今年のアトリエ研修もいよいよ大詰め。来週の銀座と栄で、足掛け4ヶ月間の研修期間が終了します。
アトリエ研修は、ブランド価値と顧客体験価値の向上を目的とした、ithの毎年の恒例行事です。6月頃から始まり、まずいくつかのテーマを定めて各アトリエを一周し議論を深めます。その結果を踏まえ研修教材をアップデートし、それを落とし込む為に各アトリエをもう一周まわり、繁忙期が始まる前の10月頃に終了します。
ブランド推進部が主にプロジェクトを推進しますが、各アトリエの研修を担当する私にとっても最も大切にしている仕事と言っても良いかもしれません。
ところで、ithには商品開発部(またはMD部)というものがありません。
ブランドにとって商品開発部は最もパワフルな部署の一つであることが多いので、これはとっても珍しいことです。もちろんithも新たな商品を開発します。ただ、それはブランド推進部の一業務として担い独立した部署とはなっていません。
一方で、他ブランドよりも圧倒的に力を入れているのが、人材育成です。社長主導で毎年何ヶ月もかけて教育研修を行うというのも他では見られない光景だと思います。
もちろん商品は大切です。しかしithの本質は、つくり手です。つくり手が深い知識と自由な裁量を持ち、お客様と作り上げる唯一無二の体験こそが、他ブランドと決定的に違うithの価値です。その為に、育成プログラムはもちろんのこと、独自の生産システムや基幹システムまで構築しています。
今年もアトリエ研修を通じて、つくり手が更に成長しお客様への価値を高めることが出来ることを願っています。
これに限らず、当社では人づくりを大切に、ブランド事業部ではつくり手や職人のような各種スペシャリスト、C&S事業部ではビジネスプロフェッショナルの育成について並々ならぬ熱意で挑んでいます。
アーツアンドクラフツのテーマは「つくる」です。
日本の「ものづくり」を応援したいという思いから会社が始まり、「事業づくり」そして「人づくり」を行ってきました。「人づくり」においては、特に日頃の業務と並行しながら後輩の育成にあたるマネージャー始め多くのメンバーの努力が必要となり、まさに社員一人々々のコミットで成り立っています。これからも、全員参加の「人づくり」を推し進めていきましょう。
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。