AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.7

アフターコロナについて考える

本日はアフターコロナについて考えてみましょう。
私たちの事業であるブランドのこれから、そしてB2Bのこれからについて。

尚、ブランドにも色々あって、例えば生活必需品のブランドと付加価値品のブランドではその寄って立つ価値が大きく異なります。
私たちのithは、アパレル、高級車、靴、バッグ等と同じく付加価値品のブランドの領域に属しますので、ここで取り上げるブランドは付加価値品のことだと思ってください。

ブランドの価値とは何なのでしょう。
私はそれをHumanity=人間性だと考えています。

決して、流行の商品を販売しているのがブランドではありません。

ブランドの価値とは、
「ブランド創業者の思い」や、「ものづくり(職人)の体温や、商品開発(デザイナー)の感性」、「顧客接点における人と人が作り出す体験と関係」といった人が生み出すものです。私はそれをHumanityと呼んでます。

お客様はそのブランドのHumanityに触れることで、そのブランドのファンになっていく。他ブランドは商品を真似ることが出来ても、このHumanityを真似ることは出来ません。

ithはこの5年間、このHumanityを追求することで、新興ながら業界で勢力を伸ばしてきました。
ブランド代表の高橋さんの思い、お客様がものづくりを感じられる商品や広告、世界観を体現するつくり手が生み出す顧客体験、そういったあたたかな人間味こそithの最大の強みです。

しかし、ithの他にも思いや感性だったら負けてないジュエリー作家さんは他にも多く存在したはずです。でも何故ithだけが、このスピードで成長出来たのか?

それは、ithがHumanity=人間性を、Technology=先端技術により追求してきたからです。

例えば、未だに多くの同業ブランドが出稿するゼクシィ。決められた枠で多くのブランドが横並びにされる中で、Humanityをお客様へ伝えることなんて出来ません。だったらSNSやWEBで直接私たちの意図を発信したい。でも実は、SNSやWEBの運用は、その裏に難解な分析ツールを駆使しPDCAを継続していく技術=Technologyが必要となります。

私たちの顧客管理と受発注システム。このTechnologyのお陰で、お客様→つくり手→生産管理→職人といった繋がりが生まれ、それがブランドの体温や感性をお客様まで伝えています。

アトリエの予約一つとってもそうです。予約システムというTechnologyがあるからこそ、路地裏の隠れたアトリエという顧客体験の場が成立するのです。

Humanity(人間性)× Technology(先端技術)こそ、ithがこれまで成功してきた理由です。


さて、ようやくここからがアフターコロナの話です。

コロナによる私たちの2ヶ月弱の危機的な体験は、お客様の思考や価値観を少なからず変えることでしょう。
そして、それは多くのブランドに大きな変化を突きつけます。

ブランドの寄って立つ価値であるHumanityは、こういう時代だからこそ益々重要になります。
そして、それをお客様へ伝える手段であるTechnologyは、ビフォーコロナとは比べられない程の重要性、存在感を持つことになるでしょう。
多くのブランドにとってゆっくりと迫ってくるはずだった未来が、一気に押し寄せてきます。

私たちの先にある未来、アフターコロナは、まさにそんな変革の世界です。

しかし恐れることはありません。
まさに、私たちはこの5年間 Humanity × Technology の業界におけるリーディングカンパニーとして走ってきました。
今、私たちに必要なことは、全員が自らのブランドの強みや戦略を知ることです。私たちがこれまで成し遂げたことを理解すれば、これから始まる社会の大きな変化にも尻込みすることはないはずです。

リアルな接客とオンラインの融合、マーケティングの更なる進化、顧客の利便性の向上など、アフターコロナでは様々な進化が求められます。
これまで築き上げてきたHumanityという価値を、Technologyの力で益々高めていきましょう。


またコロナ危機は、B2Bにとっても大きなチャンスであると考えています。
多くのブランド、またHumanityに価値を置くサービスが、ithと同じように変革に迫られます。

B2Bにとっては、まさに自社のブランドでリアルタイムに進行する変化を、新たなソリューション、自らのオリジナルな武器としてクライアント開拓をしていく絶好の機会です。
ブランドとB2Bのシナジーという当社でしか出来ない強みを活かしていきましょう。


最後に、先日ジュエリーの国内最大の展示会であるJJAによる吉田役員のインタビューを紹介します。上記の内容と併せて読めば、より自らの会社の強さや方向性が分かると思います。
https://www.japanjewelleryfair.com/jjfvoice_arts-crafts/

まず自らのことを深く知ること、そしてアフターコロナの世界を、みんなの手で切り拓いて行こう!


宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

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宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。