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【社員紹介記事★第十弾】期待値を超えるコンサルタントへの成長ステップ

※この記事は、弊社のC&S事業部、特に戦略コンサルを志望している方に向けて、当事業部でどんな人材がどのような心構えを持って働いているのか?を紹介し、当事業部の雰囲気や文化への理解を深めていただくための記事となります。
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本記事が成長できる環境を求めている方や、コンサルタントとしてのキャリアを検討されている方の一助となれば幸いです。

 

筆者のプロフィール

筆者は美村慶一朗と申します。


2024年に早稲田大学教育学部を卒業し、新卒としてアーツアンドクラフツに入社しました。このアーツアンドクラフツという会社に入社して、初めて社会人となってから約1年半が経過した今、入社からの期間に私が多くの壁にぶつかりながら、どのように成長のためのステップを踏んできたのか、お伝えしていきたいと思います。

特に社会人としての働き方があまりイメージできていない、これから初めて社会人となる方や、アーツアンドクラフツではどのように自分を成長させることができるのか知りたい方の参考となれば幸いです。

 

社会人としての責任とコンサルティング業界

突然ですが学生までと社会人との違いはどのようなものがあるでしょうか。人間関係や金銭面など様々な変化がありますが、私が最も強く感じたのは社会的な立場の変化です。社会的な立場の変化とは、よく挙げられている話ですが、サービスを受けるお客様の側からサービスを提供する側へ立場が変わるということです。社会人は報酬を受け取る代わりに、社会に対して価値を提供する責任を負う必要があります。

例えば、製造業界であれば、社会に役に立つより良い製品を製造して販売することで価値を提供して、製品に対する代金として会社の利益を生み、給与という形で報酬を受け取ります。

では、コンサルティング業界では、どのように責任を果たすのでしょうか。経営コンサルタントであれば生み出すべき価値は、簡単に言えば「クライアントの相談に乗って、課題を解決する、そして最終的にはクライアント企業の環境や収益性などを高めること」と言えるでしょう。その上で、コンサルタントは、クライアントに求められたことをただこなすのではなく、自発的に行動してクライアントに対して価値を生み出すこと、すなわち常に期待値を超える価値を生み出すことが求められる仕事です。

このような責任を、未経験で入社した新卒の社員が一人前のコンサルタントとして果たすことができるのかというと、筆者の場合はNoと言わざるを得ませんでした。それでも、社会人であるからには「新人だから仕方ないよね」で済まされるわけではありません。能力の差はあれど、新人なら新人なりに何かしらの価値を生み出すことが求められるのです。そして、日々価値を生み出すことを続けていく先に社会人として、コンサルタントとしての成長があるのだと私は考えています。

 

筆者のアーツアンドクラフツでの成長ステップ

それでは、私が実際にアーツアンドクラフツに入社してから現在に至るまで働いて、どのように価値を生み出そうとしてきたのか、どのように成長することができたのか、その過程と要因について具体的にお話ししていこうと思います。

1st Step:答えのある調査と事実の報告

私が入社直後の研修を終えて、初めて実際の案件に参画した際に、まず任された仕事はデータの調査でした。

コンサルタントの仕事は、クライアントと議論を交わし、課題に対する解決策の提案を行うイメージがあるかもしれませんが、実際にはその議論や提案を行うための調査に大半の時間を費やすものです。特に、入社直後のアシスタントやアナリストといった役職では、クライアントと直接話す機会は基本的にはなく、チームのフロントメンバーとなるマネージャーやコンサルタントといった職位のメンバーのサポートが主となります。

このデータ調査の段階は、調査の中でも初歩的なレベルで、上長から「すでに決まっている調査対象企業の従業員数を調べてほしい」などと指示を受け、それを忠実にこなしていきます。そこには明確な答えがあるため、自分がすべきこともはっきりしていました。また、事実を伝えるだけなので根拠さえ整えば、報告も難しくはない業務であり、求められたことに対して100%のアウトプットを返すことによって最低限の価値を生み出すことが求められます。

一方で、この段階ではあくまでも「作業者」であり、ミーティングに参加しても自分の考えを発信するということはできませんでした。つまり、「作業者」として期待に応えることはできていても、コンサルタントとしての期待値にはまだ及んでいなかったと言えます。

 

2nd Step:先輩と一緒に1つの論点について調査

私が成長していく上で大きなヒントとなったのが、先輩と一緒に1つの論点について調査を行った経験です。論点とは、最終的な目的の達成に向けた判断項目として、調査によって答えを求めたい問いのことを指す用語です。例えば「自分に合った仕事に就きたい」という目的に対しては、「どのような仕事が自分に合っているのか?」、「どうすればその仕事に就くことができるのか?」といった問いが論点にあたります。

この段階では、先輩と分担して調査を行い、それぞれの調査結果を合わせて知りたい情報に対する示唆を出すということを行いました。ここで大きく変わったのは、先輩と一緒にではあるものの、論点に対して自分なりの答えを出す必要があるということです。

