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【社員紹介記事★第一弾】多くのプロフェッショナルとの接点が、コンサルタントを生み出す

 

※この記事は、弊社のC&S事業部、特に戦略コンサルを志望している方に向けて、当事業部でどんな人材がどのような心構えを持って働いているのか?を紹介し、当事業部の雰囲気や文化への理解を深めていただくための記事となります。弊社の事業の活動内容を知りたい方は、Knowledge&Insight内のタグ機能にて、ご覧になりたいカテゴリを選択したうえで閲覧ください。

 

仕事観や成長に関する世間一般の現状

さて、本文に入る前に一つ質問をさせてください。皆さんは仕事や就職に対して何を求めますか?

マイナビの就活生を対象とした調査では「楽しく働きたい、生活と仕事を両立させたい」であったり、リクルートマネジメントソリューションズの新卒生を対象とした社内調査では「人や社会の役に立つ、成長できる」であったり、調査対象の抽出方法によって重視することが異なるため、今日における価値観は実に多様であると思っています。

 

一方、当ブログを読んでくださっている方はコンサルティング会社を軸に就活や転職をされている方が多いと思いますので、おそらく「ビジネスや経営のことを知りたい」「幅広い業界の知識を身に付けたい」など、少し具体的に求めることを言語化していると思います。実際、私がコンサルティングを志望したときは、強かった思いとしては「そもそも就活していて、業界のことを何も知らない。もっと色々なことを知っていきたい。(これが生き抜く力になるはず、、、)」というものでした。

ゆえに、皆さんも同じ感覚だろうと推測してみたわけですが、マネージャーとなった今では、もう一段深く物事を思考したうえで入社すべきだったと思っています。

なので、ここからは「仕事や就職に対して何を求めるか」、ひいては「何を成長と定義して、何をすべきか」を思考する材料として、この会社で筆者がどんな仕事を行い、何を体験して、どう成長してきたかを書いていきたいと思います。

これが、皆さんがぼんやりと考えている「成長」のヒントになり、更なる成長の一助になると思いますので、ぜひご一読ください。

 

筆者のプロフィール

ご挨拶が遅れましたが、筆者は伊藤 悠真(いとう ゆうま)と申します。

19983月に青森県で生まれ、そこからは地元である神奈川県に22年間住むこととなります。中高は普通の公立校に進学しており、この6年間は日々バスケットボールに打ち込んでいたため、勉学とは無縁の学生でした。

そんな私がコンサル業界を知ったのは、大学受験時代にお世話になった方がコンサル業界に勤めていたことがきっかけです。そのことを知ったのは就活時期で、当時の自分は「自分の提言を通じて、人を動かしてみたい」とぼんやり考えていました。

その際に、その方から「人を動かしたいならコンサル。事業会社だと動かすのは難しい」と助言を頂いたため、コンサル業界を志望するようになりました。

そして、縁あってこの会社へ入社することになり、新卒1期生として4年半ほど勤めた結果、現在のマネージャーという職位に至りました。その間でどのようなスキルを身につけ、どんな気付きを得たのかが知りたい方は、下記リンクも併せてご覧ください。

【コンサル事業部紹介★第8弾!】新卒はどのようにスキルアップしていくのか?活躍している新卒社員の体験談のご紹介

 

ここまで見ると、皆さんとそう変わらないか、あるいはもっとぼんやりとした人生を送ったように見えると思いますが、この会社での経験を経て、ようやく自分なりに成長を遂げることが出来たと感じられました。

なぜ成長できたか?を総括すると、弊社が「ビジネスのプロフェッショナル」に触れられる環境だったからだ、と言えます。その環境を表現するに相応しい印象深いエピソードについて、実際の業務例も交えて3つほどご紹介できればと思います。

 

筆者の成長要因と得られた成果

1.自分が相対するのは“ビジネスを熟知している人間”という自覚

これは入社してから2年ほど経ったときのプロジェクトでの経験です。

当時、私はアナリストという職位(新卒入社の社員が次年度に上がる職位)だったため、次の職位としてコンサルタント(アナリストの1つ上、マネージャーの1つ下の職位)を目指して、自身でプロジェクトを主導していくことを意識的に取り組んでいました。

そのプロジェクトは、事業部長の平田の縁で発注いただけた、比較的大規模なコンサルファームの営業・マーケティング支援であったため、相対したのは自分よりも20歳ほど年上の外資系ファーム出身の社長でした。

