AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.76

経営会議

当社では月に一度のペースで経営陣による会議を設けています。会では、事業部からの実績報告、短期的な課題と対策、人事や財務の重要事項、中長期的な計画などを議論し、決定します。
今回は、みんなが普段は触れる機会の少ない経営会議について、最近の変化などを紹介してみたいと思います。

 

長い間、取締役による話し合いの場であった経営会議に、この一月から新たなメンバーとして海外事業部の松岡さん、C&S事業部の鈴木さんが加わりました。

この新たなメンバーの加入というのは、実はちょっとした事件でした。

ご存じのとおり、取締役メンバーは会社設立前からの長い付き合いであり、皆が創業からずっと経営に携わっています。ようは、以心伝心が半端ない高いワケですよ。でも、それって良いことのように聞こえるかもしれませんが、ハタからすればお手盛り感が高く見られたりもするものです。

しかし、新たなメンバーからすれば、それだと困るでしょうし、せっかく会議に参加するのにイシューが言語化されてなければ、会議の一員として経営レベルの議論に参加することすら叶いません。それって新メンバーの能力を活かせない、唯の無駄になってしまいます。

 

そこで、一年前から会議に経営アジェンダという手法を導入しました。やることはシンプルで、それぞれの事業部や管理部の経営レベルで共有、議論、監査する必要のある課題を経営イシューとして設定し、解決まで定量的に経営会議メンバー皆で追っていくという試みです。

みんなも現場レベルでは、常にKPIを課されて定量的に追われていることでしょう。その立場からすると、そんな単純な試みか!と思うかもしれません。ただ、課題というのは現場から経営へ遡っていけばいく程に絡み合い、なかなか一刀両断にKPIとするのが困難になるものです。またアクションについても、大きくなる程どのボタンを押せば何が発動するか複雑になり細心の注意が必要となります。

社長である私も、事業部トップも自分の持ち場は感覚レベルまで深く把握しているものの、それを他の経営メンバーに言葉で説明するのは大変です。ついつい面倒になってしまい、以心伝心に頼ってしまいがちでした。

 

案の定、経営会議でも導入の当初は上手にアジェンダをまわすのに四苦八苦しました。しかし、今ではイシューの言語化、アクションの定量化、かつ各イシューが短期から中長期へつながっていく様まで参加メンバーが共有し、それぞれの叡智を出し合い議論できるようになりました。

先月の会議で、外部の会計アドバイザーの先生に特別に参加していただきました。有名ベンチャーや上場企業の経営会議に普段から参加されている其の方から「こんなに活発な議論が交わされる経営会議は、なかなか見ないですね〜。」と言われたのは、本当に嬉しかったです。

意外と思うかもしれませんが、かなり大きな会社や伸びてるベンチャーでも経営会議は下からの一方的な報告と、上からの一方的な指示で終わる静かなものなんだそうです。

 

これは私の独自理論ですが、だいたい企業の発祥は三つの形態に分かれると考えています。1)ワンマン、2)ファミリー、3)パートナーです。そして、それぞれの形態で、規模の拡大に伴う経営のアップデートの仕方にクセのようなものがある気がします。

ワンマン企業は、強いCFOとか経営企画を採用し社長直下にして現場を牽制することが多く、またファミリー企業は外部の会計士や社外取締役をファミリーで頼って現場を牽制することが多いイメージです。

対して、当社は典型的なパートナー企業です。そのDNAを守るならば、経営のアップデートも経営チーム自らが進化することで成し遂げなければなりません。この一年間の経営アジェンダの試みは、そんなアップデートの挑戦だったのだろうと思います。

 

そして今回のアップデートの仕上げに、晴れて新たなメンバーも加わりました。より強化された経営チームを、みんな宜しくお願いします。

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

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宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。