AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.54

マネジメントの第一歩

昨日はithの中心メンバーを集めてブランドとして初のマネジメント研修を実施しました。

ithではこれまでお客様への価値を最大化する接客技術や、ものづくりのレベルを高める制作技術の研修には並々ならぬ力を入れてきましたが、この類の研修は行っていませんでした。しかし、全国にアトリエが広がり、人員数も増え続ける中、一人ひとりがリーダーとしての自覚を持ち、マネジメントのスキルを身につけてもらいたいという思いから今回の実現に至りました。

 

朝イチはみんな緊張していましたね。マネジメントというと何だか人を管理するとか、命令するとか、そんな物騒なイメージに身構えているのが見て取れましたよ。冒頭の挨拶を任された私も何を話せば良いのか正直迷いました。

はじめに私から、ブレイディみかこ著書「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」から<エンパシー(共感)>という考え方を紹介しながら、マネジメントの第一歩は、自分とは違う他者に共感すること。特別に高尚な何かは必要ないことを話しました。

 

続いて、リーダーとリーダーシップについて考えましたね。集まったメンバーは役職がある人もない人もいました。特に役職がないメンバーにとって、これまでは自分はリーダーではないという思いがあったようです。しかし、リーダーでなくともリーダーシップはとれます。そしてリーダーだからと言って何でも出来る頼り甲斐のあるスーパーマンである必要は決してありません。

リーダーシップとは、役職のあるなしに関わらず組織のみんながその上司、部下、仲間に対して自ら<寄り添う>ことだと、みんなで定義づけました。名づけて「寄り添うマネジメント」。たくさんよりも、ひとつをたいせつにを掲げるithにピッタリなスタイルだと私は思いました。

 

午後は吉田役員から定番のドラッカー研修。貢献について、各グループで考え、意見を交換しました。みんなの議論を聞きながら、私は、貢献とは自らの価値を高め、その価値を誰かへ与えること。一言で言うならば<高め合う>ことなんだなと自分のノートにメモしました。

他者へ共感し、寄り添い、高め合う。

<共感><寄り添い><高め合い>は、ithの「寄り添うマネジメント」の3つのステップです。

 

締めは松岡マネージャーから1on1の技術を学びました。私も改めて1on1は単なる面談にあらず。とても奥の深いものであることを知りました。何より驚いたのが、1on1の正しいやり方を知った後に、それぞれ二人一組になって1on1の練習した時です。みんな、こんなに話すんだってくらい話が止まりませんでしたね。やり方一つでこんなに変わるもんだと心から感心しました。

最後に、明日からのアクションとして、この1on1を徹底的にやることをみんなで決めました。自分のアトリエや部署の人はもちろん、セクションを跨いだ人とも積極的に1on1をしていきましょう。私には、みんなが1on1を重ねるごとに組織がどんどん強くなっていくイメージがしっかりと見えました。

 

マネジメントの奥は深いです。これをキッカケにithのみんながマネジメントに興味を持ち、様々な技術や知識を身につけていってもらいたいと思います。ただ、その一歩目は、難しいものではなく、隣の人に共感し、自ら寄り添い、お互いを高め合う意識を持つこと。そして、1on1を通じて、それを実現していきましょう。

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

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宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。