AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.102

異形のコンサルティングファーム

「武士になる。」

時は幕末、そう思った若者が門を叩いたとさ。一人は新撰組、一人は奇兵隊。

 

今回は、コンサルティング業界の変化とその中の当社ついて話をしたいと思います。CSメンバーは別で平田役員から展開されたコンサルティング業界勉強資料と併せて読んでみて下さいね。

この10年間の業界の大きな変化、それは従来の戦略とITという垣根がなくなったことです。アクセンチュアやビッグ4が戦略領域へ攻め込み、今では日系ファームもその領域を狙っています。コンサルの仕事は人次第。だからこそ、どのファームも戦略ファームからパートナークラスを引き抜くことで、案件を獲得できる体制を構築しています。

しかし、どのファームも案件を獲得することは出来ても、それを取り回すミドル以下の人材が不足しています。そこで、当社が外部アウトソーサーとしてファームの業務を受託する流れが出来上がっているのです。逆に言えば、戦略領域が閉じられた世界だった昔であれば、戦略ファームは業務を全て内製で完結していたので、当社のようなポジションはあり得なかったということになります。

 

私たちが目指すのは、異形のコンサルティングファームです。全てのメンバーが未経験出身。キャリアや学校による隔ては一切なく本人の成長意欲と地頭があれば戦略コンサルタントを志ざす門戸が開かれている。業界の常識を変える、そんなファームが我々の約束の地です。

ただ、それは一日で成るような簡単な事業ではありません。(まあ、業界の常識を変えるとまで謳うのですから、それは当たり前と言えば当たり前なんですが)

今、私たちは第二フェーズにいます。とにかく戦略領域の案件を獲得できるよう平田役員や鈴木役員が様々なファームを開拓していった第一フェーズを経て、50名の体制と業界内における戦略領域の外部アウトソーサーという他にあまり例のないユニークな立場を確かなものにしました。

 

この第二フェーズのポジションは、未経験から入社し戦略案件に携わることが出来る環境です。これを活かし、メンバーに多くの経験を積んでもらい、その実力を上げることが一つ目のチャレンジ。そして、実力をつけたチームがプライム案件を獲得していくこと。それが二つ目のチャレンジです。二つのチャレンジが実を結んだ時、我々は名実ともに第三フェーズである異形のコンサルファームとなるのです。

実はこんなアプローチをしているベンチャーファームは他にありません。一般的には、まず大手ファームでパートナーやマネージャーとなった人が独立し特定のクライアントを確保した後に、コンサル業界の仲間を集めていく。だいたいそんな流れでベンチャーファームは生まれます。いわばトップダウンアプローチですね。

我々が選ぶ道は、ボトムアップアプローチ。まずメンバーを未経験者からコンサルタントへ育てていく。その上で、外部アウトソーサーというポジションからプライムの獲得をしていく。それは、人から始まるやり方です。

業界が大きな変革期だからこそ、そんな常識外れのアプローチが成り立つ。私はそう考えています。ただ、時間はだいぶかかりますが。。。

 

マネージャーをはじめ、戦力は徐々にですが充実してきています。7月から始まる来期を第三フェーズへ向かう第一章とするべく平田役員と鈴木役員が中心となりプライム案件獲得に乗り出しました。ここからの、もう一段の進化が楽しみです。

最後に、メンバーのみんなに向けて一言。この仕事はハードです。ただ、みんなの日頃の頑張り、そして成長がイコール第三フェーズに直結しています。全員が未経験から始まる異形のコンサルティングファーム。そんな他にはない私たちだけの組織を、みんなで一緒に作り上げていきたい。私はそう願っています。どうぞ、よろしくお願いします。

 

幕末から明治へ。奇兵隊は帝国陸軍の礎となり、新撰組は露と消えました。

私たちが、業界にそびえる一本の木となるか、それとも徒花となるか。おもしろきこともなき世をおもしろく!

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。