先日、あるマネジャーと話していて、ハッとすることがありました。
私がこのブログで取り上げる仕事は、どうしてもドラマに寄りがちです。アトリエでお客様に向き合う仕事や、コンサルティングの現場でクライアントの課題を解決する仕事には、日々の出来事があり、葛藤があり、それを乗り越えていく分かりやすい起承転結があります。
私自身が営業出身であることも大きいのかもしれませんが、そもそも新しいこと、未知なること、他とは違う価値をつくることに、どうしても惹かれてしまいがちです。役員を見ても、新しいことや挑戦が好きな人が集まっていますし、たとえば路地裏ブランドとか、未経験者を主体にしたコンサルファームとか、海外進出とか、だいたいその延長線上にあるのだと思います。
なので、このアーツアンドクラフツという会社自体、挑戦とか、修羅場とか、そういうアップダウンのある物語の引力に、どうしても引っ張られがちです。前へ、外へ、次へ、という方向に意識が向きやすい会社なのだと思います。
ただ、そんな会社だからこそ、逆に圧倒的な存在感を示している集団があります。
経理財務部です。
経理財務の仕事は、ブログに書きにくい仕事です。なぜなら、経理財務の仕事は派手な出来事を起こす仕事ではなく、むしろ余計な出来事が起こらないように、支払い、請求、給与、月次、資金繰り、金融機関対応、監査対応といった会社の足元を、日々整え続ける仕事だからです。
ということで、あるマネジャーからは、経理財務の仕事をちゃんとわかってるんですか!! と叱られた次第です。
もちろん、分かっています。
私自身が、それに最も救われてきた人物です。どうしても前のめりになってしまい、時にとんでもないピンチを招いてしまう私が、最後に頼りにせざるをえないのが経理財務であることは、過去の実経験上、私が一番理解しています。
ただ、どうしても、うまくいっている時ほど、それは当たり前に見えてきてしまうのです。これは、先日の生産管理からの指摘も同様でしたね。いや、本当に反省しかありません。
もちろん、経理財務は尻拭い係ではありません。
むしろ、挑戦する人たちが本当に挑戦を続けられるように、後ろ側の現実を必死に支えてくれている存在です。夢を語る人がいて、前に走る人がいて、お客様やクライアントの前に立つ人がいる一方で、数字を合わせ、期日を守り、資料を整え、会社の信用を崩さないようにしている人たちがいるからこそ、会社は前に進めます。
そして、誰かが前に走れば、その後ろには必ず拾わなければならないものが残ります。書類、数字、支払い、請求、確認、修正、説明。挑戦している人たちが悪気なくこぼしていくものを、一つずつ拾い、整え、会社の形に戻していくこともまた、経理財務が矜持を持って担ってくれている大切な仕事なのだと思います。
ここで改めて、言わせてください。
経理財務部のみなさん、いつも本当にありがとうございます。
みなさんが日々守ってくれているものは、単なる数字ではなく、会社の信用であり、社員の安心であり、取引先との約束であり、私たちが挑戦を続けるための足元です。
そして、日々前のめりになりがちな社長や事業部のこぼしたものを、黙々と拾ってくれていることにも、心から感謝しています。
夢を見る会社には、強い経理財務が不可欠です。
アーツアンドクラフツには、その仕事を矜持を持って担ってくれている三人がいます。
本当に、いつもありがとう。
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。


アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。