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【社員紹介記事★第十六弾】「やり切る」経験が、コンサルタントの土台をつくる

「成長できる環境」の正体は、研修制度ではありませんでした

本文に入る前に、一つ質問をさせてください。皆さんは、企業を選ぶときに「成長できる環境かどうか」を見ていますか。おそらく、多くの方が見ていると答えるのではないかと思います。そして同時に、その中身を具体的に説明できる方は、決して多くないのではないでしょうか。筆者なりの答えを、先にお伝えします。それは、研修カリキュラムが整っていることでも、制度が充実していることでもありません。隣に、切磋琢磨できる仲間がいることです。制度の話を期待していた方には、拍子抜けする答えかもしれません。実際、筆者自身も入社前に同じことを言われていたら、「結局は精神論ではないか」と受け流していたと思います。それでもこう言い切るのは、つらい時に助けられてきた経験が何度もありそのおかげで成長してきたからです。

例として実案件の話を書いていきます。企業選びの物差しを考える材料として、ご一読いただければ幸いです。

筆者のプロフィール

筆者は桒原 野々花(くわばら ののか)と申します。

大学では商学部に在籍し、2022年に新卒でアーツアンドクラフツへ入社しました。現在はC&S事業部にて、戦略コンサルタントとして新規事業の立案支援、マーケティング戦略の策定、市場調査などに携わっています。

日々の業務は、大きく三つに分かれます。一つは調査。市場やプレイヤーの動向を、あらゆる情報源から集めて構造化していく作業です。二つめは資料作成。集めた情報を、クライアントが意思決定できる形に翻訳していきます。そして三つめがミーティングで、クライアントや上司と議論する時間があります。

筆者がコンサルティング業界を志望した理由は、三つありました。一つは、ビジネスの上流に携わりたかったこと。決まったものを動かす側ではなく、「何をやるか」を決める側に立ちたいという思いがありました。二つめは、ビジネスパーソンとして成長したかったこと。若いうちに、ごまかしの効かない環境に身を置きたいと考えていました。そして三つめが、人です。選考を通じて出会った社員の方々から感じた雰囲気の良さは、最終的な決め手の一つになりました。当時は「人が良さそう」を志望理由に挙げることに、どこか後ろめたさを感じていました。しかし今振り返れば、この観点は決して的外れではなかったと考えています。その理由は、後段でお伝えします

筆者が最も成長した案件

これは、入社から間もない時期に経験したプロジェクトでの話です。

大手保険会社における新規商品の計画・設計支援でした。大手コンサルティングファームと共同で臨む案件で、弊社からは45名が参画。期間は約3か月と、規模のわりに決して長くはありませんでした。

筆者の役割はメインメンバーとして、調査と資料作成に加え、エンドクライアントである保険会社の方々との打ち合わせにも参加していました。このプロジェクトはまだ業界が成熟していなかったため情報がとりづらいことに加えて、作業量が多いことから、フェーズが進むにつれてメンバーが入れ替わっていきました。その中で最初から最後まで残り続けたのが筆者だけだったため、アナリストになりたてだったのですが、自分より役職が上の先輩も含めたメンバーの取りまとめを担うことになりました。

何ひとつ、満足にこなせなかった

この案件で最も苦しかったのは、どう進めればよいのかわからないまま、膨大な作業量に圧倒されていたことです。短い期間、終わりの見えない調査量、そこに乗るメンバーの取りまとめ。自分の調査も、資料作成も、メンバーからの相談への対応も、どれ一つとして満足にこなせない。手が回らない。今振り返っても、あの期間は視界がひどく狭かったと思います。

変えたのは、考える「順番」だった

ここで劇的な転機を書ければよいのですが、鮮やかに乗り越えた瞬間はありませんでした。ただ、自分にできることをひたすらやり続けた、というのが実際のところです。その中で唯一変えたのは、考える順番でした。メンバーに依頼を出す立場である以上、「いつ、どこで、どんなアウトプットが必要になるのか」「この資料で本当に言いたいことは何か」「そもそも、この検討の目的と背景は何か」を、自分が先に考え切らなければ、プロジェクトは一歩も進みません。手を動かす前に、案件全体の絵を頭の中に描く。それを、来る日も来る日も繰り返していました。そしてもう一つ、支えになったのは人でした。同じ案件のメンバーはもちろん、別の案件を担当している先輩までが声をかけ、励ましてくれる。その言葉に背中を押されながら、最後まで走り切ることができました。

