本日、吉田役員から上期の不振と今後のリカバリープランについてオンライン説明がありました。
まずは、社長として、この状況を招いてしまったことを深くお詫びします。
現状については吉田役員により詳細が語られています。私からは、今の状態について私の思うところを伝えさせてください。
正直、この状況で最も主体としてあるべき私が客観的な話をしても響かないのは重々承知してます。それでも私たちが、なにを目指していて、今回なにが欠けていたのか、そして今後どう在るべきなのかを伝えることが必要だと思ってます。
先ほど、新入社員に向けたブランド研修を行いました。(みんなも入社時に受けた、あの研修です)
「ブランドにとって大切なものは、そのはじまりに殆どが在って、ブランドをつくるというのは、そのはじまりに在った大切なことの本質を守りながら、進化させていくこと。それをみんなで分担しながら、みんなで一緒に努力していくことで、ithというブランドは強く、大きくなっていく。」
研修で、はじまりの吉祥寺のあの動画を視聴した後に、いつも私が話すことです。
私たちブランドに従事するみんなは、それぞれの役割は異なれど、この仕事をしています。それは、アトリエであったり、ものづくりであったり、マーケティングであったり、つくり手の教育であったり、商品開発であったり・・・
様々な現場を見渡して、私は、本当にみんながそれを体現していると感じてます。
一方で、ブランドもビジネスであるからには利益を出していかねばなりません。ここに理想と現実があり、理想を守りながら現実を見据え、道をつくっていくのが、進化だと思っています。
その音頭を取っていくのが、社長であり、事業部長であり、部長、マネージャーです。
ものづくりの質を高いレベルで維持しながら、原価高騰に対処していく。
ithの世界観を守りながら、様々な経費を見直していく。
ブランドに従事するみんなの心と体を健全に保ちながら、売上の計画を実行していく。
そういった、理想と現実のはざまを行きながら、ベストな結果を出すのが、我々マネージメントサイドに求められる仕事です。
今回の背景には、そのマネージメントサイドの利益意識や当事者意識が薄らいでいたことによる、やるべきことの発見の遅れ、対応の遅れ、そして不徹底があります。
我々マネジメントサイドの立場は、日常的なルーチン業務をしっかりとまわすことだけが仕事ではありません。絶え間なく出現するビジネスをマイナスに導く事象に対して迅速かつ適切かつ徹底的に対応することが非常に重要な役目です。それが出来てなかった結果が、こうして最悪のかたちで出てしまいました。
はじめに述べたように、その責任のトップにある私がこのように客観的な話をすることは、私自身の責任を棚上げしているようで、みんなの共感を得られるものではないと思います。
しかし、この結果につながった大きな要因、根の部分にある課題については、ここで明示しておかなければ、私たちは変われません。そして、これは最も変わらねばいけない私自身への戒めです。
繰り返しになりますが、マネジメントサイドを代表して、本当に申し訳ありませんでした。
これから私たちはどう在るべきか。
ithが目指すものは何も変わりません。はじまりに在ったブランドの大切なものを守りながら、進化していく。それを理想と現実のはざまで、ビジネスとしてしっかりと成立させていく。
たくさんよりも、ひとつをたいせつに
各現場の一人一人の頑張り、部長やマネージャーのリーダーシップ、役員レベルのコミットメント、みんなの協力が必要です。なにとぞ、よろしくお願いします。
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。