初めのうちは、調査を行っても何が重要な情報なのかわからず、得た情報から何が言えるかを掴むこともできませんでした。結果として、自分の考えを出すということができず、先輩に示唆をまとめてもらい、それに対して補足や修正を行うことくらいしかできませんでした。そのため、やはりミーティングでの発言はできず、自分がいる意味はあるのだろうかと考える毎日でした。

そんな時、マネージャー職の上長との1on1の機会に、「どうすれば自分の考えを発信することができるようになるのかがわからない」と相談したところ、上長からは「美村さんはもっとクライアントに対して説明する側の立場に立って、自問自答してみてくださいなぜその調査をしているのか、その調査によって何を説明したいのか、という目的意識を持つことが必要です」というアドバイスをもらいました。

そこで、一緒に調査していた先輩に調査への取り組み方や示唆のまとめ方の工夫についてお話を伺ったり、実際に一緒に示唆を考えたりしていく中で、先輩はその調査を通してクライアントが何を知りたいのか、それに答えるために何が言いたいのか、それがその案件全体においてどのような意味を持つのか、そのためにはどんな情報が必要なのか、といったことまで常に念頭に置いて、調査や示唆出しを行っているということに気が付きました。それが、上長が言っていた「目的意識」なのだと私は考えています。

それまでは、データの調査と同様に「作業者」として「〇〇について調査して」と言われたから調査をしているだけ、だからこそそれがどのような意味を持つのかわからないという状態だったのだと理解し、自分なりに「目的意識」を持って調査を行うことで、「こういうことがわかった」だけでなく、「だから、こういうことが言えるのではないか」というところまで少しずつ考えを及ばせることができるようになったと考えています。

実際にその後の1on1では、上長から「発言の際に、論点に対して何を伝えたいのかが明確になってきているので、このまま継続していきましょう」と評価をいただくことができ、この段階になって、初めてコンサルタントとして、最低限期待値通りの価値を出すことができるようになったと言えます。

 

3rd Step:自分1人で1つの論点について調査

そして、入社から1年近くが経つ頃には、自分一人で与えられた論点に対して示唆を出すという機会をもらえるようになってきました。

この段階では、自分が調べたことに関しては自分が説明をするしかないという責任が生じます。その過程で上長に相談することはもちろんできますが、最終的に調査を行い、それを踏まえて示唆を出すのは自分となります。

それでも、それまでに学んだ「目的意識」を持つということを心がけて調査に取り組むことで、ミーティングで上長に対して自分の言葉で調査結果とそこから得られた示唆を伝えることができています。さらには、上長に対して、「クライアントの考えを踏まえると、この情報を伝えたほうがいいのではないか」といった意見の発信も少しずつですができるようになってきました。

このような、上長やクライアントの求めているものの先にある、プラスアルファの部分こそが、コンサルタントが追い求めていくべき価値と言えます。

この段階では実際に自分の成長を一番感じられており、このブログを書きながら振り返ってみると、1年ほど前の自分からはとても想像ができない姿になることができているのではないかと思います。実際にクライアントからも感謝の言葉をいただく機会が増え、信頼感を勝ち取ったことによって、ただ決まった論点の調査を依頼されるだけでなく、「ちょっと今〇〇について考えているのだけれども、わからないところがあって相談にさせてほしい」といった、より気軽な依頼も受けられるような関係性を構築することができていると実感しています。これが、コンサルタントに求められる、期待値以上の価値を生み出すということなのだと私は考えています。

このように、少しでも上長やクライアントの期待を超えるような価値を生み出し続けることが、社会人として、コンサルタントとしての責任であり、自分自身の成長に繋がっていると強く感じています。

 

筆者からのメッセージ

私が入社前に考えていた目標は、「クライアントから頼ってもらえる、一緒に働きたいと思ってもらえるような存在になること」でした。入社前に考えていたことなのでぼんやりとした目標ではありますが、この思い自体は現在まで変わっていません。

この1年半を通して、この目標を達成するためには、やはりクライアントの期待を超えるような価値を生み出し続けることで、自分の責任を果たし、そして継続的に成長をしていくことが必要不可欠なのだと学ぶことができました。

それは、アーツアンドクラフツに入社して、上記のようなステップを1年半という短い期間で経験することができ、そして私の疑問に対して時間を取ってアドバイスをしてくださったり、一緒に考えてくださったりした先輩・上長の方々がいたという環境があってこその学びだと考えています。

弊社は、中途で入社される方もほとんどが未経験者のため、新卒であっても誰でも早くから成長と挑戦の機会を得ることができるだけでなく、同じように悩み苦しみながらも一人前のコンサルタントまで駆け上がったロールモデルでありながら、丁寧に相談に乗ってくださる先輩方が多くいます。その環境こそが弊社の強みであると私は考えています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本稿をご覧になって、弊社について少しでも興味を持っていただければ幸いです。
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本稿をご覧になった方々と弊社で一緒に働ける日を楽しみにしております!

美村 慶一朗

アーツアンドクラフツConsulting & Solution事業部/アナリスト

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