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【社員紹介記事★第十五弾】アシスタントとしての成長と現在地

筆者は山上 昇馬と申します。

筆者のプロフィール

私は現在、サステナビリティ領域を中心としたリサーチ・分析業務に携わっています。 日々の業務では、企業の開示情報や各種フレームワークをもとに、複雑に散在する情報を整理し、意思決定に資する形へと落とし込むことが求められます。

一見すると「調査」や「分析」は裏方の業務に見えるかもしれません。しかし実際には、その精度や構造によってプロジェクト全体の質が大きく左右される、非常に重要な役割だと感じています。 本記事では、これまでの経験の中でどのように考え方が変わり、どのような成長をしてきたのかを振り返りながら、自分なりの仕事観についてお伝えできればと思います。

 

入社当初:「調べること」が仕事だと思っていた

入社当初、私は「アシスタントの仕事=情報を調べてまとめること」だと考えていました。 与えられたテーマに対して情報を収集し、それを整理して提出する。スピードと網羅性を意識しながら、抜け漏れなくまとめることに注力していました。

実際、そのアウトプット自体が大きく問題になることはありませんでした。しかし、あるプロジェクトで自分の認識が大きく変わる出来事がありました。 提出した資料に対して、「情報は揃っているが、これで何を判断すればいいのか分からない」というフィードバックを受けたのです。

そのとき初めて、自分のアウトプットが「調査結果の羅列」に留まっていたことに気づきました。

  • 何が重要なのかが分からない
  • 企業間の違いが見えない
  • 意思決定に繋がらない

つまり、「調べる」という行為自体はできていても、「使える形にする」という視点が欠けていたのです。この経験が、自分の仕事観を大きく変えるきっかけになりました。

転機:「使われるアウトプット」を意識する

その後、強く意識するようになったのは、「このアウトプットは誰が、どのように使うのか」という視点です。

例えば、企業のサステナビリティ施策を調査する場合でも、単に事例を並べるのではなく、以下のことを先に考えるようになりました。

  • どの評価軸で整理すれば比較できるのか
  • 意思決定に必要な情報は何か
  • どこまで粒度を揃えるべきか

具体的には、TNFDTCFDといったフレームワークに基づいた分類、企業間で横並びに比較できるフォーマット設計、差分や特徴が一目で分かる構造化といった工夫を取り入れるようにしました。 また、アウトプットを作る際には、「この一枚で何が伝わるか」を常に意識しています。結論は何か、どこが重要なのか、どのようなアクションに繋がるのか。 こうした視点を持つことで、単なる情報整理ではなく、「意思決定に使われる資料」に近づけることができたと感じています。

 

強みの確立:「構造化」と「再現性」

こうした試行錯誤を重ねる中で、自分の強みは徐々に明確になっていきました。それが、「複雑な情報を構造化し、再現可能な形に落とし込む力」です。

サステナビリティ領域では、複数のフレームワークが存在し、情報も企業ごとにバラバラに開示されています。そのため、「どの情報を採用するか」「どの軸で整理するか」「どの粒度で揃えるか」といった設計自体がアウトプットの質を左右します。

また、一度整理したものを「その場限り」で終わらせないことも意識しています。Excelフォーマットの汎用化や分類軸のテンプレート化、定義や前提条件の明文化といった形で再利用可能な状態にすることで、次のプロジェクトでも同じ品質を再現できるようにしています。 この「再現性」を担保することで、単発ではなく継続的に価値を生み出せる点が、自分の強みだと感じています。

 

苦労した点:「必要な情報をどう設計し、取りにいくか」

一方で、成長の過程では多くの壁にも直面しました。その中でも特に苦労したのが、「必要な情報を正しく特定し、取得すること」です。

サステナビリティ領域では、情報は整理された形で存在しているとは限りません。開示資料の中に断片的に埋もれていたり、ニュースリリースやFAQにしか記載がなかったり、そもそも明確に開示されていなかったりするケースが多く、「探す力」だけでは不十分だと感じました。 当初は「何をもって取得できたとするのか」が曖昧で、必要な情報の定義が不十分なまま進めた結果、抜け漏れや粒度のばらつきが発生するという課題がありました。

この経験から、「調査は設計がすべて」という考えに至りました。事前に必要な情報の定義を明確化し、情報の所在パターンを仮説立て、複数ソースでクロスチェックするといったプロセスを徹底するようになりました。

さらに、プロジェクトによってはQGISを用いた地理情報の分析にも取り組みました。初めて扱う領域だったこともあり、データ形式の違いによる扱いづらさ、適切なレイヤー設計の難しさ、そして「分析結果をどう解釈し、示唆に繋げるか」といった点で苦戦しました。 しかし、この経験を通じて、テキストや数値だけでは捉えきれない「位置情報の重要性」を実感しました。同じリスクでも「どの地域に集中しているのか」「どの拠点が影響を受けやすいのか」といった視点を加えることで、分析の解像度は大きく向上します。

このように、「情報は存在するものを取りにいく」のではなく、「必要な情報を設計し、自ら取りにいく」という姿勢が身についたことは、大きな成長だったと感じています。

 

仕事観の変化:「作業」から「価値提供」へ

これまでの経験を通じて、仕事に対する捉え方も大きく変わりました。 以前は、「依頼されたことを正確にこなすこと」が最も重要だと考えていました。しかし現在は、「その仕事がどのような価値を生むのか」を起点に考えるようになっています。

同じ作業でも、そのまま提出するのか、使いやすい形に整えるのか、次の意思決定に繋がる形にするのかによって、アウトプットの価値は大きく変わります。 アシスタントであっても、単なる作業者ではなく、プロジェクト全体の価値創出に関わる一員であるという意識を持つことが重要だと考えています。

 

今後の目標:「分析」から「示唆」へ

今後の目標は、「分析」に加えて「示唆」を出せるようになることです。 現在は、情報を整理し構造化するところまでは担えていますが、そこから一歩踏み込み、「何が本質的な課題なのか」「どの打ち手が有効なのか」「どの方向性が最適なのか」といった提案に繋げていきたいと考えています。

そのためには、業界理解の深化、フレームワークの応用力、論点設定力とストーリー構築力をさらに高めていく必要があります。将来的には、クライアントとのディスカッションにも積極的に関わり、より上流の意思決定にも貢献できるようになりたいと考えています。

 

筆者からのメッセージ

これまでの自分を振り返ると、「言われた作業を正確にこなすこと」にとどまっていた段階から、情報を自ら構造で捉え、価値に変えられる存在へと変化してきたと感じています。

もちろんその過程では、壁にぶつかり、自分の至らなさに悔しい思いをしたことも数え切れません。

しかし、弊社には若手であっても「作業者」でいることを決して良しとせず、プロフェッショナルとしての「価値提供」を本気で求めてくる環境と、高い視座へ引き上げてくれる先輩たちの存在がありました。

もしも、この記事を読んで、

  • 言われた作業をこなすだけの日々に物足りなさを感じている
  • 「構造化」や「示唆出し」を通じてクライアントの意思決定に真に貢献したい
  • 視座の高いチームの中で、圧倒的な成長を遂げたい

と感じた方がいれば、ぜひアーツアンドクラフツの扉を叩いてみてください。

悩みながらも着実にプロフェッショナルへとステップアップしていける土壌がここにはあります。

いつか皆様と切磋琢磨し、共に新しい価値を創り出せる日を楽しみにしています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

山上 昇馬

アーツアンドクラフツConsulting & Solution事業部/アナリスト

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