東京では先日桜の開花宣言もありました。いよいよ春ですね。
4月には14名の新卒が入社の予定です。それに併せて、本日は私たちがとても大切にしている学ぶこと、そして人を育てるということを改めて考えてみましょう。
1月に人事部が開設してから、人事メンバーでは度々アーツアンドクラフツの特徴について話し合ってきました。いくつかの会社で豊富な人事の経験を持つ中村マネージャーは、当社の一つの特徴は「学びと育成についての並々ならぬ意欲」だと言いました。
まず、役員はじめ役職につく者の教育へのコミットメントがあげられます。私自らも幾つかの研修を担当していますが、吉田役員はドラッカー研修、平田役員はC&Sスキル研修と其々新たな研修システムを一から構築してこられました。また、ithのブランド代表である高橋さんが接客教育の責任者であったり、C&Sではマネージャーが率先してスキル研修の講師を担当したり、教育へコミットメントするのは当社役職者にとって言わばノブレス・オブリージュとなっています。
次に、各事業部で揃える様々な学びのコンテンツがあげられます。私たちは三つの方針をもとに学びと育成を考えています。
一つ目は、「まねび」です。
学びの語源は真似び(まねび)だと言われています。これは伝統芸能や武道における昔からの手法です。弟子はまず師匠を徹底的に真似ることで、自らの基礎をつくり上げていく。この発想のもと、ブランド事業部では入社から半年間はブランド推進部が教育を担当し、様々な知識の暗記と理解、一連の動きを身体に染み込ませるロールプレイングを徹底します。一方でC&S事業部では、体得するべきスキルを明示化し、スキル研修とスキルシートをベースにOJTを振り返る1on1の繰り返しにより同じく基礎を固めていきます。
二つ目の方針は「教えることは、学ぶこと」です。
「Dum docent discunt.」(人は教える間、学んでいる)というラテン語の古い諺があります。あの孔子も「教学半」(教えることの半分は自らの学びになる)という言葉を実践しました。私たちも洋の東西を問わず推奨されるこの考え方を取り入れ、例えばithのテューター制度におけるアトリエ内の教え合いや、ドラッカー研修における先輩と後輩が共に考える機会の創出、C&Sのチームやithの工房におけるOJTの強化と、教える機会づくりに努めています。
最後は「守破離」です。
まず師匠の型を守ることで基礎を固める(真似びと同義)。次に自らのアレンジを加え模索しながらその型を少しずつ破っていき、最終的に自らのオリジナルの型をつくりあげ師匠を離れる。こちらも日本の伝統的な教育の方法です。ブランド事業部、C&S事業部共に基礎が固まったら、その先は自分らしさを手に入れる学びになります。無料で受けられる資格制度、英語学習の補助、更なるキャリアの開発など今後も会社として何が出来るかを検討し、取り入れることで、組織の多様性を育んでいきたいと考えています。
この4月からに向けて、これまで各事業部で行っていた様々な研修を人事部にて棚卸しをしました。その上で、誰もが公平に学びの機会を得られることを目指して、事業部共通の研修の見直しや、追加の研修の開発などを行ってます。その他にも其々の部署で受けられる意外と知られてない学習支援制度などありますので、みんなも気になったら人事やマネージャーへ問い合わせてみてください。
ちなみに私ごとで恐縮ですが、私も会社のDMMオンライン英会話支援を受けて、先日はNative English Speakerの新入社員Adamさんの研修を英語で行うまで成長しました(笑)!
最後に、4月から新たに社会人となる私たちの仲間を、先輩のみんなが愛情と積極性をもって育ててくれることを願い、また教えることがみんなの一層の成長へつながることを期待しています。
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。