AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.72

2023年の抱負

あけましておめでとうございます。

昨年は年頭に1)アフターコロナ、2)海外進出、3)年末忘年会の復活の三つを祈念しました。

アフターコロナについては、ブライダル業界は少し遅れています。飲食や旅行業と違い、どうしてもコロナが去ったから来月に結婚しようとはならず、厚労省の月別婚姻者数の発表も未だコロナ前の85%に留まります。完全復活にはまだ半年から一年はかかると考え、引き続きコストの見直し等を進めていく必要があると感じてます。

二つ目の海外進出は漸く実現しましたね。昨年のシンガポールに続いて本年も台湾のオープンが控えています。最後の忘年会の復活は実現できました。オンライン&リアルの複合開催でしたが、久々にみんなの顔を見て言葉を交わすことが出来て、私にとっては非常に感慨深い会でした。ありがとうございます。

 

それでは本年の抱負です。

まずは更なる海外進出。3〜4月頃に台湾の1号アトリエの開店を予定してます。忘年会に現地メンバーにもオンライン参加してもらいましたが、すでに研修は始まっており、少し遅れ気味になっている不動産取得・内装計画を急ピッチで進めているところです。また7月頃に台湾2号アトリエをオープンすることも決まっており、春頃には出店場所を探し始めなければなりません。

海外展開については、国内の市況も安定していない中、海外だなんて浮かれてという意見もあるかもしれません。特に日々の業務を支えてもらっている、つくり手や生産部門のみんなには情報の共有も足りてないと思いますし、不安にさせてしまっていたら申し訳ありません。ただ、近年ブライダル業界は婚姻者数の減少、新たな競合の参入が続いていましたが、それがコロナを経て市場は明らかに縮小を加速しています。

中長期的に見て、海外へ展開していくことは日本のブランドにとって絶対に必要です。海外で売って日本でつくることで、国内以上の利益が生まれます。今は厳しい環境が続きますが、厳しい時にこそ、次を見据えてみんなで一歩踏み出そうではありませんか。

 

次にC&S事業部の50名突破です。40名を超えたところから3歩進んで2歩退がる局面が続いてます。未経験者を採用し育てる方針の当社は、即戦力をドンドン採用する他社と比べて、本来的に増加スピードは落ちます。加えて、昨今のコンサル業界は人材獲得戦争が激化しています。他社は初期提示の報酬を上げることで採用力を維持しようとしていますが、当社は育成方針により従来から昇給曲線を尻上がりに設定することで入社以降のモチベーション維持向上に力を入れています。その面においてもディスアドバンテージを負っている状況です。

ただ、私は人材市場の好不況に合わせて組織の根幹となる方針を安易に変更するのは反対です。我々にはビジネスプロフェッショナル育成という揺るぎない信念があり、未経験者採用も、報酬体系も、その信念のもと構築してきました。外部環境が厳しくとも、それに迎合するのではなく、自らの強みをより一層磨き、突破していくことこそ意味のある成長だと、事業部のみんなで信じて頑張りましょう。

 

ブランド事業部は、今年をブランドについて考えていく一年にしたいです。全国へアトリエを広げる中でコロナに見舞われ、不況の中で様々な施策を打ってきました。どんなに良い施策もどんどん追加していくと、どこかで本質に立ち戻る時期が訪れます。アフターコロナを目の前にした今こそ、そのタイミングなのではないでしょうか。

吉祥寺の小さなアトリエとして生まれ、地元のお客様の「あんなこと、こんなこと」に職人が丁寧に応えながら、一生のお付き合いをしていく。そんなブランドのピュアなオリジンを見返しながら、ithのアイデンティティを強めることで、結果的にブランドが強くなり、また他社との差別化が明確になる。そんな活動が出来ればと思います。

ちなみに今は特に何かアイデアがある訳ではなく、これから吉田役員や高橋代表と共に検討していこうと思ってます。もしかしたら、事業部メンバーにとって大きな変化を強いるかもしれません。ただ、それが意味するところは更なる追加施策ではなく、本質へ立ち戻る行為であると信じて、ともにブランドを良くしていきましょう。

 

最後は管理部です。一昨年の人事部発足、昨年の経理部強化と年を追うごとに充実してきている管理部ですが、この4月を目処に三浦役員が管理部業務へ専従することで、更なる進化を目指します。三浦役員は会社設立以来、色々な部署を受け持っていました。今では想像がつきませんが、生産部を担っていた時期もありましたね。

当社の今後の成長の為に管理部の強化は必要不可欠です。人事や経理といった機能の充実に加え、三浦役員の専従によりマネジメントが強化されることにより、管理部が担えることが増えていくことでしょう。私たちが働く環境をもっともっと良くしていく為に、管理部の役割は益々重要になっていくことでしょう。

 

以上、今年の抱負でした。社会はアフターコロナへの移行期であり、私たち会社も次のカタチへの過渡期です。引き続き、変化の多い一年になると思います。まずは、何はともあれ健康第一で。一緒に頑張っていきましょう。

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

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宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。