ithは2024年6月4日に10周年を迎えました。
既に高橋ブランド代表や吉田役員などが創業の大切な思いや当時のエピソードを語られていますので、私からは敢えて違った観点から10周年を考えてみます。
ブランドって何だろう?
ithのメンバーなら入社のタイミングのブランド研修で私と一緒に考える場があり、また吉田役員がブランドについての著作を出版される等、私たちはブランドとは何かについて常々模索しています。
それは、ある意味ブランドという価値があまりに曖昧で、だからこそ携わる私たち自身がいつも襟を正していないと、その価値を証明できないのではないかという焦燥感なのかなと思います。
世界のジュエリーブランドはどれも大変長い歴史を持っています。
ティファニー 1837年
カルティエ 1847年
ブルガリ 1884年
ミキモト 1893年
ハリーウィンストン 1896年
ヴァンクリーフ&アーペル 1906年
思いつくままに挙げても、どこも100年以上の歴史です。
ブランド価値の中でも最も大きなもの。それは歴史なんではないでしょうか。
歴史とは単に過去の話だけではありません。そのブランドが未来永劫続くだろうという絶大なる信頼感こそ、お客様がそのブランドを選び、身につける大きなモチベーションとなります。
ithのこの10年間の歩みを振り返ると、「たくさんよりも、ひとつをたいせつに」を合言葉に、お客様に向き合い、ものづくりに向き合ってきました。たった10年ですが、その誠実な一年々々がブランド価値を創り上げてきたのだと思います。
私たちが自らをブランドと称するならば、この誠実な取り組みをこれから100年続けなければなりません。
たとえ今ここにいる人がみんな居なくなっても、たとえ経営者が代わっても、ブランドは「たくさんよりも、ひとつをたいせつに」という精神を持った人と共に生き続けます。
そう考えると、10周年は喜びもありますが、ブランドという絶対に繋いでいかなければならないタスキの重さを実感します。
なんだか分不相応な大きな話になっているかもしれませんが、10周年だからこそ、私たちがみんなで成してきたことの重み、そしてそれを続けていく重みを改めて考えてみる機会にしても良いのではないでしょうか。
今こうして一緒にithを創り上げているみんなと、ithが100年続くその第一章を祝い、この先の決意を新たにしたい。そう思います。
ith 10周年、おめでとう! おつかれさま! そして、共につくろう!
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。