AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.118

アトリエ研修

4月から研修で各アトリエをまわります。

実はこの私のアトリエ研修、ここしばらく海外の立ち上げや研修があり、多忙を理由に2022年を最後に行なっていませんでした。

なので、2023年以降入社のつくり手のみんなからすると「えっ!社長が来るの!?」と少し感じるかもしれませんが、ご安心ください。みんなが楽しく学べる時間にしたいと思ってます。

 

 

今回の研修の目的は、「もう一度、ithの接客の本質を考えてみよう」です。

 

ithは、単に「お客様へリングを売る」のではなく、

「お客様と一緒に、どんなリングをつくるのか考える」接客を目指しています。

 

では、一緒に考えるとは、どういうことなのでしょう?

 

一緒に考えるというのは、お客様お二人の中のイメージの流れを言葉にしてあげるお手伝いです。

 

ご来訪いただき、つくり手と話す中で、お客様のリングのイメージは、当初から変化したり、逆により強く固まったりしながら、最終的に「こんなリングをつくりたい」と決心されます。

 

この過程を「イメージの流れ」と名づけましょう。

 

しかし、このイメージの流れは、つくり手が大きな節目で言葉にして伝えなければ、どんどん消え去ってしまいます。

 

つくり手が大きな節目で、

1)まず、お客様のイメージの流れに気づき、お客様へリマインドし、

2)お二人で考え、話し合えるように、適切なアドバイスをする

ことで、お客様はリングのイメージをより確かなものにしていきます。

 

つくり手が持つ豊富な知識を伝えること、そして、接客を通じて感じ取ったお客様の価値観を共有すること。これら二つが、アドバイスの核となります。

 

つくり手の言葉によって、イメージの流れがお二人にとって明確になり、それが見えることで会話が弾む。つくり手のみんなには、そんな時間をリードしてほしいなと思っています。

 

※この一緒に考える時間がない接客は、ただひたすら「お似合いですよ」と繰り返して押し切る、昔ながらの業界のスタイル。そのような接客は、ithが目指す顧客体験ではありません。

 

そして、お客様のどんなイメージでもしっかりと受け止められるのは、ithが既製品を販売するのではなく、オーダーメイドで一点ずつリングをつくっているからです。

 

つくり手は安心して、お客様と一緒に考える時間を楽しんでください。

 

繰り返しますよ!

接客の節目ごとに、イメージの流れをしっかりと言葉に出して、しっかりとお客様の言葉を引き出して、しっかりと話し合ってくださいね。

 

4月からはじまる研修では、ここで説明した内容を、より詳しく、またみんなと意見のキャッチボールをしながら説明して、その後にロールプレイングなどを通じて理解を深めていきたいと思ってます。

 

それでは、何よりみんなに会えることを楽しみにしています。

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。