AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.37

新年度スタート

本日より2022年6月期が始まります。

コロナ禍に苦しんだ前期は最終的に大幅な赤字を計上することになります。当社にとって赤字決算は創業以来二度目です。一度目は設立まもない頃で、当時私は会社に住み込みで給与もない有り様。赤字は二度と御免だと身に染みました。

では、今回の赤字決算にはどんな意味があるのでしょうか。具体的に説明します。二つの事業部の内、C&Sは期初目標を達成しました。コンサルティング業界はコロナ第一波以降暫く受注が減りましたが、その後盛り返し現在は寧ろ人が足りない程の忙しさです。

ブランドは、7-10月は第一波のリベンジ消費で昨対を超える勢いでしたが、年末からの感染者再拡大と長引く人流抑制により月収支は赤字に陥り、今も状況は好転していません。これは当社に限らず、ブライダル産業とジュエリー業界全般に共通です。

 

コロナ禍で多くの企業が赤字決算となる中で、実は当社にはそれら企業と異なるポイントがあります。

それは未来への投資です。

コロナ禍で人や資産を泣く泣く切り詰める企業もある一方、当社はC&S、ブランド共に採用を加速し、且つ新規出店、海外進出の準備に踏み切りました。

 

これには賛否両論あります。今の段階で成否は分かりませんし、評価には時間がかかることでしょう。

しかし、私はこの会社が今伸び盛りであると信じています。中核を成すマネージャー陣は力強く成長しつつあり、また新たな素晴らしい人材が続々と集まってきています。

今はリスクをとって一歩前に進む時だ。そう決断しました。

 

新たな年度は私たちにとって飛躍の一年にしましょう。

コンサル業界の盛況は暫く衰えそうにありません。その中で我々の存在感を高めるには、一にも二にも人です。強いビジネスプロフェッショナル集団を作るべく、人材獲得、人材育成の二つが成長のキーとなることでしょう。

ブランドは、いよいよワクチン接種が進んできました。またこれまで結婚を控えてきたカップルも多くいらっしゃいます。今年の繁忙期は必ずや活況となるでしょう。アトリエの稼働向上、週300本体制の確立など、この夏の間の備えがとても大切です。

海外進出も控えてます。既にシンガポール現地法人は設立、国境が開くのを待ち現地物件の確保に移る予定です。日本のものづくりと人材を世界で展開することは当社の成長戦略です。今期はその第一歩となります。

 

現在もC&S、ブランド共に夏の中途採用、来年の新卒採用を進行中です。アフターコロナの当社はコロナ前から比べ約1.5倍の人数になります。世界的に最悪だったこのコロナ禍を、私たちにとっては大きな飛躍の踏み台だったと皆で笑って振り返られるよう、共にこの一年頑張りましょう。

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

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宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。