緊急事態宣言の延長が発表されました。これで今年に入って以来、ほぼ全ての期間で人流が抑制されている状態が続いています。ワクチン接種が進んでいることは一つの希望ですが、長引く感染者数の増大と人流抑制は私たちブライダル事業者、または小売事業者にとっての市況を非常に厳しいものにしています。
正直に言って私も、このコロナ禍がこれほど長引くとは思っていませんでした。年明けから、春までには終わる、GW越えたら終わる、オリンピックまでには終わると楽観的な展望を続けてきました。ただ、ここに至ってはその認識を修正する必要があると考えています。それは、私たちにとって目下最悪の未来である、今年の繁忙期(11〜2月)までにコロナ禍が終息しないことを念頭において、withコロナを前提とした体制を整えるということです。
既に各セクションのマネージャーの指導のもと新たな体制に向けて動き始めていますが、大切なポイントは二つです。
1)生産性を上げよう
コロナが続く限り、コロナ以前の売上は見込めません。その為、売上の減少分だけ人員体制を休業しての運用へ切り替えました。
稼働している人には、この機にセクション及び自らの生産性を上げることを意識してください。ピンチの際には平時に気づかないことを意識できたり、また普段取り組めなかったことにチャレンジすることが出来ます。この機会に生産性を上げることは、必ずやアフターコロナのV字回復につながります。マネージャーにはピンチをチャンスと捉えた意欲的な生産性向上計画を期待します。また、その実現の為にセクションのメンバー皆で力を合わせて頑張るようお願いします。
2)顧客満足度を上げよう
もちろんコロナであろうがなかろうがお越しいただくお客様には最高のおもてなしが求められます。しかし、コロナ禍において来店いただけるお客様が通常より減る中、一組々々のお客様の有り難みは否が応でも高まるのも事実です。
つくり手は、最高を更に超える顧客体験を目指してください。先輩には後輩へ率先して背中を見せてもらいたい。また新人は研修や自習を通じたスキル向上に一層励んでもらいたです。つくり手のみんなの成長、あと一歩の頑張りが会社の危機を直接的に救います。「たくさんよりも、ひとつをたいせつに」の精神で一日一日、一組一組に全力で向き合うようお願いします。
これから年末にかけての状況がどうなるか誰にも読めません。もしかしたら欧米のように一気に経済活動が動き出し、昨年の第一波の後のように忙しくなる可能性もあります。ただ、今の私たちは最悪を想定し、それに真っ直ぐに向き合うべきだと思います。
みんなには無理をかけます。前向きに頑張ってくれるみんなに心から感謝、そして尊敬の気持ちで一杯です。長くいる人は覚えていると思いますが、これまでもピンチはありました。その度に、社員一人々々の献身で乗り越えてきました。なので今回も私は安心しています。私たちなら大丈夫だと。共に、この危機を乗り越えましょう。
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。