KNOWLEDGE & INSIGHTS

【デジタルマーケティング】ビジネスマンにリーチしたい!最新の広告掲載先とは?

はじめに

最近通勤時間帯の電車内で上を見上げているビジネスマンが多いように思います。見上げているのは社内のディスプレイで、配信されている天気や経済などのニュースです。今では車内で新聞を広げている光景はほとんど見られなくなりましたが、こうして手軽にニュースを見られるというのは、とてもいいことだなと思います。

ただもっと感心したのは、ニュースのトピック間に放映される動画広告にもしっかりと注目しているという点です。通勤時間帯の電車であることに加え、ニュースの合間に入れ込んでいることによって、ビジネスマンに的確にリーチできていると感じました。

ビジネスマンにリーチできるといえば、近年タクシー内にもディスプレイが取り付けられて広告が配信されており、ビジネスマン向けの広告媒体として定番になってきているようです。

実はこれら以外にもビジネスマンをターゲットにした広告媒体は多くあります。今回はそんなビジネスマン向けの広告媒体の中でも、比較的最新のものを紹介していきます。今後の広告媒体選びの参考にしていただければと思います。

 

デジタルマーケティングの隆盛と懸念

近年、IT技術の目覚ましい発展によって世界中の様々な分野において変化がもたらされてきました。それはもちろん広告業界も例外ではありません。インターネットインフラの普及に伴ってウェブでのマーケティングが主流となり、今ではリスティング広告やディスプレイネットワーク広告、SNS広告など、さまざまな媒体・手法が増えています。

こうしたウェブ上での媒体に加えビッグデータやAIなどの技術を用い、オンラインのあらゆるチャネルや接点を利用して顧客との関係を構築していくマーケティング手法はデジタルマーケティングと言われ、特に注目を浴びてきました。

しかしながら、こうしたデジタルマーケティングにも懸念点はあります。たとえば、デジタルという特性上、高齢者の集客には限界がありますし、主流となっているリターゲティング広告は潜在顧客層が見えづらく、新規の顧客の獲得が難しいということがあります。

また後程述べるように、プライバシーの観点から、ネット広告に対する批判も少なからずあります。

そして、導入すれば絶対に効果が見込めるというような万能なものではもちろんなく、運用には相応の腕がいるということも忘れてはいけません。

 

ビジネスマン向けの最新広告媒体

そんなデジタルマーケティングにも、比較的手を出しやすく且つ最近流行っている広告手法があります。デジタルサイネージ広告です。これは、デジタル通信によってディスプレイに映像ないしは画像を表示する広告で、オフライン広告とオンライン広告の中間と言えるような広告です。

デジタルサイネージは「いつでも、どこでも、だれにでも」かつ、「いまだけ、ここだけ、あなただけ」に伝えることができるメディアであり、明確な目的と効果を伴って情報を送り届ける手段としてあらゆる分野で注目されています。デジタルサイネージは汎用性が高く、最新の広告媒体にはこれを利用したものが多くあります。

また、加えてネット上の広告にもSNS広告などの新たな広告掲載先が登場してきており、広告媒体の変化からは目が離せません。

以下では、そんなデジタルサイネージとネット広告のビジネスマン向けの11個の最新媒体を紹介していきます。

 

 


オフィス冷蔵庫

 

https://www.officedeyasai.jp/lp/media/#register

オフィス置き野菜冷蔵庫スペースに、タブレット端末によるサイネージを設置し、広告を掲載します。

通常広告が掲出される機会が少ない「オフィス」というロケーションで、オフィスワーカーにダイレクトに情報を届けることが可能です。冷蔵庫という物理的な「場」を確保していて、広告と合わせた商品のサンプリング等もできるため、実際に手に取ってもらう機会が創出できます。

 

代表店舗・サービス

OFFICE DE MEDIA

 


機密文書処理機

 

https://taas.jp/

執務エリア内の機密文書処理機に設置されたサイネージで動画広告の配信ができるサービスです。

必然的にオフィス内のみで配信されるのでビジネスパーソンだけに訴求することが可能です。従業員数や業種、部門ごとの細かなセグメント配信も可能でピンポイントでターゲティングすることができます。

