AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.115

C&S事業部の挑戦

先日、C&S事業部の次世代を集めた懇親会に参加し、そこで今期の事業部の挑戦としての「マネージャー育成」について話をしました。

 

C&S事業部は育成をDNAとした組織です。未経験者をコンサルタントという現代のビジネスシーンに強く求められるプロフェッショナルとして育てていくことに注力することで、組織文化を築き、他社との差別化を得て、ここまで成長してきました。そして、50名を超える規模となった今、組織成長のスピードにマネージャーの数が追いついていないという課題を抱えています。

課題があることは決してネガティブではありません。組織が成長する過程においては、それぞれの規模において何かしらハードルにぶち当たり、それを超えていくことで次なる成長モードに入る。当社に限った話ではなく、どの成長企業にも起こることです。これは成長への機会、ピンチではなくチャンスです。

 

これまでコンサルを育てる仕組みについては、組織レベルでさまざまな取り組みをしてきました。一方で、マネージャーに関しては、マネージャー個々人の頑張りに任せてきた節があります。その中で、マネージャー自身が悩んだり、苦しんだりしながら、道を切り開いてきました。

今年の挑戦とは、まさにコンサルを育てる仕組みと同様に、マネージャー育成についても組織レベルでナレッジの集積と仕組み化を推進していくことです。

 

大きな取り組みとして、三つあります。

ひとつは社内でマネージャーが個人として奮闘しながら培ってきたノウハウを組織レベルにインプットし直すこと。具体的には鈴木役員のようなマネジメントレベルで高く成果を出している人材のノウハウを見える化し、他のマネージャーがそれを受け取りながら、組織レベルでも学習していくという方法です。

次に、外部のマネージメント手法を取り入れるということ。当社ではこれまでかたくなに未経験者採用にこだわってきました。しかし、ことマネージャーレベルに関しては、大手ファームでそれらを目の当たりにした人材を加えることで、社内に足りてない知見を得られると考え、ファーム出身のマネージャークラスを採用したいと考えています。

最後に、超飛び級によるチャレンジマネージャーの取り組みです。上記の二つの取り組みにより、これまでマネージャー個人の努力だけに委ねられていたマネジメントレベルの向上を、社内外のベストプラクティスを使いながら育てていく土壌が整います。その仕組みを使って、新たにマネージャーへ挑戦するメンバーを育てていくことを通じて、組織レベルのマネージャー育成ノウハウを獲得できるものと考えています。

 

最後にマネージャーとは何なのか?

その前に、まずコンサルとはという問いからはじめましょう。細かなスキルは置いておき、私の考えるコンサルとは、物事を正確に認識することのできる人材です。情報を得て、状況を分析し、課題を発見し、その解決を考え、伝えていけることができる汎用的なビジネススキルを高いレベルで持つプロフェッショナル。そういうイメージです。

マネージャーとは、そういったコンサル能力に加えて、解決に向けてチームや組織を動かすことができる能力と、またそれら一連の流れや結果に関する説明責任を果たすことができる能力を持つ人材というイメージです。そういった人材が、ビジネスの世界において、クライアントからも自社組織からも求められます。マネージャーとはまさにその体現者だと考えます。

ここで、よくあるのが、マネージャーは結果を出す存在であるという間違い。どんな状況でもいついかなる時でも結果を出せる人なんて、ありえない存在です。常に最善に向けて真摯に動き、その説明責任を果たしていく存在。成果についても、失敗についても、常に高いレベルで説明責任を果たす。勇気ある存在がマネージャーです。そういう意味では、逆に結果だけ出しておけば良いでしょという存在も同じく間違いです。

 

我々C&S事業部が、そんな人材を育てる仕組みを確立し、どんどん輩出していけるようになれば、会社としての発展はもちろん、社会への貢献も大きなものになると信じてます。今年からスタートする取り組みに、組織一丸となって挑戦していきましょう!

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。