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AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.27

緊急事態宣言下で私たちが取り組むこと

1月の業績は新型コロナ感染者数の増加とそれに伴う緊急事態宣言の影響から大幅に計画を割りました。経営陣としてはこの状況を11月、12月と徐々に業績への影響が強まってきた一つの底として捉え、宣言の続く3月上旬までこの状況が続くものと予測しています。(逆に言えば、状況が大きく変わらない限りこれ以上悪くはならないと考えます)

これまでも幾度となくここで伝えてきましたが、この状況を嘆いても意味がありません。今は自分たちを信じ、自分たちのするべきことを知り、自分たちの足でしっかりと歩むことが大切です。そこで、今、私たちが知るべき、私たちがするべきことを五つ共有したいと思います。

 

1)状況を自分なりに解釈し展望しよう。

現状を私たちはこう見ています。ブランド事業は3〜5月の第一波で休業を伴う大きな痛手を追ったが、その後6〜10月は第一波でお越しになれなかったお客様も加えて非常に盛況だった。しかし11月以降の感染者増加に伴い、ブランドは徐々に影響を受け現状に至る。

また、C&S事業は8月頃には世間にテレワークが一般化したことでクライアントのプロジェクトを妨げるハードルがなくなり、以降は引き合いが増えている。暫くはこの状況が続きそうだが、人員に限りがある為、受注の大幅な増加までは至っていない。

現時点で、全社的には6〜10月のブランドの好調による余剰利益を蓄えているが、12月から少しずつその蓄えを減らしている状況。今後は宣言が続く限りは状況が変わらず、4月以降の消費者心理の変化によっては第4四半期は6〜10月程ではないが業績が上向く可能性があると展望している。

大切なのは、先のことはよく分からないと諦めずに想像力を働かせてストーリーをつくることです。結果、間違っても構いません。私たちの中で納得する仮説(ストーリー)がなければそもそも動けません。

 

2)コントロールできることに取り組もう。

事業を営むことはコロナに限らず常に不確実性の中にあります。1で立てた仮説も、常に環境の変化で修正を迫られます。だからこそ、まずは小さくても自分でコントロールできることへ取り組みことが重要です。別の言い方をすると、出来る努力をコツコツとですね。

最近の事例で言えば、第一波の際のオンライン化の促進は成功例でした。オンラインアトリエをつくったと言っても、もちろん全店の売上ダウンをカバーできるものではありません。しかし、自分だちでコントロール出来ることをコツコツと積み上げることで第三波における売上の補填に繋がっています。また、このオンラインの取り組みが接客に留まらず工場とのオンライン接続などより広いレベルでの全社的DXへの道を切り開く端緒になりました。

C&Sだと昨年一年間メンバー全員で注力してきた様々な育成の施策がこれに当たります。昨年頭に働き方についての議論が巻き起こった時にきちんと向き合い、研修やワンオンワンといった取り組みを一つずつ丁寧に行ってきました。この取り組みが人材育成に留まらず、コロナが促進したテレワークにおけるチームの運営にも随分と役に立っていると思います。

大切なことは、小さなことでも丁寧に継続すること。現在の第三波においても例えばアトリエの平日に出来ることや、オンラインのより一層の促進など、自分たちでコントロールできることを考え取り組んでいきましょう。

 

3)少し引いて、長いスパンで物事を捉えよう。

突然ですがクイズです。自分が戦国武将になったと思って考えてみてください。敵が攻めてきました。あなたは状況を自分なりに解釈、展望した上で自分たちの出来ることとして籠城を選びました。さて、ここで重要なことは何でしょう。答えは、ちゃんと援軍を呼んでおくことです。でないと籠城してもジリ貧です。

例えば、こんなタイミングで私たちは新宿、梅田、福岡と出店しています。しかも新宿も梅田もコロナの影響でここまでの立ち上がりは芳しくはありません。でも心配はありません。これは将来の援軍のようなものです。

今、多くの小売業がコロナで人を解雇し、売り場を手放しています。しかし、その中の多くはコロナ以前から大きくなり過ぎていたり構造的に何かしらの問題を抱えていました。コロナはその問題を加速させたに過ぎませんし、コロナが収束してもこれら企業の業績が以前の状態に戻ることはないでしょう。

逆に私たちはちょうど成長の初期の段階でコロナに遭遇しました。だからこそ、このタイミングで一等地を抑え、敢えて新たなブランドや海外といった挑戦を開始し、人の採用を進めています。これらは、アフターコロナの援軍となって私たちの成長を後押しすることでしょう。

大切なことは今と未来のどちらにも極端にならず、目の前の危機へ対処し、未来への投資を恐れないこと。バランス感覚を失わずに進めていきましょう。

 

4)しっかりと蓄えよう。

さっきの籠城の質問には、実はもう一つの答えがあります。それは、兵糧を切らさないことです。敢えて直接的な言葉で言えば、お金は大事ということですね。

一般的に中小企業の財源は利益と銀行からの借り入れです。その中でも私たちのような歴史の浅い会社は銀行からの融資に頼る部分が大きくなります。幸いのこと、当社はこのコロナの状況においても多くの銀行からの支援をいただいており、安心して日々と未来へ取り組んでいける状況です。これは、私たちがこれまで1〜3の取り組みをしっかりと行ってきたことで積み重ねた高い信用のおかげです。

もう一つの財源である利益も重要です。1で述べたように少なくとも3月までは厳しい状況が続きます。その間、少しでも赤字を抑えること。これが蓄えを温存することに大きく貢献します。大切なことは、一人一人のレベルで売上を意識することです。何卒よろしくお願いします。

 

5)今こそ、学ぼう。

最後に、会社は人の集まりです。一人一人の成長がイコール会社の成長につながります。今こそ将来の為に、みんなに学び、成長してもらいたいと思ってます。

2月より英語学習の費用補助をスタートしました。全額保証ですので何も失うものはありません。是非多くのメンバーに取り組んでもらいたいと願っています。

また、各部署でトピックを設けて学びを促進してください。つくり手であれば、この機会にオンライン化を更に進める為の学習も良いでしょう。生産メンバーであればジュエリーコーディネーター資格を取得するなど業務外の学びを加えてみてはいかがでしょうか。C&Sであれば昨年取り組んだ育成(=学び)の施策を棚卸ししてのアップデートは是非取り組みたい試みです。それぞれの部署で何が出来るか考えてみてください。

 

まだ暫く厳しい状況は続くでしょうが、上記五つの取り組みを心がけ、みんなで乗り越えていきましょう。

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。

5F, 1-3-18 Hiroo, Shibuya-ku, Tokyo
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