設置企業も広告表示を条件に格安で機密文書処理機を利用でき、設置する企業も増えています。

 

代表店舗・サービス

e-Pod Digital

 


トイレサイネージ

 

https://corp.vacan.com/airknockads

お手洗い個室内に設置されたデジタルサイネージに動画広告を配信するサービスです。

お手洗いというプライベートな空間で表示される、強制視認性の高いメディアです。

配信先として商業施設や、ファミリーマートをはじめとしたコンビニエンスストアのほか、首都圏のハイクラスオフィスビル内のお手洗いにも掲出可能で狙った層へのターゲティングが容易と言えます。

オフィスビルであれば業界や職種など関係なく多くのビジネスマンにリーチでき、また誰もが毎日利用する「お手洗い」という場所なので、高いフリークエンシーが期待できます。

 

代表店舗・サービス

AirKnock Ads

 


本屋サイネージ

 

https://gasket.bizright.co.jp/2019/11/4-5

店頭の本棚に設置した液晶モニタで映像を放映し、ビジョンと音声で注目を集めます。

書店を利用するお客さんは他の小売店に比べて知的好奇心が強く、新しい情報や流行の最先端に敏感なのが特徴であり、高いコンバージョン率が期待できるでしょう。分野ごとで本棚が分かれているので、特定の層にターゲットしやすいのも利点と言えます。

ビジネスマンにリーチするのであれば、もちろんビジネス書の棚周辺への設置となるでしょう。

 

代表店舗・サービス

丸善ジュンク堂」「三省堂書店

 


エレベーター広告

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000046269.html

エレベーター内や、エレベーターホールに設置されたサイネージで動画広告を配信することができる。

エレベーターという空間価値の向上につながるほか、設置先エレベーターの利用者属性や利用頻度の判断が容易でターゲティングがしやすいといったメリットがあります。また現在主流の交通広告と違って、音声を出すことが可能といった点も特徴でより情報が伝わり安くなっています。

既に中国では、国営放送に次ぐ第2位のメディアであると言われるほどの隆盛となっているエレベーター広告ですが、日本でも広告スペースとしてのポテンシャルは十分と言えます。

日本には約66万台のエレベーターが存在し、都内1つの商業ビルで月間15万人にリーチできると言います。また都内エレベーターの平均乗車時間は20秒と、広告動画に多い15秒の配信には十分な時間があります。(株式会社東京調べ)

今後注目の広告掲載先と言えます。

 

代表店舗・サービス

東京エレビGOELE-pop

 


タクシーサイネージ

https://media-radar.jp/seminar329.html

 日本ではここ数年の間に動画広告の有力な出稿先として認知されています。タクシー車両における、後部座席デジタルサイネージ広告サービスで、ビジネスパーソンを中心に、広告情報を届ける事を可能にします。

タクシー内は動作が限定される閉鎖空間のため、目の前にある動画広告が目に入りやすく、自ずと視聴率が高くなります。

タクシーの利用者には経営層や役員などのトップが多く、そうした決裁者に直接リーチできるので、BtoB商材において高い効果を発揮します。また購買力の高い富裕層であることを考えるとBtoC商材も購入や利用につながりやすいと言えます。

さらにタクシーの乗客は日常的に何度も利用することが多く、高いフリークエンシーが期待できます。

 

代表店舗・サービス

THE TOKYO TAXI VISION GROWTH」、「Tokyo Prime」など

 


注文タブレット

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000636.000001718.html

飲食店の各テーブルに設置されたオーダー用端末で広告を配信することができます。

オーダー利用されていないスキマ時間にのみ掲載されるので、利用者にストレスを与えることもありません。食事中というリラックスした状態で広告を訴求でき、注文の際は絶対に目に入ることになるため、高い視認率が期待できます。配信された広告が複数人で来店しているグループの会話ネタとして利用されることも多いようです。

居酒屋などビジネスマンの利用する店舗で配信することで多くのビジネスマンにリーチできます。

 

