AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.67

台湾コロナ隔離日記

年明けのith台北アトリエの開店準備のために台湾に来てます。こちらは未だコロナの水際対策が実施されており、入国日から4日間ホテルで隔離生活を送ることになります。

ちょうど日本の三連休に被ることもあり、オンライン打合せもそれほど多くない為、思いがけず久しぶりの一人時間を満喫することになりました。

 

今回は海外事業部の新卒3年目Sさんと二人旅なのですが、羽田空港で彼に隔離期間中は何をして過ごすのか聞いてみました。彼はビジネス資格を取るのが好きらしく、最近は休みの日もずっと中小企業診断士の勉強をしているそうで、今回も普段と変わらず勉強しますとの答え。

実は私も年初に証券アナリストの資格を取ろうかと申し込んだら大量のテキストがやってきて早々に挫折をしたことを話すと、Sさんは学生時代に金融業界にも興味があって証券アナリストの一次試験までは取りましたよとアッサリ。更にファイナンシャルプランナー資格も取得したのだとか。

 

そんなこんなで渡航前から格の違いを見せつけられてしまった私ですが、昔から本だけは好きで今回も10冊以上買い込んできました。なので本日は少し仕事を離れて本の話。

 

ちなみに今回持ち込んだ本はこの15冊です。

・世界を変えた建築構造の物語(ロマ・アグラワル, 牧尾晴喜)

・人類史にかがやく古代都市はなぜ消滅したのか(アナリー ニューイッツ, 森夏樹)

・統合失調症の一族 遺伝か、環境か(ロバート コルカー, 柴田裕之

・人生はそれでも続く(読売新聞社会部「あれから」取材班

・メガバンク銀行員ぐだぐだ日記(目黒冬弥

・エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来(古舘恒介

・真・英文法大全(関正生)

・「美味しい」とは何か 食からひもとく美学入門(源河亨

・働かないアリに意義がある(長谷川英祐

・おっさんの掟 ~「大阪のおばちゃん」が見た日本ラグビー協会「失敗の本質」~(谷口真由美

・NYに挑んだ1000人が教えてくれた8つの成功法則(高橋克明

・北欧の教育最前線——市民社会をつくる子育てと学び(北欧教育研究会

・直立二足歩行の人類史 人間を生き残らせた出来の悪い足ジェレミー・デシルヴァ, 赤根 洋子

・地球の中身 何があるのか、何が起きているのか(廣瀬敬)

・旅をする木(星野道夫

 

私は昔から自分で本を選ぶと、どうしても同じようなカテゴリーに寄ってしまいます。なので、特に集中的に何かを学んだり、興味が湧いたりしている時期ではない限り、自分の意志は出来るだけ捨ててジャケ買い直感で購入することを心がけてます。具体的には、こんな方法です。

・友人、知り合いが勧めてくれた本は絶対に購入する

・土曜の新聞書評で気になるタイトルのものを毎週出来るだけ一冊以上は購入する

・書評サイトHONZで更新されたものでタイトルに魅かれたら基本は購入する

・松岡正剛の千夜千冊で更新されたもので興味のあるものは購入する(これは30代前半までで最近はやってないが、ただ良い古典とかはここで出会える。)

 

とにかく購入するというスタンスの結果、買った本のうち3〜4冊に1冊は途中で違ったなと読むのやめちゃったりします。まあ、それでも良いのかなと。知識はビタミンみたいなもんです。体内に摂り込めなければ排出されるだけですし、それでも沢山摂取した方がしないよりも良い。そんな発想です。

あとは、最近はお陰様で少しは余裕が出てきたので、3000円以上の本を迷いなく買えるようになったのは有難いです。3000〜5000円クラスの本になると、内容がしっかりしていることが多く、読んだ後に既視感だけで何も残らなかったという残念な確率が減ります。結果的に、コスパが良い。

ただ、高い本だと(特に翻訳本)Kindle版が無いことが多い。昔は紙の本主義でしたが、やっぱり慣れちゃうとKindleが楽ですし、もう本を収容するスペースもない。そうすると、本当は絶対に面白いだろうはずなのにKindle版ないから諦めるということが結構出てきます。そんな時は、将来大きな家を建てたら、大きな本棚をつくって、そういった本を買おうと未来の購入リストに入れるのです。

 

実は当社の役員は皆本好き。共通の本を介して共有される知識や概念をベースに仕事の話が進むことも多々あります。まあ最近では、若者に読書を薦めるのも何だか時代錯誤なオジサン感が出てしまうのではと躊躇してしまう世の中ですが、少なくとも空も見えない薄暗い隔離部屋で暇な時間を潰すには読書は最高だと思いますよ。お薦めです!

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

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宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。