AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.142

学び直しと、余裕の話

4月、アトリエ研修で各地をまわりました。
その中で感じたことを書きます。

 

この1年、地金の高騰に伴い、リングの価格も上がり続けています。

そうすると何が起きるか。
お客様が求めるもの、そして「納得したい」という気持ちの水準が、確実に上がります。

これは、とても健全なことだと思います。

 

ただ同時に、私たちに求められるものも、ひとつ段階が上がりました。

これまで以上に寄り添い、
これまで以上に丁寧に、
デザインだけでなく、価格の納得や、お二人が指輪に込める意味まで、しっかりと言葉にしていく。

そして、ithというブランドとして、
目の前のつくり手として、
それを必ず実現できるという安心感まで届ける。

 

接客は、いま明らかに高度な仕事になっています。

今回の研修では、その「接客」を改めて見つめ直しました。

新人だけの話ではありません。
むしろ、経験を積んできた人ほど、これまでの延長ではない世界に戸惑うと思います。

 

やり方を変えるのは勇気がいります。
今までの自分を一度疑うことにもなる。

簡単ではありません。

それでも、各アトリエでみんなと話していて、
ちゃんとそこに向かおうとしているのを感じました。
だから、できると思っています。

 

明日からGWです。
この1ヶ月やってきたことの、ひとつの試金石です。

これまでの自分に少し足して、
もう一歩だけ、お客様に寄り添ってみてください。

うまくいかないこともあると思います。
でも、その中で必ず何かを掴めるはずです。

真ん中にあるのは、いつもお客様です。

みんなの仕事に期待しています。

 

もう一つ。
昨年から言っている「ブランドの質を上げる」という話です。

繰り返しになりますが、
質を上げるというのは、接客のレベルを上げるとか、成果を上げるという話ではありません。

 

私が考える「質」は、余裕です。

つくり手が、安心して立てること。
少し余白を持って、お客様に向き合えること。

職人や生産管理も同じです。
余裕があってこそ、より良いものづくりができる。

「たくさんよりも、ひとつをたいせつに」は、
そこで向き合う一人ひとりに余裕があって、はじめて成り立つものだと思っています。

 

今回アトリエをまわって、
正直に言うと、みんなが日々工夫しながらなんとかやりきってくれている中で、
まだ余裕のあるアトリエをつくれていないことを、自分の責任として強く感じました。

忙しさの中で、なんとかやりきっている。
そういう状態も多かったと思います。

 

だからこそ、次の繁忙期に向けて、ここは本気で変えます。

環境を整えるのは、経営の責任です。

私が責任を持って、今回の研修をともにしたマネジャーやブランド推進メンバー、
そしてこれまでも現場で声を上げ続けてくれている主任・副主任とともに、
その声をかたちにしていきます。

価値の源泉である「余裕」をつくる。
ここは約束します。

 

まずは、このGW。
忙しくなると思います。

その中でも、一組一組に、しっかり向き合ってみてください。

その積み重ねが、次をつくります。

よろしくお願いします。

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。