています。
本稿の後半では、社内イベントへの考え方が筆者の中で変化した経緯などについても、ご紹介できればと存じます。
コンサル事業部では主に5つの種類の社内イベントが行われています。下記にその概要を示します。
このイベントでは、コンサル事業部で業績を上げたのかの共有や、ビジネステーマに関する討議、プロジェクト共有会などが行われるほか、社内システムの変更のような、コンサル事業部の社員全体に影響があるような事柄の周知も行われます。
※ビジネステーマに関する討議やプロジェクト共有会の詳細については、育成に関する別記事「コンサル部紹介第1弾」に記載ありますので、ご興味ある方はご一読ください。
コンサル事業部は社員の多くがリモートワークで勤務を行っていますが、月定例会は必ず全員が実地で参加する点が特徴であり、この点は②以降の社内イベントと共通しています。
①の月定例会で行う情報共有に加えて、4半期を代表するような働きを見せた社員への表彰を行う会です。
月定例会とは異なり、食事を交えながら情報の共有が行われます。自由な談笑時間が設けられているほか、ビンゴのような余興も開催されるため、大いに盛り上がります。
余興の内容は、担当したWrap up Partyの幹事により様々です。ビンゴやクイズ、表彰される社員の予想大会(景品付き)などが催されます。
↓Wrap up Party幹事の強い要望により、余興としてシャンパンタワーが用意されたときの様子です
食事の提供、自由な談笑時間の設定、余興も開催されるという点でWrap up Partyと共通していますが、コンサル事業部のみならず、ブランド事業部も含めた会社全体での業績発表と社員の表彰を行う点で異なります。
12月の年の瀬に行われるため、忘年会としての意味合いが強いです。社員同士でその年の様々な出来事を語り合い、互いをねぎらう光景が多くみられます。
12月の納会は、内定者の方も参加が可能です。参加できる方は、是非ともご参加いただき、社内の雰囲気を感じて欲しいです。
↓後ろで筆者がPC2台を同時操作して会を進めています。原因は不明ですが操作のタイミングがずれるとハウリングが起きます
外部講師を招いて行われる研修合宿です。少数のチームに分かれてのディスカッションとプレゼンテーションを行います。
2019年以前は毎年行われていましたが、直近の3年はCOVID-19感染拡大の影響を受け、開催されていません。筆者も参加した事がありません。しかし今年から再度開催する動きがあるようです。楽しみですね。
↓ディスカッション内容を発表している様子です。拡大して見ると、現在とはロゴや事業部名が異なる事が分かります
社員が自由に参加する事の出来る部活動です。事業部や社内全体を巻き込んだものではないため、社内イベントにカウントするか微妙なところではありますが、役割としては①~④と大まかに同じです。
メンバー同士でサーフィンを楽しむ、日本津々浦々のグルメを探訪するなど、様々な活動が行われています。就活生の皆様が入社後に新しい部活動を設立する事も可能です。
↓鹿児島の写真です。島部が撮影した島の1つです
事例の1つとして、筆者の新卒1年目における、社内イベントの様子を振り返り、社内イベントに関わる中で起きた、考えの変化についてご紹介します。
入社後の研修を受け終わり、実際に案件へ参画する4月の中旬にWrap up Partyが開催されます。まず最初に感じたのは、想像以上にコンサル事業部の社員数が多いという事です。
前述したとおり、弊社のコンサル事業部の社員の多くはリモートワークで勤務をしていますが、Wrap up Partyを始めとした社内イベントにおいては、基本的に実地で参加します。そのため、入社して初めてWrap up Partyに参加した側にしてみると、会場の8割5分の人間は初対面という事になります。
正直なところ居づらさを感じたのは事実です。自分が名前を知らない人同士が楽しそうに談笑している。どうやら自分の知らないところで何かのプロジェクトが成功したらしい。もう一つの方は今ちょうど大変な時期らしい。運よく話の輪に入れたとしても、相手の名前と顔が覚えられず、話している内容が分からず、オロオロしていた事を覚えています。
当時筆者は、直属のマネージャーと自分のみで進める案件に参画していました。筆者は一人で黙々と調査などの業務を進める事が得意なので、基本的に問題はなかったのですが、しかしある時、どうしても調査が上手くいかない場面に遭遇しました。
マネージャーからは、社内で似たような案件を経験している先輩がいるから、話を聞いてくるよう助言を受けましたが、当時その先輩とは話をした事が無かったため、Slackで連絡を入れる事を躊躇い、どうやっても上手くいかない調査をズルズルと引き伸ばしてしまいました。数分お話を聞けば解決するにも関わらず、半日を完全に無駄にしてしまったのです。
この出来事から、自分が社内の人に話しかけやすくなるアクションを取る必要性を認識しました。
見知らぬ人間に突然話しかけるのは気が重く、躊躇してしまう。それならばこの「見知らぬ人間に突然話しかける」段階を、業務外のところで済ませてしまえば、業務に支障が出なくなるはずです。しかし社員の多くはリモートワークをしているため、会社へは誰も来ていない。Slackで突然、初対面の状態で意味もなく話しかける事はできません。