代表店舗・サービス

メニウくん」×「MONOLITHS

 


ビジネスホテルTV

https://www.omochan.jp/

 ホテルというプライベートな空間で大型テレビを活用して音声付き動画を配信します。

ビジネスホテルという特性上、宿泊客の属性が明確で、役職の高いビジネスマンにリーチできます。

出張時は平常時と比べて、75%以上の人が「お金をより使う」というアンケート結果(出典)があるように、ビジネスホテルという購買に直結するオケージョンで訴求できるので、高いリーセンシー効果が期待できます。

 

代表店舗・サービス

おもチャンネル」「アパホテル

 


LinkedIn

 

https://anagrams.jp/blog/basic-knowledge-of-linkedin-ads/

この広告はビジネス特化型SNSであるLinkedInで広告を配信するというものである。利用者の大半が転職や自己啓発を目的としたビジネスマンであるため、ビジネスマンにリーチするのに適した広告と言えます。

仕事と密接なSNSであることから、BtoB商材の宣伝に効果が期待できます。

また広告自体も本来の投稿になじむネイティブ広告のため、違和感を持たれずに読んでもらうことができます。

 


 ニュースアプリ

 

https://about.smartnews.com/ja/advertisers/

モバイルニュースアプリ内に掲載する広告です。

アプリを利用しニュースを意識的にみているユーザーは基本的にビジネスマンが多いため、ビジネスマンへ向けた広告の配信と相性の良い広告媒体です。エンタメや経済など掲載先の記事カテゴリーも選択できます。

コンテンツと体裁を合わせたネイティブ広告が主流で、ユーザーの警戒心が下がるため、高い視認性とクリック率を誇るのも魅力と言えます。

 

代表サービス

グノシー」「スマートニュース


YouTube

https://sem-journal.com/ppc/youtube/

最近、広告媒体としてその地位を上げているYouTubeですが、いわゆるユーチューバーと言われる多くのクリエイターがおり、存在するコンテンツは様々です。

ビジネス系のチャンネルも多く存在するので、そうしたコンテンツに掲出することでビジネスマンをターゲットにすることも可能です。

 


おわりに

今デジタルマーケティング界では、プライバシー保護の観点から、広告に対するあり方が再び変わりつつあります。

デジマで活用される、消費者データのトラッキング、保存、共有の方法に対して懸念が高まり、より厳しいユーザープライバシーが求められるようになりました。それを顕著に表しているのがサードパーティートラッキング「Cookie」の制限でしょう。Cookieは、ターゲティング、リターゲティング、ディスプレイ広告、行動マーケティングへの利用のため長い間多くのマーケターに依存されてきたものです。特にGoogleはブラウザの65%シェアを誇るということもあり、Cookieの制限はデジタルマーケティング界を大きく揺るがせています。

Cookieが利用できなくなると、パーソナライズされた広告をみせるためのアルゴリズムの効果がなくなるので、消費者に適したオファーを届けることはより難しくなり、興味のないユーザーにばかりアプローチしてしまう可能性があります。

デジタルマーケティング自体は、これからも有効な広告手法であることに変わりはありませんが、パーソナライズだけに頼るのでは厳しい時代になりそうです。広告主は事前にターゲットを決め、それに合わせた適切な広告媒体をより慎重に選定する必要になるでしょう。

 今回紹介したものは一部にすぎませんが、最近ではオフィスビルへの展開など、ビジネスマンしか利用しない場所での広告媒体が増えてきています。ビジネスマン向けをはじめとして、広告媒体は日々変化しているので、情報のアンテナを立てておき、効果測定・目的とリーチ先によって適切な広告媒体を選びましょう。

また人は通常、目新しいものに興味関心を抱く傾向にあるので、最新の掲載先であれば、より広告効果が期待できるでしょう。今後、新たに登場する最新広告にも注目してみてください。

 

 

 

【参考】

櫻井直緩

アーツアンドクラフツConsulting & Solution事業部/アナリスト


5F, 1-3-18 Hiroo, Shibuya-ku, Tokyo
150-0012 Japan

MAP