さて過去二回にわたって、コーポレートWEBリニューアル記念「一緒に新WEBを読み解こう!企画」を行なってきましたが、今回はいよいよ路地裏の核心に迫っていきたいと思います。
前回、アーツアンドクラフツが路地裏から始まった歴史を披露しました。あの夢に描いたものづくりの拠点の顛末って、その後どうなったのでしょう?
そりゃ、そんな夢みたいな話ですからね、もちろん儲かりませんよ。そして、いつしか存在が消えていき、今その夢の跡は、1Fはithのアトリエとなり、2F〜3Fは工房と生産管理が入っています。
そもそも、この会社の創業メンバーは広告、IT、コンサルとかビジネス最前線で長年活躍しながら、満を持してはじめた事業が儲かりそうにないゆるいビジネスモデルって、なぜなのか?
普通のビジネス最前線の感覚を持ってるんだったら、ブティック系のコンサルファームやマーケティングエージェンシーだったり、VC受けしそうなITサービスだったり、もう少しそれっぽいのがあるでしょうが(笑)
この現実と夢の朧いゆるさが、路地裏マインドのミソなんじゃないかな〜、と私は思っているんです。
路地裏って言うと、シリコンバレーのガレージ的な感じをつい連想しがちなんだが、そういうイノベーティブなバリバリな話ではないんだよ。
敢えて横文字使うなら、イノベーティブというよりオルタナティブ。主となる大通りが存在するから、その路地裏を行こうって感覚かな。いつか路地裏を主としたいっていう訳ではなく、いつまでも路地裏でありたい感じ。
まあ、それって平たく言えば結局、自分らしくありたいってことなんだろうね。
アーツアンドクラフツの始まりにあった路地裏の物語も、起業して大成功しようってのも勿論あるだろうが、それ以上に起業して自分たちらしく生きたいと思った人々のストーリーなんだと思います。
自分たちらしい路地裏ブランドモデルを創り上げ、世界に広げていきたいってのも、既存のブランドモデルに取って代わろうって話ではないんです。それとは別にもう一つくらい違う価値観のブランドがあっても良いよね。それが自分たちらしいって思う人たちが集まって運営し、それを自分たちらしいって思うお客さんがやって来る。そんなアトリエが世界中の路地裏にあっても良いよね。ってこと。
コンサル未経験者どころか、ビジネス経験も浅いメンバーが集まってコンサルティングファームを目指すっていう業界的に前代未聞な挑戦も、この権威的な業界に一発食らわしてやるみたいな強気な話ではないんです。地頭がよく、やる気がある人ならば、キャリアに関係なく誰でもビジネスコンサルになるチャンスがある世界があっても良いんじゃない。この業界の一角に、そんな会社があれば面白いよね。ってこと。
路地裏マインドの感じって、そういうこと。
最近は、課題解決型のアプローチが持て囃される風潮がビジネス界にあるけど、私たちはどちらかと言えばこの世界にオルタナティブな(自分たちらしい)価値観を提案したいんだと思います。あの有名な歌じゃないけど、ナンバーワンより、オンリーワン。今風に言うと、ダイバーシティ&インクルージョン。
世界中の路地裏から自分たちらしいオンリーワンをキラリと光らせたい。今回のコーポレートWEBリニューアルには、そんな思いが込められています。
世界の路地裏から、オンリーワンの感動を!
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。