5月1日をもってithアトリエの営業を再開します。
曜日限定、時短、接客組数制限、感染防止対策を徹底した上での営業です。
お客様と2時間近く対面で接客するアトリエの営業に関する決断は、このコロナ危機の中でも最も難しいものです。
ここに至る経緯を説明します。
4月初旬、宣言が出て自治体の方針が固まるまで、役員は議論を重ねながらも方針決定を最後まで待ちました。
これは、先が見えない中で拙速に出した方針が二転三転することで現場に混乱を与えないようにという配慮からでしたが、アトリエの現場では逆に会社からの情報が少ないことで不安が高まってしまった面もあると反省もしてます。
結果、ブライダル関連ショップは休業要請の対象外となりました。しかし、これはむしろ自分たち自身で方針を考えなければならない。逆に難しい状況です。同業者も時短や曜日限定で営業継続するブランドと完全に休業するブランドに判断が分かれました。
4月10日、最終決断をする前に、実際に矢面に立つつくり手と話さなければいけないと思い、大橋マネージャーに急遽お願いして、銀座アトリエにて、主任やベテランのつくり手達とのオンライン会議を設けました。
最初、参加したみんながとても強い不安に襲われてました。当然のことだと思います。私も不安で一杯でした。
そんな中でも、参加したみんな一人々々が、きちんと自分の意見を言ってくれました。無言だった人は一人もいません。
一人々々に対して、私は心から感謝が溢れました。
私からは、この「社長よりメール」の第一回、第二回に書いたようなことを、みんなに説明しました。
その後、私、主任、つくり手みんなで議論しました。
はじめは不安しかなかった会議が、少しずつ変化し、みんなの中でなんとか出来ることはやろうという勇気ある意見が増えてきました。みんなの献身的な議論に、私の心はとても締め付けられる思いでした。
今後長期的に続くであろうコロナと付き合っていくには、何らかの形で営業を続けていく必要がある。
しかし、今はその対策が全く用意できていない。一旦休業し、感染防止対策を準備してから営業再開する。
議論の流れは、だいたいこのようなところに落ち着いていきました。
この時、現場をまとめる立場として、勇気をもって共に議論してくれた主任やつくり手には、本当に感謝しています。
その後、事務所に戻り、役員との話し合いのもと、全てのアトリエを一旦完全に休業し感染防止対策を練ることを決定しました。
それから、高橋ブランド代表、大橋マネージャーを中心に感染を防ぎながら接客する方法の確立、備品の手配、各アトリエに伝達する為の動画作りなどを行ってきました。つくり手の中にも、この手伝いをしてくれた方が多くいます。ここでは一人ずつの名前は出しませんが、本当にありがとうございます。今現時点で出来る最善の方法になったと思います。
営業再開は5月1日としました。
正直、営業を止めることよりも、営業を再開することの方が難しい。不安を全て拭い去ることは出来ない。宣言の今後がどうなるかも分からない。一つ言えるのは5月も6月もずっとコロナは存在するだろう。それでも私たちはいつか営業を再開しなければいけない。
そこに正解はないのかもしれません。なので私たちは、自ら考えで一旦完全に休業し、対策をしっかりと練り、万全と自分たちで判断した時点を再開の日とすることにしました。
本日のithアトリエ主任会で対策の共有がなされ、そして今週の平日をかけて現場への落とし込みが行われます。
最後に、接客に入るつくり手のみんなに心から言いたい。本当にありがとう。
会社として責任をもって万全の体制を整えます。安心してお越しになるお客様に尽くしてもらえるよう宜しくお願いします。
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。