来期から始まるブランドインキュベーション室のメンバーが決まりました。既に昨年からコンサル部門より参画し海外事業を推進しているメンバーと同様、今後の活躍に期待しています。
あまり日本では意識されてませんが、ブランドは世界的な成長マーケットです。
2000年頃に2〜3兆円規模だったブランド市場の規模は現在約40兆円と言われてます。ジュエリーはその主要な構成要素として、ジュエリー単体の市場規模も毎年7%以上の伸びを示しています。もっと言えば、現在フォーブスの世界一の大富豪を争っているのは、ティファニーのオーナーですよね(LVやDiorのオーナーでもある)。
意外と有望なマーケットにも関わらず、日本ではそれほど成長産業と捉えられていないのがブランドです。それもそのはず、銀座の中央通りをはじめ世界の主要都市の目抜き通りは欧米ブランドの独壇場で、日本ブランドの出る幕などありません。
日本は本来この分野で素晴らしいものづくりの国であるはずです。なのに、なぜ世界で評価されないのでしょう。
それは、ブランドというビジネスモデル自体が欧米で確立されたからであり、我々日本のものづくりがそのビジネスモデルに取り残されてしまったのが原因だと私は考えています。実際に、欧米ブランド企業は、ブランドの崇高な思いの部分「パトス」と緻密なビジネスの部分「ロゴス」が高いレベルで融合されている一方で、日本では特に「ロゴス」が追いついていない印象です。
そして、だからこそ、これは私たちアーツアンドクラフツがやるべきことなんだと思います。
ithのミッションは「たくさんよりも、ひとつをたいせつに」。Only Oneのオーダーメイドブランドとして全員が同じ思いのもと素晴らしいブランドを創り上げてきました。
コンサル部門のミッションは「ビジネスプロフェッショナルを育てる」。Up or Outのコンサルタントの世界で、人を育てることをど真ん中に独自の組織を創り上げてきました。
私たちは、世界へ誇れるブランドと、それを世界へ広げられる人材の二つが揃う稀有な環境にあります。
ブランドインキュベーション室は、そんなブランドとコンサルのシナジーを最大限に「世界へブランドを広げる」ことをミッションとしています。
メインストリートを牛耳る欧米ブランドのモノマネをしても勝てません。私たちは、「路地裏ブランド」という日本発の新たなブランドのカタチを自らの手で確立し、ithを世界へ広げることで、日本のものづくりの新たなロールモデルを切り拓いていきたい。
これは、アーツアンドクラフツだからこその、私たちみんなの挑戦なのです。
世界の路地裏から、オンリーワンの感動を!
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。