AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.149

二つの事業が、次の会社をつくる

前回のブログでは、今期の全社的な取り組みについて書きました。

今期は、平田役員の指揮のもと、C&Sがブランド事業のサステナブル化を主導的に支援することが、会社全体にとって最大のテーマです。

ブランド事業を、長く価値を生み出し続けられ、そこで働く人たちも持続的に力を発揮できる事業へ進化させる。

同時にC&Sも、事業そのものを主体的に動かし、育て、変えていく力を身につける。

今期は、その二つが初めて本当の意味でつながり始める一年です。

これまでC&Sとブランドは、同じ会社の中にありながら、それぞれが独立した事業として成長してきました。

C&Sは、社外のクライアントが抱える課題を考え、組織や業務を変えていく事業です。

一方のブランドは、自ら顧客を集め、接客し、商品をつくり、お客様へ届けるところまでを、自分たちで運営している事業です。

これまでも互いに人や知識を提供し合うことはありましたが、それぞれが持つ経験、データ、技術、人材、顧客との接点や海外拠点などを本格的に組み合わせ、新しい価値を生み出すところまでは、十分にできていなかったと思います。

今期の取り組みは、この二つの事業に、本当の意味でのシナジーを生み出すきっかけになります。

C&Sが持つ業務改革や組織変革の力によって、ブランドをより良い事業へ変えていく。

そこで生まれた成果や経験は、ブランド事業を進化させるだけでなく、今度はC&Sの新しいサービスや提案力となり、社外への支援にもつながっていく。

C&Sがブランドを強くし、ブランドで得た経験が再びC&Sを強くする。

この循環を高めることで、二つの事業がそれぞれ成長するだけでなく、会社自体も次の構造へ進んでいきます。

そして、この変化の鍵の一つとなるのがAIです。

ブランドには、接客、製造、マーケティング、教育、顧客対応など、長年の事業運営を通じて蓄積された多くの経験やデータがあります。

これまでは、その多くが個人の経験や、記録として保存された情報にとどまっていました。

しかしAIを活用することで、その中から共通する課題や優れた事例を見つけ、業務改善や人材育成の仕組みに変えられる可能性が生まれています。

すでに生産の分野では活用が始まっていますが、今後はC&Sも加わり、その流れをアトリエをはじめとするブランド事業全体へ広げていきます。

ブランドが持つ現場の経験とデータ、C&Sが持つ業務改革や人材育成の知見、そして当社が従来から持つ社内エンジニアリングの力が組み合わさって、初めて生み出せる価値です。

それが本当にブランドの仕事を良くすることができれば、同じような課題を抱える社外の企業へ、C&Sのサービスとして提供できるかもしれません。

その意味でAIは、C&Sとブランドを結びつける手段であり、二つの事業が一緒になって生み出す価値の一部であり、それを社外へ広げていくための土台でもあります。

こうした循環を具体的な事業へつなげるため、昨日、吉田役員から、将来を見据えた四つの重点取り組みについて全社への発信がありました。

一つ目は、大企業との直接取引を増やし、より上流の戦略や業務改革の支援へ進むことです。

二つ目は、中堅企業が利用しやすい新しいサービスと顧客基盤をつくることです。

三つ目は、ブランド事業で築いたシンガポールの拠点と経験を、C&Sを含む全社の海外展開へ活用することです。

そして四つ目は、ほかの三つにもつながる全社的なAI活用です。

この四つは、今期の取り組みとは別に、新しい仕事を四つ始めるという話ではありません。

C&Sがブランドを強くし、ブランドで得た経験が再びC&Sを強くする。今期つくろうとしているこの循環を、新しいサービスや顧客、海外の市場へつなげていくための取り組みです。

まだ、すぐに大きな事業になるものばかりではありません。

しかし、三年後、五年後に二つの事業が今とは違う形でつながり、会社自体が次の構造へ進んでいくためには、今から取り組んでおく必要があります。

今回の四つは、新しい会社の形へ向かうための、中期的な種まきです。

これらについては、四半期ごとに役員会で協議するとともに、月に一度、情報交換と進捗確認を行います。

全体像や、自分の仕事とのつながりは、まだ見えにくいかもしれません。

ただ、次の会社の形は、今とはまったく別の何かを外から持ってくることで生まれるのではなく、ブランドとC&S、それぞれの現場にある仕事や経験を、これまでとは違う形でつなぎ直すところから生まれるのだと思います。

月一回のミーティングには、アーツアンドクラフツの社員であれば、誰でも参加できます。

今後、みなさんにも会議URLを送りますので、少しでも興味のある人は、ぜひ一度覗いてみてください。

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。