CROSS TALK スタッフクロストーク

事業開発

自社ブランド「ith」で築かれたお客様との深い絆を、
違う接点でも通わせることができないか。
そうして始まった事業開発の取り組みは、アーツアンドクラフツのこれからをつくる重要な役割を担いつつあります。
その活動は、どんな想いが動かしているのか。3人のキーパソンが語ります。

その絆にさらに新しい展開を。
ithから広がる新規事業を模索。

—— 事業開発は、既存事業であるithとリンクさせた新しい事業を立ち上げるということで始まったものです。ithではお客様と膝と膝を突き合わせて一緒になってリングをつくっていくので、深い絆が生まれやすいんですね。そんなファンになってくれる人たちとith以外でも接点が築けないか。そういう考えから、結婚後のライフスタイルみたいな領域で新しい事業の開発に取り組んでいるのです。

—— 私は、今まさにithと連携する新事業の立ち上げを担当しています。といってもまだ準備段階で、サービスの目的や具体的な商品をどうするかなどを検討しているところです。

前職はブライダル雑誌の編集部にいました。そこで、この会社で新規事業の人材を探しているという話を聞いて、面白そうだなと思って飛び込んだのです。以前は誰もが知っているというぐらいの有力誌を展開する企業にいたので、自分が主体となって事業を動かすなんて絶対にできないと思っていました。
それが、今では本当に何でも自分でやらなくていけないという環境で(笑)。大変ですが面白いです。状況が二転三転しながらも方向性が少しずつ見えてきて、「あ、いけるかも」と思えた時はすごく興奮しますね。やっていて楽しいです。

—— この会社ではいろんな部門でIT化を推進しています。新規事業でも、ithによってリアルに築いた絆を、ITの力で広げていきたいと思っています。リアルとデジタルを調和させるというか。そういう展開は考えのひとつとしてはありますね。

さらにいうと、ジュエリー職人とエンジニアをつなげるのもアイデアだと思います。両者が共存しているのが、この会社の特徴的な部分なので。実現できればアーツアンドクラフツを象徴するような独自の事業やサービスになると思います。

モノづくりは文化づくり。
そんな想いで事業をつなげてきた。

—— 新規事業にもつながる話ですが、アーツアンドクラフツって“文化”をつくろうと思って事業をやっているんです。ithもそうだし、コンサルだってそう。企業とお客様のコミュニケーションのあり方とか、そのあたりをしっかり考えることで、文化といえるほどの価値が生まれるのだと思います。

そういう想いがないと、結局続かないと経験的に感じるんです。正直、これまでいろんな失敗をしてきました。安易な皮算用で始めたものって、やっぱり続かない。何のためにやるのかをはっきりさせないと、僕らがやる必然性もなくなります。そういう部分が文化という考え方につながっていくのだと思います。

—— ithの立ち上げの場合は、まずは不安が大きかったですね。吉祥寺にアトリエを構え、販売事業をやろうと決まった時も、接客の経験もないのに大丈夫かなと思いました。それでも、お客様に合わせて一つひとつ丁寧につくるというスタイルを崩さずにやっていくうちに、少しずつお客様が来てくれるようになり、実際にオーダーも増えていきました。やっと大丈夫かもと思えたのは、1年を過ぎたあたりでした。

—— その頃ちょうど、表参道に新しい店を出しましたよね。

—— 正直にいうと、お店が増えることに最初は戸惑いもありました。ithを始めるにあたって決めたルールは、私としては自分一人で完結したものだったのです。仲間が増えると、そのルールに込めた想いが薄まるのではと心配しました。

でも、それは違っていました。自分がやった仕事が喜ばれ、世の中に受け入れられることに、大きなやりがいを感じたのです。それはきっと一人でやった時の達成感より、はるかに強いものだと思えました。今では多くのお店があることを、とてもうれしく思っています。

クリエーションに携わりたいのなら、
能動的に動くしかない。

—— この会社で強く印象に残っているのは、会社のホームページのコーディングをやったことです。本当にまったくの素人だったのに(笑)。何でも自分でやるとは、まさにこのことだなと思いました。でもその時、自分のアイデアを自分でカタチにするのってこんなに面白いのかって感じたんです。

—— うちはベンチャー的な文化がまだまだあるんですよ。よくithのスタッフに言うんです。「自分で考えて行動すると、人生が楽しくなるかは保証できないけど、少なくとも後悔は減るよ」って。自分の手を動かすというのは、やっぱり大事ですよね。

—— 私はやっぱり最初にモノづくりがあって、そこに人が集まるんだと思っています。モノがないと接客もできないし、いろんな人と交流して仕事をすることもできない。モノづくりを自分たちでやるというのは、ごく自然なことだと思います。

—— 僕は何かを具体的につくっているわけではないのですが、それでもクリエーションには携わりたいと思っています。そうなると受動的ではいられない。能動的でないとモノを生み出せるはずがないんです。能動的になるから、人と人がつながり、そこに文化が生まれる。そういうことをたくさん積み重ねていくのが、アーツアンドクラフツという会社でありたいと思います。事業開発って、まさにこういう部分をリードしていく存在なんだろうと思いますね。

 

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