AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.36

責任は貢献のはじまり

この度、一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA)の理事に選出されました。JJAは、ithのみんなにはお馴染みのジュエリーコーディネーター検定や国際宝飾展を主催するジュエリーの業界団体です。

三十代半ばにして新規参入した時には、まさか業界全体の発展、振興に奉仕する立場になるとは思いもしませんでした。しかし、これもひとえに私たちみんなの日頃の頑張りの結果が顧客に留まらず業界関係者にも認められたのだと感謝し、この業界に少しでも恩返し、貢献が出来る様に励みたいと思います。

 

貢献はAC Commonsの一つです。私は貢献のはじまりは、何かに責任を感じることだと考えています。

社会に出たばかりの頃の私は、とにかく自分のことしか考えませんでした。スキルを身につけたい、同期に負けたくない、給料を上げたい。全てにおいてそんな感じでした。

しかし程なくクライアントに向き合う中で、いつしか自らが関わる顧客のプロジェクトの成功に対して少なからず責任を感じ始めました。それが、私が貢献という言葉を意識した最初だった気がします。

その後は、チームの仲間や関わる協力会社へと責任を負う範囲を広げていき、三十代になる頃には当時勤めていた会社への貢献を強く意識するようになりました。気づけば、立場もプロジェクトマネージャー、チームリーダー、営業の責任者と責任の範囲が広がっていました。

当社を設立した後も、増え続ける顧客や社員のみんなへの責任。ブランドという無形の価値を守り、深めていくことへの責任、そして業界の未来への責任とその範囲が広がっています。

 

私自身はマネジメント志向が強かったこともあり、責任の範囲を広げることが、人や会社や社会への貢献だと考えてきました。そして貢献を大きくすることで成長してきました。

ただブランド作りに携わるようになり貢献にも多様性があるものと知りました。ブランドは多くのスペシャリストが集まり、その価値を形作っています。より専門的な業務に従事するスペシャリストは、責任の質を深めていくことで自らの貢献を大きくし、自己成長していきます。例えば、職人が腕を磨くことでより難しい仕事を担っていくのは、この道ですね。

いずれの道にしても、貢献こそが社会人としての成長のキーワードなのだろうと思います。私たち社会人は、貢献の範囲を広げることや、貢献の質を深めることで自らを成長させていく。

アーツアンドクラフツは、そんな貢献し成長する人々の集団でありたいと考えてます。当社のビジョンである「つくるの力で、世界をもっと豊かに」も、多様な人がそれぞれの実践を通じて人や会社や社会へ貢献し、そして自らも成長していく循環です。

その為にも、まずは自分の責任について考えてみてください。それが貢献のはじまりであり、みんなの成長の第一歩となるでしょう。

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

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宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。