得られたもの

プロジェクト終了後、ご一緒したファームの方から、この短期間で検討を収束させたこと、そして膨大な作業量をやり切ったことについて、お褒めの言葉をいただきました。「よくやり切ったね」。この一言は、今でも忘れられません。

この経験を通じて、筆者の中に生まれたものが三つあります。

1.答えを誰かが持っているわけではない、という自覚

指示を待っていても、案件は前に進みません。自分で考えて動かなければ何も始まらないという当たり前の事実を、頭ではなく体で理解できました。

2.プロジェクト全体を把握し、責任を持って立ち回るという視点

目の前の自分の作業だけを見ていては、取りまとめは務まりません。全体の進行を捉えたうえで自分の位置を決める、という考え方が身につきました。

3.やり切る力

そして何より、これです。苦しい状況でも最後まで手を止めなかった経験は、その後の案件に向かう際の土台になっています。

なぜ成長できたのか環境について

ここまで読んで、「若手が背伸びをした話」だと感じた方もいるかもしれません。実際その通りなのですが、背伸びが空回りで終わらなかったのは、環境によるところが大きいと考えています。

1.「どうなりたいか」から始まる1on1

制度面では、1on1の存在が大きいと感じています。単なる業務の進捗確認ではなく、「自分がどうなりたいか」という話から目標を設定していく場です。業務上の課題も、なりたい姿に対する課題も相談できるため、進む方向に迷ったまま走り続けずに済みます。

2.1年目からクライアントの前に立てる

弊社では、アサインされる案件にもよりますが、1年目からクライアントとの打ち合わせの場に立つことができます。前述の案件も、その延長線上にありました。議論の当事者になる経験を早い段階で積めるかどうかは、成長の速度を大きく左右すると感じています。

3.切磋琢磨できる仲間がいる

「成長できる環境」と聞くと、多くの方は研修カリキュラムが整っていることを想像されるかもしれません。もちろん制度も大切です。しかし筆者が最大の理由だと考えているのは、切磋琢磨できる仲間がいることです。一人ひとりが目指すものを持っている。けれども、それを一人で抱えて成長しようとするのではなく、お互いに相談し、助け合いながら仕事に取り組んでいる。そして「どうすれば自分の目指す姿になれるのか」という、業務から少し離れた話にも、上司だけでなく先輩も後輩も、親身になって一緒に考えてくれる。だからこそ頑張れるし、頑張ろうとも思えるのです。

冒頭で触れた「人が良さそう」という志望理由が的外れではなかった、と申し上げた理由はここにあります。一緒に働く人の質は、雰囲気の話ではなく、成長速度に直結する要素だと今は考えています。

正直に申し上げると、大変なこともあります

一方で、良いことばかりを書くつもりはありません。業界柄、忙しさは相応にあります。また、決まった正解のない問いに対して自分で答えを出していく仕事であるため、「これで本当に合っているのだろうか」という不安とは、常に隣り合わせです。それでも続けていられるのは、その不安を一人で抱えなくてよい場所だからだと考えています。

筆者からのメッセージ

最後に、就活生の皆様へお伝えしたいことを1つ書かせてください。

企業選びについてです。

やりたい仕事の内容だけを見るのは、もったいないと感じています。自分がどんなライフスタイルを送りたいのか、将来どんな姿になっていたいのかを、きれいごとではなく本音のレベルで理解しておく。そのうえで照らし合わせたときに、最も合致する場所を選ぶべきだと考えています。まずは、ご自身の本音と向き合うところから始めてみてください。その先にもし弊社があったなら、嬉しいです。

当事業部や働く社員について、より深く知りたい方は、弊社の他の記事をご覧いただくほか、問い合わせフォームや各種採用媒体よりご連絡ください。説明会等でのご説明を含め、柔軟に対応させていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

桒原野々花

アーツアンドクラフツConsulting & Solution事業部/アナリスト

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