新卒で会社に入ったので、営業やマーケティングのことは当然よく分からず、かつビジネスに精通したプロフェッショナルと会話する状況であったため、よく分からないなりに頑張って伝えようとしていましたが、上手くいかずマネージャーにフォローしてもらう日々が続いていました。

 

そんなある時、業務を終えてプライベートの時間を過ごしていると、深夜なのに先方の社長から連絡が来るわけです。

当然、「え?こんな時間なのに働いているの?」と驚きました。しかし、ふと客観視して見たときに、このプロジェクトは「自分よりも経験があり、仕事にリソースを割いている社長」vs「全然経験がないうえ、クライアントよりもリソースを割いていない新人」という構図になっていることが理解できました。

「そりゃ、クライアントに接していても上手くいかないわけだ、、、」と腑に落ちました。長時間労働を是とするわけではなくて、単純に「クライアントのために、どれだけ考えて寄り添ってあげられるか」が足りなかったわけです。

そこから、私のマインドに「何かしらでクライアントを上回れないのであれば、コンサルタントとして導くことは出来ない」という意識が強く芽生えました。

この学びを得たプロジェクトでは、最終的にプロジェクトを主導するスキルが認められ、無事コンサルタントへ昇格することが決まりました。

 

この時、進め方の何が問題点で、何を伝えればクライアントが動けるのか、主導するにはどうすべきか、多くの時間を割いてご指導いただいたマネージャーには頭が上がりません。

(ちなみに、このマネージャーは筆者よりも多くの時間を使ってコンサルタントになり、マネージャーになってからもスタンスを変えずにやってきたらしいです。こうしたところからも、如何にマインドが大事か、という点を考えさせられました)

 

2.仕事を学ぶための基本姿勢は“まねぶ”ことが重要

これは入社から1年が経った頃に弊社代表の宮﨑から受けた話になります。

当時の私は未だに新卒生のマインドが抜けず、どこかフワフワした社会人らしくない気持ちでいました。そんな中、社長が直々にキャリアへの一家言を伝えてくれる機会がありました。社長がわざわざ話すということは特別な時間である、と認識して真剣に話を聞いていましたが、その中での発言はざっくりと以下の通りです。

 

「新卒生である君たちは、仕事観というものを持っているか?仕事観というのは、仕事に何を求めて、どのような物差しで仕事に関する事象を判断するかの軸だが、新卒生はなかなかに身に付きにくいものだと思う。なので、身近な先輩をベンチマーキングして真似してほしい。君たちは仕事を学ぶフェーズにいるが、“学ぶ”の語源は“まねぶ”なので、誰でも良いから真似をしてみてほしい。そこから、自らの仕事へのスタンスを少しずつ確立してってほしい」

 

これまで“仕事観”なんてものは考えたことがなかったため、「なるほど」と思いました。そこから、私は1.で伝えたPJなどにアサインされるわけですが、私のベンチマークは、常に時間をかけて細かく、かつ根気強く指導を続けてくれたマネージャーでした。(社長は経営のプロですが、マネージャーは自分にとってコンサルタントやマネジメントにおけるプロだったわけです) 

そのため、今の自分はマネージャーの方針を継承し、マインドを強く持っていて根気強くやりたいメンバーには、とことん時間を割いてフォローできる体制を作ろうと、日々のプロジェクトマネジメントを行っています。これも、私がこの会社でマネージャーとして認められている一つの要因ではないかと思います。

これは余談ですが、私のマネジメントスタイルを見て、後輩社員から「こんな風に接してあげられる先輩になりたい」と思ってもらうことで、ご縁あって入社される方に育成や成長が引き継がれていくことが、内に秘めている目標です。

 

3.コンサルタントは“高級接客業”であると認識せよ

これは入社から2年半が経った頃に弊社執行役員の鈴木から受けた話になります。

「コンサルタントは“高級接客業”だよ」。これは青天の霹靂でした。私の中では、頭の良い人間が知力を武器に法人/クライアントへあるべき方向を提示する専門職だ、という程度の理解だったため、まさか消費者向けビジネスでよく見られる接客業と同じ要素があるとは考えてもみませんでした。

一方で、多くは語られていないながらも、非常に本質的で味わい深い言葉だと感じます。

その実、コンサルタントのコア業務を一言でまとめると以下の通りで、1プロジェクトにつき数百万円が支払われることを考えると、“高級接客業”は言い得て妙だと思われるでしょう。

