KNOWLEDGE & INSIGHTS

AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.56

パトスとロゴス

先日C&S事業部のWrap Up Partyに参加しました。

ここ最近の事業部の成長は著しく、人数も4月入社メンバーを加え総勢42名と、実際に目の前にすると随分と増えたな〜と感慨のようなものを覚えました。

 

そこで、私からはみんなへ二つの価値について話をしました。

改めてですが、当社はブランドとコンサルティングの二つを並行して行なっています。私自身、どちらにも関わっていて常々感じるのは、この二つには実は大きな違いがあるということです。

私はそれを生み出す価値の違いと捉えています。

 

ブランド(事業)が生み出す価値とは何か?

尚、私は一つのブランドを作り上げることを、一つの事業を作ることとほぼ同義で考えています。

 

その答えはドラッカーが教えてくれます。曰く「企業の目的は、顧客の創造である。」

実は私は広告業界にいた若い頃、この意味がよく分からず、利益の創出こそが仕事の目的だと信じていました。

ただ、実際に自分がブランド作りに参画してみて、そもそも顧客(=需要=市場)の創造がなければ利益も生まれないということを、ようやく体感的に理解できました。

 

では、どうやって我々は顧客を創造(=事業を創造)するのでしょうか?

答えは、信じて継続すること!

えっ、と思われるかもしれません。でも本当です。

 

ポーターは競争戦略にはコストリーダーシップ、差別化、集中の三つがあると言います。しかし、ゼロベースから何かを作る為には、コストリーダーシップは採用できず、必然的に差別化しか道はありません。

そもそも皆が素晴らしいと思っているものは差別化出来ません。差別化とは皆が気づいてない、自分だけの価値を信じて貫くことです。その為に必要なことは唯一つ、信じて継続すること。

 

それは初めはとても恐いです。だからこそ、大切なのは情熱です。パッションです。それを私は「パトス」と呼びます。

パトスが継続することがブランド(事業)にとって、顧客を創造するにあたって最も重要なことです。多様な役割の多くの人々が集い同じ思いを共有して、はじめて一つのブランド(事業)は大きく成長していきます。

 

 

ではコンサルの価値とは何でしょう?

コンサルの仕事は、経営レベルの意思決定のサポートです。戦略を立て、時に経営者や現場に伴走しながら成果を出します。

 

私はコンサルの価値は「利益の創出」だと考えています。

もう少し正確に言うと超過利潤の創出ですが、便宜上ここでは利益とします。

ブランド(事業)は様々な現場が織り成す一大事業です。特にそれが大きくなればなる程、渦中の人々には見えないものが出てきます。そういった現場を改善したり、構造を変えたりしながら、今よりも多くの利益を創出することがコンサルの生み出す価値です。

 

そこで必要になるスキルは、疑うこと、考えること。継続ではなく捨てることによる選択と集中です。

当社のコンサルタントも常に理性や論理(ロジック)を失うなと教育されていますが、私はそれを「ロゴス」と呼んでいます。

 

ブランド側に求められることとは見事に正反対ですよね。

顧客の創造を価値とするパトス的スキルと、利益の創造を価値とするロゴス的スキルは対立することもあります。

例えば、コンサルタントが事業の社長になって改善をしまくったら本質的な価値が消えていたみたいな事例は時々あります。最近では大塚家具はそれに近いイメージでしたね。逆に、その手法で企業をズタズタにして儲けるハゲタカファンドみたいな存在も居ます。

例えば、ドラッカーはマネジメントにおける捨てる必要性をよく説いてますが、捨てるという強い表現の裏には「何かを強く信じて継続しながら顧客を創造する現場と対峙するなら、捨てるくらいの強い決意で挑まねば利益の創出なんて出来んぞ!」という気合的なメッセージが込められてるんじゃないかと、私は勝手に思ってます。

 

パトスとロゴス。二つの価値。相反するものを内包するのは当社の特徴であり、可能性です。

人や事業が交流し、シナジーが生まれることで、会社も人も成長していきたいですね。

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。

5F, 1-3-18 Hiroo, Shibuya-ku, Tokyo
150-0012 Japan

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