毎年この時期に繁忙期に向けてのエールを送るのが恒例となっていますが、今年もいよいよ始まります。
ジュエリー業界の一年間は、ブライダル、ファッション問わず、この12月を起点にまわっています。ファッションジュエリーの世界であれば、春頃からかけたクリスマス商戦に向けた商品開発、製造、納品、それに合わせたマーケティング、現場のMDづくりなどがドタバタ終わって、いざ12月!という時期です。
一方で我々ブライダルジュエリーの繁忙期は、もう少し長く11月末から2月くらいまで続きます。
リングの接客は、他の様々な商材の中でも、人と人のコミュニケーションが最も密になるものの一つです。一度の接客でも、つくり手には高い集中力とテンションを数時間レベルで持続することが求められます。そういう意味で、繁忙期のつくり手の負担は、ファッションジュエリーや他の商材とは比べものにならないと思います。
これからそんな状態が三ヶ月続くのですが、毎年その間のつくり手、アトリエに感じるのは、疲労感というよりも高揚感のようなものです。
もちろん疲れるでしょう。ただそれ以上に、やはりリングの接客が、お客様の最も幸せな、最高の瞬間に立ち会うことであるからこそ、この繁忙期に多くの幸せに絶え間なく立ち会うことによる凝縮感、そこに疲労感が相まった、不思議なアトリエの高揚感が生まれるのだと思います。そして、私は毎年のそんな感じが好きです。
さあ、ここからの三ヶ月をみんなで一つになって気持ちを高めていきましょう。
そして、これも恒例みたいになってますが、
この一番忙しい時期だからこそ、私たちがみんなで高めていく気持ちはもちろん、
「たくさんよりも、ひとつをたいせつに」
の精神ですよね!
今年はあらたに神戸、千葉中央を加えた国内12アトリエ、シンガポール1アトリエ、台湾2アトリエの合計15アトリエ、一丸となって、お客様に寄り添っていきましょう。
よろしくお願いします。
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。