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【社員紹介記事★第八弾】やりたいことがなかった私が、RPAエンジニアになるまで

※この記事は、弊社のC&S事業部を志望している方に向けて、当事業部でどんな人材がどのような心構えを持って働いているのか?を紹介し、当事業部の雰囲気や文化への理解を深めていただくための記事となります。弊社の事業の活動内容を知りたい方は、Knowledge&Insight内のタグ機能にて、ご覧になりたいカテゴリを選択したうえで閲覧ください。

 

はじめに:仕事選びに迷うあなたへ

突然ですが、皆さんは「何を仕事にしたいか?」をどうやって決めて就職活動に取り組んでいますか?学生時代に学んだ専門性を活かせる分野や将来的な市場拡大が見込まれる分野、身近な友達や先輩が携わっていた分野を志望することが多いでしょうか。

私は学生時代「何を仕事にしたいか?」がなかなか定まりませんでした。

そこで、様々な経験を通じて、徐々に考えていけばよいのではないかと考え、幅広い経験ができ、汎用的なスキルが身に付くコンサル業界が良いと思い、弊社への入社を決めました。

その後、入社してから5年が経過するなかで、幅広い経験をし、「RPAエンジニア」という実際にやりたいことを見つけ、今ではそこに尽力しています。

本記事では、私自身が「やりたいこと」を見つけて挑戦していった過程を通じて、当社の文化や環境、そしてコンサルのキャリアの柔軟性についてお伝えします。

学生時代の私のように、今はまだ「何を仕事にしたいか?」が見つからない方々の参考になれば幸いです。

 

筆者のプロフィール

ご挨拶が遅れましたが、筆者は副嶋 雅樹(そえじま まさき)と申します。


学生時代は、ビジネスプランコンテストや留学を通じて、「日本の生産性を高める仕事がしたい」と漠然と考えていました。ただ、その手段は明確ではなかったため、幅広い経験ができる弊社のコンサル職に魅力を感じ、弊社に新卒で入社しました。

まずは、私がやりたいことを見つけた経緯をお話しさせていただきます。

 

苦悩:初めてのプロジェクトと最初の壁

入社して最初に経験したのは、国内製造業向けの戦略系のプロジェクトでした。そこでは、ひたすら議事録を書き続けたり、デスクリサーチでとある産業機械の市場調査をしたりしました。

その次に経験したのは、総合商社向けの再エネ事業に関する調査案件でした。クライアントがとるべき戦略を示唆するために、再エネ業界における動向を必死に調査していました。

当初、私が作成していたアウトプットは、お世辞にもクライアントに出せるレベルではありませんでしたが、上司や先輩の助けを受け、少しずつですがクォリティーを上げることができました。

一方で、コンサルという職種の特徴でもありますがプロジェクトにおけるゴールの規模が大きい分、今自身が取り組んでいるタスクが何の役に立つのかわからなくなり、加えて丁度その時期にプロジェクトが佳境に入ったため、業務がキツくなり、モチベーションも下がっていきました。

 

転機:信頼できる上司との対話が道を拓いた

このままでは成長できず、また、会社やクライアントにも迷惑をかけてしまうと感じ、上司に相談しました。

相談をする前までは「考え方が甘い」、「もっと頑張れ」などと言われてしまうのではと身構えていました。しかし実際には、上司は親身に話を聞いてくれました。

いろいろなメンタル面のアドバイスもいただきつつ、キャリアの面で提案されたのが、「クライアントの業務に直接関わるような業務改善系のプロジェクトはどうか」ということでした。文字通りクライアントの隣で価値を出すので距離感が近く、感謝の言葉もいただきやすく、また、成果も数字としてわかりやすいということでした。

ここで皆様に伝えたいのは、「業務改善系のプロジェクトが良い」ということではなく、「弊社のメンバーが上司に相談しやすい環境である」ということです。

私と同じく新卒で弊社に入社した方も「悩んでいるときにいろいろな先輩と1 on 1をさせてもらった」と語っているので、その時私が偶然良い上司に恵まれたということではなく、会社としてそのような風土があるのかな、と考えています。

 

参考:【社員紹介記事★第七弾】社会人として働くマインドが変わった1年間

 

挑戦:ゼロから始めたRPA開発プロジェクト

結果として、そのアドバイスを参考に業務改善系のプロジェクトに参加しました。そこでの主なタスクは、RPAの導入に向けて、業務担当者にヒアリングをして、業務フローを作成するというものでした。

RPA(Robotic Process Automation)とはパソコンで行う業務を自動化するシステムです。詳しくは以下の記事をご参照ください。

 

