7月より始まる来期から、当社の経営チームに二人の執行役員が加わることを報告します。
社歴が古い順に紹介します。まずはC&S事業部プリンシパルの鈴木裕哉さんです。
鈴木役員は日大の学生時代に創業まもなくの当社へインターンとしてやってきました。卒業後、一旦はマーケティングの会社に新卒として入社しましたが、ほどなく2015年に当社へ合流しました。
現在あるC&Sは平田役員と鈴木役員の邂逅から始まりました。二人の関係こそが、育成をど真ん中に据えた業界でも稀有なC&Sのポジションの源流です。
何より、鈴木役員の功績はC&Sの成長を促した、彼の営業力で勝ち取った二つの大きな長期契約です。それらがもたらした安定的な基盤なくして、C&Sが急速な拡大と腰を据えた育成という矛盾を両立することは難しかったでしょう。
これから益々拡大していくC&Sにとって彼のリーダーシップは不可欠です。人が全てのC&Sの最強のロールモデルとして今後も鈴木役員には輝き続けてもらいたいと願っています。
そして、海外事業部長の松岡純平さん。
松岡役員はNYの美大を卒業の後、アップルやアマゾンといった外資系トップ企業で主にマーケティングやブランディングのキャリアを積み、2020年に当社へ合流しました。
高橋ブランド代表が産休中のブランド推進部マネージャーを代行することでithの現場の隅々までを把握し、今では英語圏におけるトップのつくり手でもあります。
その後、コロナ禍の終息に伴い、海外事業の責任者として、当社が海外へ雄飛するキッカケとなった事業再構築補助金の取得に始まり、出店、マーケティング、現場管理は勿論のこと、自ら接客までこなすまさに七面六臂の活躍です。
ithがアジアに留まらず欧米まで進出するにあたり、彼の存在こそが最も大きなファクターとなるのは間違いありません。今後の松岡役員の活躍に期待してます。
当社は経営チームの合議によるマネジメントを目指しています。
このスタイルは特にコロナ禍という全く先を見通せない不安定な状況において促進されました。実はこの私のブログの第一回がまさに社内へ向けて役員による経営を宣言する内容になってますので、興味がある方は読んでみて下さい。
その際に、私は古くからの友人でもあり、創業メンバーでもある四人の結束を強調しました。実際、この危機的な数年において、その関係があったからこそ乗り切れた部分は少なくないと思っています。
しかし、アーツアンドクラフツの未来を考えると、経営チームはより多様で、より新しくならなければいけないのではと、この一年考えていました。
良い経営チームは二つの条件を兼ね備えていると私は思います。
一つ目は、全メンバーが情報を同じレベルで見られる環境です。その為には経営にまつわる膨大な情報を整理する仕組みが必要です。そうでなければ、長いこと一緒にやってる昔馴染みのチームに新たなメンバーが加わってもパフォーマンスを発揮できません。
以前にも紹介した経営アジェンダは、その為の取り組みです。お陰様で、今では経営課題やKPI、それに纏わる重要情報が明確になりました。新たにチームに加わるメンバーにとって一定の経営スキルさえあれば、当社の経営状態を完全に把握できる環境です。
もう一つの条件は、情報を違うスタンスで見ることが出来るメンバーでチームが構成されてること。全員が右向け右であればチームの必要はありません。経営チームのメンバーに求められるのは、自身のキャリアを全力で背負って確立した独自のスタンスで状況を見定め、議論に参画することです。その真剣な議論の先にあるものこそ、私たちの未来を賭けるに足る選択です。
吉田役員であればビジョナリーな大局観、平田役員であればブレない経営原則、三浦役員であれば献身的な忍耐。役員にはそれぞれ揺るぎないスタンスがあります。新たにチームへ加わる鈴木さんと松岡さんがどのようなスタンスを確立していくか楽しみです。ちなみに私の経営スタンスは、あまり公言するのが憚られますが、無鉄砲におもしろく、、かな笑
最後は何だか不安なオチがついてしまいましたが、新たに二人の執行役員を加えた経営チーム6名、全社員の信頼に応えるようしっかりと会社を導いていきますので、今後とも何卒よろしくお願いします。
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。