AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.50

人間万事塞翁が馬

私のブログも今回で50回目となりました。

2年前にこのブログを始めたキッカケは、コロナで不安に包まれた社内へ私や経営陣の考えを少しでも早く、正確に伝えたいという思いからでした。その時はブログが2年近くも続いて、しかも50回目に至っても未だコロナの話をしているとは想像もしていませんでした。今日は、記念回なので私自身のどーでもよいコロナによる変化でも書いてみます笑

 

コロナもこれだけ長引くと、人の人生観のようなものに影響を与えるんじゃないかと思います。私もコロナ以前はあまり好きでなかった言葉が好きになったりしました。

それが「人間万事塞翁が馬」という言葉です。興味があればググってみてください。

 

当社にとっても、コンサル業界ではこの間にリモートワークが定着し相変わらず激務ではあるが少し環境が改善されたとか。その代わり事業部の強い要望で手に入れた恵比寿の高額オフィスに今は殆ど誰も居ないとか。

ブランド事業部では第一波の後のリベンジ消費の記憶が強過ぎて第二波以降の休業シフトに入るのが遅れたとか。コロナ初期にオープンした一等地のアトリエが長らくコロナで全然売上あがらないと悩んでいたら、この繁忙期でブレークの兆しがあるとか。そしたら又ここでオミクロンだとか。

会社の外を見れば、どこぞのクリニックはコロナで爆儲けしてCM打ちまくりみたいに、コロナで上手くやったみたいな会社が溢れていたり、ニュースで同情を買う業界にも実は濡れ手に泡な人々が多くいる一方で、婚姻者数の激変で大苦境のブライダル産業は全く補償の対象にもならないとか。

 

何だかよく分からんことばかりです笑

そんな中、このブログの第一回で書いたように、当社はコロナ禍を役員の話し合いをベースとして乗り切ってきました。本来だったら「状況がよく分かりません」なんてのは経営者として失格の発言です。しかし、正直に言ってこの2年間の流れは私のちっぽけなオツムでは先を読むことが不可能でした。

一般的に危機の時こそ強いリーダーシップが必要と言われます。しかし私の経営者キャリアで最大級のこのコロナ禍において私が学んだのは、自分の独断だけで全てを運んだら間違うということです。

コロナ以前の私には、まだ独善的な部分が結構残っていました。それが、この2年間で随分と削ぎ落とされ、人の話を少し聞けるようになったのかなと思います。

この変化は、今後の当社の経営にとって、また私自身のキャリアにとってプラスになると信じてます。

 

もう一つの変化。それは、良いことがあれば、悪いことがある。逆に言えば、ずっと良いことも、ずっと悪いこともない。まあ当たり前なんでしょうけど、コロナ以前には意識してなかったそんな当たり前に少し目がいくようになったことです。

その結果、人と比べることが減りました。その代わりに未来の自分と比べるようになりました。未来の自分とは成りたい自分、成りたい会社です。人と比べるとネガティブになりがちですが、成りたい自分と比べるとポジティブに努力できます。

「つくるの力で、世界をもっと豊かに」というビジョン、また海外進出、ブランドの拡充、ビジネスプロフェッショナルの育成という重点的な三つの取り組み、これらが固まったのも実はこのコロナ禍においてです。今を嘆くのではなく、より先を見据え、今できることをやる。それが危機において、私たちが唯一できる確実なことなのではないでしょうか。

 

実は私自身も未来の自分に向かって努力を始めました。コロナ2年目の昨年は英語。早朝1時間の学習を続け、年末にはTOEICテスト830点(以前は600)をゲットしました!これで私もアフターコロナのシンガポール進出の際に少しは役に立てるかと笑

コロナ3年目の今年は年末に読んだ本に感銘を受けてファイナンスの勉強を始めました。コロナで痛んだ財務状況を立て直したら、ブランド拡充のM&Aに挑戦したいと思ってます。その時にちゃんと自分の目で判断できるよう証券アナリストの資格取ろうと思ってます。

悪い時があれば、良い時がある。だからこそ、悪い時には、良い時の準備を。人間万事塞翁が馬的経営を心がけていきたいですね。

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

社長ブログ「ともに、つくる」一覧

宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。