いよいよ今年も最後の週末に入りました。
世間は年末モードですが、アトリエは繁忙期真っ盛りだと思います。私もアトリエではなくオフィスから、またお客様へ寄り添うみんなとは異なる業務になりますが、最後までithに伴走します。みんな今年の残り二日間を精一杯がんばりましょう!
この一年間のithを振り返ることが出来ずにここまできてしまいました。なぜかと言うと、今のithが大きな変化の中にあり、それがどんな変化なのか自分でもなかなか整理できずにいたからです。それをきちんと理解しないといけないと思い、年末の静まり返ったオフィスに居ます。
まず分かりやすい今年の変化は、コロナ以降ストップしていた新たなアトリエ出店の計画が始動したことです。6月に神戸、10月に千葉中央アトリエがオープンし、来年は京都にも新たなアトリエが生まれます。
吉祥寺から10年余りの時間をかけて、みんなで大切にひとつずつアトリエを育ててきました。つくり手をはじめith全員の共通の思いである「たくさんよりも、ひとつをたいせつに」を守ることが私たちのブランドアイデンティティです。
一方で、知らず知らずの内に変わってきていることがあるのだと思います。それは、お客様にとってのithが、いつのまにか私たちよりもっと大きなブランドと同じフィールドで比較されているということです。
吉祥寺の路地裏の小さな存在だと思っていた私たちが、お客様の目にはそれなりの規模のブランドと認識されること自体は素晴らしいことです。お客様にとって規模感というのは安心感にもつながりますし、私たちにとっての大きくなるということは、そういうお客様の信頼にもっと応えることができるようになるということだと思います。
ただ、大きくなることで私たちのブランドアイデンティティが薄まってしまうことだけは避けなければなりません。つくり手が、ものづくりに関わる面々が、ブランドを発信するマーケティングチームが、その他ブランドを支える様々な役割を担うメンバーが「たくさんよりも、ひとつをたいせつに」向き合いつつ、ブランドをよりお客様の信頼に寄り添えるよう大きくしていくことが、今のithのチャレンジなんだと思います。
この一年間、事業部の中では吉田役員の号令のもと様々な進化の取り組みが進められてきました。それらを担ってきたのは、各部署のマネージャー達です。それぞれの取り組みはバラバラに見えるかもしれませんが、それらは共通して、このお客様のより大きな信頼に応えられるブランドへの進化につながっています。
私がいま最も期待しているのは、それら大切な役割を担うマネージャー達の成長です。マネージャーがもっと高い視座を持って、もっとスピード感を持って、もっと強いコミット力を持ってithの進化を推し進めてくれることが、この変化を乗り越えるために必要です。
この一年間を振り返ってみると、まだ進化の途上であると感じられますし、カタチになったといえるものはまだまだ多くありません。そういう意味で、この振り返りのブログも茫漠としちゃってますね。すいません。。。
言えることは、今年は大きな変化の入り口だったということでしょう。ただ、この坂道の先には、もっとお客様の信頼に寄り添えるithがあることだけは確実です。来年は進化がカタチとして見える一年にしたいと願っています。
つくり手のみんなへ
年末年始、そして一月と忙しい日々が続きます。正月のお休みも決して長くはありません。この今の瞬間も、みんなが全力でお客様へ寄り添ってくれていることに感謝し、心からエールを送ります。がんばろう!
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。