CROSS TALK スタッフクロストーク

職人&生産管理事務

アーツアンドクラフツが運営するオーダーメイドブライダルリングのブランド「ith(イズ)」。
お客様一人ひとりのご要望に合わせて世界にひとつのリングを
つくり出すという工程には、どんな想いやこだわりが込められているのでしょう。
リングの製作に携わる3人が語ります。

一人ひとり違うこだわりを、
忠実にカタチにしたリングをつくる。

—— ジュエリー職人の仕事は、お客様がお選びになったデザインにそってリングを1から製作していくというものです。ithでは、多くのコレンクションが用意されていて、それをベースにセミオーダーしたり、まったくオリジナルのデザインでフルオーダーしたり、さまざまなパターンで注文ができるので、いろんなご要望に柔軟に対応できる技術が必要となります。そこが、ithのジュエリー職人の難しさであり、面白さでもありますね。

—— 生産管理は、お客様のご注文内容をもとに、実際にリングをつくる工程を組んでいくという仕事になります。このデザインならこういう加工が必要なのであの職人に任せようといったコーディネート的な業務や、お客様のご依頼の意図を担当のつくり手さんに再確認して職人に伝え直すといった工程の連携サポート、さらにご依頼通りにリングが仕上がっているかを確認する検品作業など、その仕事は多岐に渡ります。
ithは受注生産なので、リング一つひとつに込められたお客様の想いもすべて違います。だからこそ、その想いをきちんと把握し、想いをカタチにしたリングをお客様に届けるためにあらゆることに対処する。それが私たち生産管理の仕事なのです。

スタッフ間のコミュニケーションが活性化する、
ユニークなフロア。

—— ithのリングづくりは、お渡しするお客様が決まっているので、その方のために気持ちを込めてつくることができます。そこは、誰が手に取るのかわからないリングをひたすら大量に製作する大手メーカーのスタンスとは全然違いますね。

—— それでいて、工房の設備は大手メーカー並みのハイグレードな機材がそろっているんです。レーザー溶接機もあるので、高品質な仕上げを短時間で行うことができます。

—— 工房もそうですが、工房が置かれている会社のフロアにも特色があります。僕らのような職人と、生産管理はもちろんシステムエンジニアやコンサルタントといったデスクワークのスタッフが、同じフロアに同居しているという(笑)。
でも、これってすごくいい部分もあって。以前、完成した商品をきれいに写真で残そうという話があった時に、完成から納品までのわずかな時間で撮影してくれるカメラマンをどう手配するかということになったんです。すると、違う部署の人が、僕でよかったら、と手を挙げてくれたんです。カメラを使える人材がすぐそばにいたんですね。思いがけないかたちで、いいコラボが実現しました。

—— 生産管理の立場としても、ワンフロアでいろんな部門とコミュニケーションを図れるのはいいですね。検品して少し手直してほしい時なども、すぐ近くに職人さんがいるので頼みやすいし、その場でさっと調整してくれます。ほかにも、注文データを登録するシステムに使いづらい部分があったら、エンジニアさんがすぐに修正してくれたり。会社全体がとてもスムーズに連動、連携しているという印象はありますね

お客様の想いにどれだけ近づけるか。
それが、すべての原動力。

—— ithのリングづくりは、時間が許す限り、納得できるまで作業に取り組んでいます。本当にそれぞれオーダーが違いますし、結局、正解がないんです。お客様が描いているであろう理想のカタチをイメージしながら、できる限りそこに近づけていく。期限ギリギリまで手を動かせる体制や環境が整っている、この会社だからこそできることかもしれませんね。

—— 私もお客様のこだわりのポイントを毎回意識しながら、製作するように心がけています。たとえ同じデザインでも、お客様が気に入っているところが違えば、つくり方も多少変わってきます。実際には同じカタチに見えても、つくる側の感覚では確かに違っている。そういう姿勢は、これからもこだわっていきたいと思います。

—— 私は“自分がお客様だったら”と考えながら、つねに仕事をするようにしています。例えば、ペアのリングにそれぞれ色石を入れる時なども、仕入れた材料の中から色味や形が最も近いものを選ぶようにしています。

—— お客様は気づかないかもしれませんが、ペアリングの色石の色味が微妙に違っていたら、自分ならちょっと残念に感じるかもしれません。こういうふうにお客様の気持ちにどれだけ近づくことができるか。そこには、強いこだわりをもって生産管理という仕事に取り組んでいきたいと思います。

 

& People へ