参考:今からでも遅くないRPAによる業務自動化

 

そのプロジェクトにおいて、業務フローを明確にし、クライアントと密に連携する点にやりがいを感じました

加えて、もともとITに興味があったこともあり、RPAの「開発」にも挑戦したいと思うようになりました。

しかし、弊社には当時RPAエンジニアは一人しかおらず、プロジェクトを取ってくる方法もプロジェクトを進める方法もわからないという状況でした。

そのような状況でも、「RPAの開発プロジェクトにチャレンジしたい」という想いを上司に伝えると、チャレンジを認めてくれるだけでなく「会社の新しい強みになるように一緒に頑張っていこう」と答えてくれました。

そうして先輩エンジニアのアドバイスも受けつつ、まずはエンジニアを募集しているプラットフォームに登録し、自ら営業することになりました。

 

活かされたコンサルスキル:目的思考と信頼構築

もともとRPAの研修を受けていたり、自主的に学習したり、先輩エンジニアの裏方としてプロジェクトに参画していたりはしましたが、十分なエンジニアとしての経験はなかったため、当然のことながらなかなかプロジェクトは見つかりませんでした。

それでもめげずに営業を続けていくと、低単価&短期間のプロジェクトが見つかりました。上司とも相談し「まずはこのプロジェクトで価値を出していこう」と考え、プロジェクトに応募し、結果として参画が決まりました。

そこでクライアントやプロジェクトを紹介してくれたエージェントから評価をいただき、契約を延長してもらうことができました。その後も、別のRPA開発プロジェクトに参画し、継続して成果を出すことができました。

RPAエンジニアとしての経験が乏しいなかで成果を出すことができた要因は、コンサルの基礎的な知識を身に着けていたことが大きいと考えています。

ドキュメント作成スキルやコミュニケーションスキル等役立った経験は色々ありますが、特に、成果に繋がったのは「目的と手段を意識的に捉えて思考する」という経験です。

例えば、多くの場合RPAを導入する目的は、「業務を自動化すること」ではなく、「業務を効率化すること」です。自動化した結果、逆にメンテナンスに工数が掛かるといった事態は防がなくてはなりませんし、場合によっては自動化せずに業務フローのみを変更することもあります。

こういった思考をもって、要件定義や設計、開発に取り組むことで、定量的にわかりやすい成果をだすことができましたし、クライアントから信頼してもらうことができたと思います。

入社してから「コンサルとして幅広い経験」をしていたことが実際に活きたと考えています。

 

続いては、「信頼を構築するための目的思考」について、具体例を一つご紹介いたします。

こちらは、私がプロジェクトを進める中で重要と感じた、RPAを導入する際の各ステップにおけるポイントです。

目的思考は特に序盤のステップで重要になります。

「①業務の棚卸」では、プロジェクトの目的が達成されるか、RPA化候補業務を評価します。例えば、「ヒューマンエラーの防止」という目的であった場合、いくらRPA化による業務削減時間が大きくても、人の判断が必要となり、アウトプットの質が安定しない場合は、低評価となります。

「②要件定義・設計」では、現状の業務をそのままRPA化することに固執せず、業務フロー変更も視野に入れます。例えば、現状では人の判断に頼っていた業務を、マスターを作成することでRPAが論理的に判断できるように変更します。

RPAを導入するうえで重要なポイントは、詳細を以下の記事でご紹介しているので、ぜひご参照ください。

 

参考:RPA導入を成功させるポイントとは? ~コンサル・エンジニア両面の経験者が解説~

 

就活生へのメッセージ:挑戦できる環境を選ぼう

会社を選ぶうえで、私がこの5年間で大切だと実感したのは、「幅広い経験をし、自分のやりたいことを見つけることができ、それに挑戦できる環境がある」ということです。そうした環境がある会社であれば、きっと自分らしいキャリアを築けるはずですし、弊社なら、それが叶えられると実感しています。

とはいえ、上記のようなことは、企業研究をしたり説明会に参加したりするだけではなかなか判断できないかもしれません。

近頃は、説明会だけではなくカジュアルに学生(求職者)と社員が交流する機会も増えてきています。弊社でも社員との座談会を開催しているので、興味のある方は説明会などでお声がけいただければ幸いです。

読者の皆様が悔いのない就職活動を送られることを祈っております。

そして、少しでも弊社に興味を持っていただけましたら、ぜひまずは説明会にご参加いただければと存じます。

副嶋 雅樹

アーツアンドクラフツ Consulting & Solution事業部/アナリスト
2020年神奈川大学経営部卒業

 

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