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AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.1

緊急事態宣言下で経営者に求められる資質

緊急事態宣言下の大変な状況の中でそれぞれの役割を全うしてくれている社員のみんなに心から感謝します。

在宅勤務の奨励で、このところ事務所でも数人しか見ない日が続いてます。

アトリエは今週からお客様の受入れを止め少人数で運営、生産はまだ数が残る受注を半々のシフト体制でこなし、B2Bとithの事務所勤務者の多くが自宅勤務、また4月入社を含む多くの社員が休業シフトとなっています。

みんな一人の時間が続くと、ついつい考え込み不安になることもあるでしょう。
ただ、今は所属や勤務場所がどこであろうと、勤務か休業か問わず、みんながそれぞれ尊い役割を果たしていると胸を張ってください。

また、一人で考えると、会社は何を考えてるのか、今後どうなるのか、など気になることも多いと思います。

そこで暫くの間ですが、私から皆さんへ会社の様々な進捗報告がてらメールを送らせてもらおうと思います。とりあえず目標は週2回くらい。

4月で社員数111人となったウチはこういう事態においてちょうど微妙な規模なのだと思いました。

30人くらいの会社であれば全員が同じ価値観でまとまるのかもしれません。
また1000人もいれば、自分と会社の価値観は違うからと割り切れるかもしれませんし、大きいから大丈夫という安心感もあるでしょう。

この111人という規模には、色んな価値観が存在します。また会社と社員との距離は近くもないが遠くもない。会社は何をやってんだ!と言える規模だが、盲信的に信じられる規模ではない。

今、この危機に対しての正しい見解、確かな方針を示すことが出来るのは世界を見渡しても誰もいないと思います。それは国も組織も個人も同じ。

そんな状況下で、この111人の共同体の道を決めるにあたり、結論だけみんなに伝えるのでは厳しいのではないかと思いました。
会社の方針はこう決定しましたと伝えても、世界中のどこにも確かな答えがない以上、社員であるみんなはそれがどのような方針であろうが不安になる。
だからと言って、全員の意見を聞きながら物事を決めていくことは規模的にも、事態に対応するスピード的にも現実的でない。

じゃあ、どうするんだ!?
私に出来ることは、結論に至る過程を可能な限りみんなに伝えていくことではないかと思い至りました。

結論が正しいか誰にも分からないなら、それが信じられるかは、誠意(=結論に至る過程の説明責任)次第だと思います。
それが、このメールを書こうと思った経緯です。

はじめに断っておきますが、テレビで総理大臣や都知事が記者の質問に答えるような双方的なことは当面考えていません。
ただ、会社の方向性が誰のどのような見解や経緯のもと決まっているのかを、一方的な発信になりますが、少しでもみんなに知ってもらい、それがみんなの不安を和らげることにつながれば良いなと願います。

今回は「会社の方針を誰がどうやって決めているのか」を少し説明したいと思います。

会社の方針は、原則的に役員の話し合いで決めています。

ご存知の方も多いと思いますが、この会社の役員は皆10代からの同じ年の友人でした。
私たちは、同じ時代を生き、同じ事件をリアルタイムに経験し、同じ本を読んできました。
この危機に際しても、それほど大きな意見の相違もなく、また何度も会って調整する必要もなく、比較的スムーズに意思決定出来ているのは、お互いが持つ教養を信じ合っているからだと思います。

私が彼らを信用している3つのことがあります。

1)中道的な思考ができる。
今回であれば、意思決定に際して重要なポイントは主に3つあります。
・社会の一員としてなすべきこと
・健康の保全の為になすべきこと
・生活の維持の為になすべきこと
その中で、例えば、健康保全と生活保証の関係を「命か経済かどっちを取るんだ!」的な二者択一に還元したりすることが、極端な意見の例です。
そう言う極端な意見に走らず、大局観とバランスを維持しながら、3つのポイント全てに最高度の重要性を持ちながら考えていくこと。それを中道的な思考と言います。

2)個人的な感情と、共同体の最適を分けて決断できる。
答えの見えない状況において最も危惧すべきは感情的になること、また状況が流転する中で捕われてはならないものは個人の政治的信条だと考えています。
あくまで目的は、前述の3つのポイントを踏まえ、この共同体にとって最適な決断をすることです。
例えば恐怖。それは個人的には怖いです。でも共同体の責任者として判断する時にはその感情を一旦保留にしなければ中道的な思考が出来ません。
また「補助金出せ〜!」のような政府や自治体の判断に対しての政治的な批判は何の意味もありません。今ある条件の中で貪欲に最良の結果を目指すべきです。

3)この組織に深い愛情を持っている。
この会社は、私と役員で設立しました。それから10年。長い時間とたくさんの困難を超えて、今のアーツアンドクラフツがあります。
会社に属する111人その全員が、役員の誰かの面接を経て入社してます。ウチは1000人の巨大企業ではありません。みんなの顔と名前が一致する大切な111人の会社です。
この会社、社員に、私たち役員は並々ならぬ思い入れがあります。
それを絶対に失いたくない。全ての判断の根底には、その強い思いが流れています。

以上3点において、少なくとも私の知る役員は、何かにヒステリックになることもなく、状況に応じて淡々と、会社と社員への強い責任を背負い、共同体にとって最適な答えを模索することが出来る人材だと信じています。

これからまだまだ、沢山のシビアな局面が襲ってくることでしょう。
ただ、私自身はこの役員で良かっと思いますし、みんなも私たちを信じてもらえれば光栄です。

次回は、意思決定に際して重要な3つのポイント「社会の一員としてなすべきこと」「健康の保全の為になすべきこと」「生活の維持の為になすべきこと」に関する会社の基本的な見解と現在各現場で進行中の方針を書いてみたいと思います。

それでは、引き続きみんなで力を合わせて頑張っていきましょう。

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。

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