  • CXO層や部門長を始めとしたクライアントの課題を理解し、問題点を捉える
  • 問題点に対して、あらゆるファクトを整理する
  • ファクトを整理したのち、それを相手に伝わりやすいようにアウトプットする
  • アウトプットを基に議論を行い、クライアントをあるべきと考える方向へ導く

アパレル店員を例に出すと、どんな服を探しているか、何を悩んでいるか、この商品ならどうか、などを話したうえで販促を行っています。やっていることだけを抜き出して考えると、接客業と言えそうですよね。つまり、コンサルタントは難易度の高い会話を通じてお金をいただいているわけです。(ただし、会話と言ってもその内容は経済学や統計学、IT知識、その他の実務経験に裏打ちされた知見が基になるため、高い専門性に対してお金が払われていることをご理解ください)

そのため、我々は常にクライアントに向き合って業務を行う必要がありますし、それを理解しているかどうかでプロジェクトへの熱量も変わってきます。ゆえに、鈴木からはこのような発言が出たのだと理解しています。こうした発言からも、コンサルタントの中でもプロと呼ばれる人材であるために、どんなマインドで取り組んでいくべきか?を考え抜く姿勢が伝わってきますし、これを刺激として受け取り自分のものにできるのが、弊社の良いところだと感じています。

 

成長を促す要因と、成長したい人が持つべきマインド

これら3つの経験の共通項を抜き出すと、私は「プロフェッショナルに触れたこと」が最大の成長要因だと考えたので、これらの経験を抜粋してご紹介しました。また、これらの経験からは、私が一番お世話になった上長の言葉である「この仕事をするうえで重要なのは“マインド”である」との考えも理解できたため、ぜひお読みいただいている皆様にも覚えていただきたいです。

(補足すると、スキルとマインドはどちらも重要ですが、どちらから身に付けるべきか?という議論においては、一般的な人材がすぐ身に付けられるうえコンサルタントとして求められ続ける“マインド”が重要だろうという主張になります)

上長らの言葉もあってこれに気付けたわけですが、そこからは成長速度が上がったように感じており、現在も成長速度は一定担保されているように自負しています。何が起きているかというと、マインドでもって培ったスキルが汎用性を持ち、幅広な事柄に対して学習力/アウトプット力が上がった、という構造だと考えています。そのため、自らの体験からも、プロフェッショナルに触れられる環境へ身を置くことが重要だと考えています。

 

これも余談ですが、冒頭で示した「就活生が大事にしていること」については持論があり、少々厳しいことを申すと、真の安定感を求めるのであれば「自らが成長すること」以外の解決方法はないと結論付けています。事業の安定感を重視される方も居るかと思いますが、自分が事業に貢献できれば盤石な経営状況に戻せるわけですし、極論を言えば「会社に依存せず独立して稼ぐ」ことが最も本質的に安心・安全な状態であると考えています。そのため、私自身は「自ら考えて事を為す力」を身に付けることが、安定感の獲得に必要であると考えています。社風も同様で、自分がどのような組織にしたいかを戦略的に考えて手を講じることで変革は可能なので、総括すると、必要なのは「何が理想で、そのために何をすべきか」を考える力であると捉えています。

 

筆者からのメッセージ

今回は就活生の皆様に向けて、筆者の経験を交えた当事業部の業務内容の紹介と、よく挙がる「成長」を掘り下げてみました。

特に就活生は社会人経験がないなかで成長を定義するのは難しいと思いますが、「この会社に入って頑張れば、少なくともこれぐらいは成長できそうだ」「どのように物事を考えていけばよいか分かった」と感じてもらえたら大変嬉しい限りです。

もし当事業部や働く人材について深く知りたい方は、弊社の別の記事を見ていただくほか、問い合わせフォームや各種採用媒体などからコンタクトいただければと思います。説明会等でのご説明を含めて柔軟に対応させていただきます。

また、本記事で名前が挙がった鈴木・宮﨑は、選考を進めていただくと面接官として接する機会がある人物です。彼ら自身にも興味があれば、ぜひ選考へ進んでみてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

【参考記事】

伊藤悠真

アーツアンドクラフツConsulting & Solution事業部/マネージャー。営業戦略に関するPMO/実行支援、製造業におけるビジネスデューデリジェンス、大手/中小企業での新規事業策定支援、採用支援および人事制度の策定支援、M&Aにおけるソーシングなど、幅広い支援実績を保有。特に実行支援領域の案件経験が多いことからクライアントの一助となる意識を強く持っており、クライアントと伴走するパートナーの役割を全うすることに強みを持つ。

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