AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.66

私たちが海外へ挑戦する意味

シンガポールは11月中旬のオープンを目指し、10月から4名の新入社員(シンガポール人1名、フランス人1名)が入社されます。本来ならば日本へ招き研修したいと考えていましたが、コロナ水際対策など諸事情により、今回は海外事業部から2名がシンガポールへ渡り研修を実施します。

 

また出店場所も決まりました。目抜き通りオーチャード・ロード(日本で言うところの銀座)へ出店するのが海外ブランドのセオリーの中、ithは敢えてタンジョン・パガーという中心から外れた多文化エリアを海外第一号アトリエの地として選びました。これは吉祥寺から始まったithのDNAを海外に出る際にも大切にしたいと考えたからです。

 

シンガポールは歴史的な建築物が数多く残っており、今回の出店場所もコロニアルなアーケードの素敵な一角に位置します。窓から覗くとまず目に入るのは、もちろん彫金机です。奥に細長い空間はithの典型的なアトリエと同じですが、装飾はどことなくオリエンタルな印象のあるシンガポールらしいデザインとなる予定です。

 

日本のものづくりを世界のブランドへ。

この会社を設立するにあたって、創業メンバーみんなで我々は何をしたいのかを考えました。そして決めた創業ミッションが「つくるを応援」であり、社名がアーツアンドクラフツです。

でも、実はみんな広告、コンサル、ITとものづくりからは遠い世界しか知りませんでした。ただ、何も知らないからこそ出来ることもあります。私たちは、ものづくりを価値の真ん中に据えてithというブランドをつくることで、従来のジュエリーブランドとの差別化を果たしました。

 

ものづくりからブランドへ価値を昇華した私たちが次に目指すのは、ブランドを日本のみでなく世界へ広げるということです。世界で成功して初めて、日本のものづくりを応援するという私たちの創業ミッションが達成されます。

そういう意味で、今回の海外への挑戦は理屈や戦略以上の、アーツアンドクラフツという会社にとってのエッセンシャルピースであると私は考えてます。

 

日本のものづくりを世界のブランドへ。ithで成功し、更に多くの日本の素晴らしいものづくりを世界へ広めていく。そして、そんな事業をドライブしていける人材を育て、世界へ輩出していく。それこそ、当社の現在のビジョンである「つくるの力で、世界をもっと豊かに」が示す未来です。

だからこそ海外進出は海外事業部の話だけではありません。様々な事業部のみんながこの挑戦の一端を担っています。みんなで、ともにつくっていきましょう。

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

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宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。