突然ですが、皆さんが仮にある会社の社長になったとします。事業で成果をあげるために一定の期間における目標やうつべき施策を考えるには、目的の業界を俯瞰した情報が必要になってきます。そんな時に目的の業界において一定の知見をもつエキスパートからの情報があれば、これらを検討する際に大変有益な情報が得られます。ここではそんなエキスパートのインタビューを実施するために、準備すべきことや必要なツールと関連するサービスについて紹介していきましょう。
調査する対象となる業界によりますが、まずは公開情報などから得られる情報を調査するのが良いでしょう。実際のインタビューでわざわざ聞かなくても済むような情報であれば、事前に把握しておくことでより密度の濃いインタビューができます。ここでは調査に関する詳細な内容は割愛しますが、参考になる公開レポートなどを取り上げます。
事前調査が完了すれば、ここからエキスパートを探してインタビューを実施していきます。
ここではエキスパートを紹介して頂くことができる主なサービスを紹介していきましょう。
たいていはこれらのサイトに対して簡単なスクリーニング質問を提示し、回答が得られるエキスパートとマッチングすることになります。
エキスパートインタビューに関するサービスを提供している企業は他にもありますので、目的に合ったエキスパートとマッチングできない場合は他のサービスを探しても良いです。
サービス内容によりますがこういったインタビューの場合は時間に対してシビアであるため、1分でも超過すれば30分~1時間に相当する追加料金を請求されることもあります。それだけでなく、特定の企業の役員など豊富な経験がある人にインタビューを依頼する場合他の人よりも金額が高く、30分でかかる費用でも可能であれば節約したいケースもあると思われます。
指定された時間を超過しそうな時に一度内容を整理してから改める方が良いと思われる場合は、当初の予定時間でいったん切り上げてしまっても良いかもしれません。
また、事前に整理した質問内容をリスト化し、インタビュー前に共有しておくことで、インタビューを受ける人も質問内容に対する回答を整理しやすくなります。
エキスパートに対してインタビューのアポイントが確定したら、いよいよインタビューを実施に移ります。
ここではインタビューガイドの構成を整理しつつ、実際のインタビューの流れを確認していきましょう。
各プレイヤーのシェアのスライドイメージ
各プレイヤーのKSFのスライドイメージ
その他の質問のスライドイメージ(※ここでは市場動向・製品単価)
エキスパートインタビューに臨む際のステップについて述べてきましたが、実際の場面では時間が限られている状況では事前調査とインタビューの日程調整を同時進行で進めていくこともあり、これらのステップを頭に入れたうえで、スピーディーにこなすことが求められます。確実に作業を進めてインタビューに臨めるよう、しっかりタイムマネジメントしつつ、優先度整理していくのが良いでしょう。
【参考】
矢野経済研究所
富士キメラ総研
ビザスク
NewsPicks Expert
アーツアンドクラフツConsulting & Solution事業部/アナリスト。得意分野は決済事業、IoT、エネルギーなどの事業戦略の提案や、それに伴う調査