色々考えた末に筆者は、Wrap up Partyでの振る舞いから変えて行く必要があると結論付けました。
そのため7月のWrap up Partyでは、4月のころとは異なり、積極的に話に参加したり、自分から声をかけるようにしました。とにかく何かしら話そうと必死だった記憶があります。冗談抜きでお天気の話から始めていたのですから、会話の場は、相当妙な雰囲気になっていたのではないでしょうか。
Wrap up Partyのような、コンサル事業部全体が参加する社内イベントの他、有志で集まる部活動にも参加するようになったのがこの時期です。筆者は海部に入り、鎌倉でサーフィンをしたり、高尾山へ紅葉を見に行きました。
コンサル事業部全体が参加する社内イベントは、どうしても業務の延長線上であるように感じますが、部活動は比較的少人数で参加するため、全員がリラックスして参加します。そこで行われる会話の多くは業務に関連しないものです。社員の方が仕事外で何をしているのか知る事が出来ます。実はニッチな漫画の収集家だったり、サンリオのキャラクター大賞でクロミを1位にするため日々の布教活動に勤しんでいたり、無人島を貸切ってキャンプをしていたり、といった業務外の様子を知る事で、その人に関する情報の解像度を上げる事が出来ました。
これに伴い、筆者は入社直後よりも、モチベーション高く仕事を行えるようになりました。得体の知れない人だらけの場所で日々働くよりは、素性をある程度知っている人がいる場所で働く方が、自分は仕事へのモチベーションを高く保つ事が出来るらしいと気づきました。
12月の納会は、例年新卒一年目が企画を行います。2022年は筆者を含めた4名(コンサル事業部から2名、ブランド事業部から2名)が幹事を担当。この年からの新しい試みとして、国内の様々な都市に点在するブランド事業部の拠点であるithアトリエと、恵比寿のパーティ会場をインターネットで相互に繋ぐ、オンライン/オフラインハイブリッド型の納会を開催する運びとなりました。オフラインの実会場で盛り上がる内容と、オンラインでディスプレイを見て楽しい内容は異なるため、両方の参加者が退屈しない納会にするにはどうすれば良いか、幹事4人で頭を捻り、何とか納会を成功させる事が出来ました。
社内イベントに参加する側から、参加者を楽しませる側に回ったのは、この時が初めてです。
4月のWrap up Partyでは、自分がその場に馴染もうと四苦八苦していましたが、今度は会社全体の人たちに、社内イベントを楽しんでもらい、豊かな関係値を築いて欲しいと考えるようになりました。
筆者は、自身が社内イベントに1年間関わる中で、社内イベントの捉え方や考え方が入社当初から大きく変わりました。本稿の最後に、弊社における社内イベントの意義や目的について整理したいと思います。
コンサル事業部が社内イベントを開催する目的は、社員の育成、及び業務を円滑に進めるのに有益な、社員間の関係値を構築する事です。
多くの方に納得いただけるとは思いますが、仕事を進めるにあたり、職場の同僚との人間関係は良好なほうが好ましいです。仕事以外の話が全くできないほど関係値が少ないよりは、幾らか話せるくらいの関係値が存在するほうが良い。お金や時間と同じです。全く無いよりは、ある方が良い。足りないよりは、十分にある方が好ましい。良好な関係値を築いておくと、同僚に協力を仰ぐ、分からない事柄について尋ねる、といったアクションをスムーズに行う事が出来るからです。
コンサル事業部は、コンサルタント未経験の人材をビジネスプロフェッショナルに育成し、コンサルタントとして働いてもらう事を標榜しています。未経験の人材(コンサルタントとして単体で働くには能力の足りない人材)を、業務を通じてビジネスプロフェッショナルまで育成するにあたり、同僚間で業務を協力して進め、働くうえでの知識を同僚間で共有できるような、同僚間の良好な関係値が存在する状況というのは、コンサル事業部としてもメリットが大きいといえます。よってコンサル事業部では、同僚間で良好な関係値を構築するため、定期的に社内イベントを開催しているのです。
コンサル事業部の社内イベントが、総じてリモートではなく実地で行われているのも、同様の理由に基づいています。実地での参加を重視しているのは、コンサル事業部という一つの組織を維持するうえで、リモートの繋がりだけでは不十分であるからです。
コンサル事業部は約40人の組織ですが、内部で常に10数個のプロジェクトが動いています。様々な種類のプロジェクトに参画するチャンスがあるとも言えますが、反面、それぞれが別個のプロジェクトである関係上、他プロジェクトに携わる人間との関係は希薄になりやすく、コンサル事業部が組織として空中分解するリスクを内包しています。そのため前のセクションで紹介した社内イベントは、出来る限り実地で開催し、社員同士が直接顔を合わせ、関係値の構築を行えるようにしているのです。
コンサル事業部の社内イベントにフォーカスした本稿は楽しんでいただけたでしょうか。
新しい試みとして、今後「コンサル事業部紹介」として1記事/月程度のペースで社内の様々な情報を発信してまいりますので、興味ある方は是非ご覧ください。
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