今年は、ブランド事業部に8名、C&S事業部に5名の計13名の新卒社員を迎えることが出来ました。
新たな仲間たち、又一つ責任が上がる先輩社員、そしてまだまだこれからぞと決意新たな我らベテラン勢、そうやって組織は少しずつ年輪を刻んでいくのだなと、毎年この日に実感します。
ともに、つくる。皆で、一緒に成長しましょう。
以下、私から新卒社員への祝辞を共有します。
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
アーツアンドクラフツ社員を代表して皆さんを心から歓迎します。
皆さんは、コロナ禍で当社が迎え入れる三期目の新卒社員です。
コロナ、ウクライナと、世界は混迷を極めています。まさにそんな激動の時代に皆さんはこの社会に出ることになります。
でも安心してください。
皆さんは「激動期トラップ」という言葉を聞いたことがありますか?
経済学者の楠木健さんが提唱されていた概念です。過去半世紀の日経ビジネスやダイヤモンドと言った経済誌を読み返すと、実はいつの時代も「今が激動期だ」という特集で溢れていたそうです。
まあ落ち着いて考えれば、歴史を振り返ると戦国時代とか明治維新とか色々ある訳で。それらと比べても、今が最も激動期であるというのはやはり言い過ぎでしょう。
なので、皆さん、まずは大いに笑い、そしてこれからの皆さんの冒険の始まりを高らかに喜び合いましょう。
とは言え、もし世の中が大体いつも激動の時代であるならば、私たちは出来るだけ普遍的な価値観を信じたいものです。いつの時代でも変わらない大切な言葉を、これから社会へ一歩踏み出す皆さんへ贈りたいと思います。
それは、「貢献」、「実践」、「多様性」という三つの言葉です。
これらは、私たちアーツアンドクラフツのメンバーがAC Commonsとして日頃から繰り返し考えて続けている価値観です。今後、皆さんも研修等を通じて何度も考えていくことになります。
その中でも今日は特に「貢献」について話しましょう。
皆さんは今日から社会人です。社会人になるというのは、社会の一員になるということです。そして社会の一員となったからには、皆さんは何かに貢献することが期待されます。
貢献というとどこか滅私奉公というか、誰かに尽くすというような、人によってはネガティブなイメージを持たれるかもしれません。しかし、私が思う貢献とは、自分自身の価値を上げるということです。
この社会で、自分自身の価値を向上することで、誰かに求められる、誰かの役に立つ。貢献とは決して誰かファーストでなく、あくまで自分ファーストな行為だと思います。
皆さんも、是非まず自分自身の価値について考えてみてください。しかも何度も繰り返し考えてみてください。これからの社会人生を通して、何度も立ち止まり自分の価値を考えること。
もちろん自分勝手にならず、社会の中に自分という存在を置いてみて、この社会に通じる自分の価値とは何か、誰にこの価値を届けるべきなのかを考えてみる。そして行動する。それこそが本当に意味ある貢献です。
はじめの貢献は、もしかしたら隣に座る同期への貢献かもしれません。もしかしたら初めてのお給料でご両親へ何かを贈る。そんな素敵な行為も貢献の一種です。
誰しもが始めはそんなささやかな貢献からスタートします。その内に貢献の対象は、お客様へ、チームへ、配偶者や子へ、会社へ、地域へ、業界へ、世界へと自分の価値に応じて大きくなっていくことでしょう。
社会人としての成長は、そういうことなのだと思います。
自分の価値の向上と、誰かへの貢献、その二つを一体にして考え、努力していける人物に、皆さんには是非育ってもらいたいと願っています。
最後に貢献についての、ドラッカーの言葉を紹介します。
ドラッカーは、皆さん社内の研修を通じて今後継続的に学んでいくことになります。そのドラッカーの中でも、私が最も美しいと思う言葉の一つです。
「自らの果たすべき貢献は何かという問いからスタートするとき、人は自由となる。責任を持つがゆえに、自由となる。」
皆さんが、これからの社会人人生において、高く自由に飛べることを祈り、私の挨拶の結びとします。
ともに、頑張りましょう。
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。