謹賀新年
まずは、ithつくり手のみんな、年末年始おつかれさまでした。
まだしばらく忙しい日々が続きます。上手に体調をコントロールしながら、引き続きよろしくお願いします。
今年の個人的なトピックとしては、なんと私、ついに五十路になります。
日頃お付き合いさせていただいているのが諸先輩方ばかりなので、自己イメージではまだ若手のつもりで走り回っていますが、いよいよ現実のものとなります。
これ、あくまで個人的な話ではあるのですが、実は当社にとってもそれなりに大きな節目だと思っています。
というのも、鈴木役員を除く当社の5名の役員は全員が同級生。
つまり今年から、経営陣の大半が五十になる、ということになります。
もちろん、まだまだ最前線に立つつもりですし、その気迫が衰えた感覚は一切ありません。
ただ、こうした節目を迎えると、自然と会社の未来のことを考えるようになります。
できれば、これから数年をかけて、この経営チームをもっと多様なものにしていきたい。
それは、会社にとってもきっと良いことだと思っています。
そう考えると、これまで私たち経営チームが大切にしてきた価値観をちゃんと共有できるレベルに言語化し、それが次世代の経営者候補へ共有、あるいは引き継がれていくべきものなのだと思います。
年始の今回と次回の2回で、
当社の経営にはどんな特徴があるのか、少し立ち止まって考えてみたいと思います。
私はこの15年間、漠然と「仲間と経営してきた」と感じてきました。
この「仲間経営」という言葉は、正直なところ、誤解を生みやすい言葉でもあります。
実際、社内外を問わず、さまざまな受け取られ方をしてきましたし、私自身も、甘い馴れ合いにならないよう、常に意識的でありたいと思ってきました。
一方で、外部の方からは、意外と前向きに受け取られることもあります。
そもそも、こうした関係性のまま長く続く会社は多くなく、それが続き、なおかつ企業として成長していること自体に、何か理由があるのではないか、という見方もあるようです。
社内の若手から、
「仲間内で起業して、なぜ宮崎さんが社長なんですか?」
と聞かれることがあります。
答えとしては、シンプルで、
「選ばれたから」ということに尽きます。
創業当初、株式や最終意思決定権、それに伴うリスクは、分散させるよりも集約した方がよい、という意見がありました。
その考え方の中で、私がその役割を担うことになった。
社長である理由は、ただそれだけです。
ただ、この「託された」という感覚は、私にとって非常に重要な正当性でもあります。
自ら社長を名乗ったというより、任された。
そのことには、今でも少しばかりの誇りを感じています。
ローマ皇帝が、インペラトルではなく、プリンケプス(第一市民)を名乗った、あの感覚に近いのかもしれません。
そんな経営チームですので、創業以来、私たち役員が重視してきたのは、役職や上下関係ではなく、
・誰が何を引き受けるのか
・その結果から逃げないか
という点でした。
会社経営は常に、新たな挑戦や大きな問題を抱えながら進みます。
社内には、どうしても解像度が著しく低い領域が生まれます。
役員には、答えがすぐに出ない、けれど中長期的に極めて重要な課題に向き合うことを求めてきましたし、自分自身も、そうありたいと思っています。
慣れ切った仕事や判断を手元に置き続け、管理者として振る舞うのではなく、
それらは後進に引き継ぎ、自分たちは会社にとってより重要な困難に向き合う。
そういう姿勢を、大切にしてきたつもりです。
そんな経営チームの関係性を、あえて一言で表すなら、
こんな感覚に近いのかもしれません。
尊敬はいらない。
信頼を求めたいわけでもない。
ただ、自分が
信頼に値する判断と行動を、取り続けられているのか
それを問い続けたい。
私自身が、そう思っていますし、
それは「託されたはじまり」から続く、自分自身への挑戦でもあります。
当社の特徴でもある、こうした経営のあり方について、少し書いてみました。
今後、経営チームの拡張や、将来的な入れ替わり、継承といったことを考えると、このような経営スタイルについて、マネジャーにも知ってもらう機会があってもよいのではないかと感じています。
次回のブログでは、
この私たちのスタイルを、もう少し普遍化した
「ファーム経営」という考え方について書いてみたいと思います。
本日はここまで。
それでは、本年もよろしくお願いします。がんばろー!
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。


アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。