4月、アトリエ研修で各地をまわりました。
その中で感じたことを書きます。
この1年、地金の高騰に伴い、リングの価格も上がり続けています。
そうすると何が起きるか。
お客様が求めるもの、そして「納得したい」という気持ちの水準が、確実に上がります。
これは、とても健全なことだと思います。
ただ同時に、私たちに求められるものも、ひとつ段階が上がりました。
これまで以上に寄り添い、
これまで以上に丁寧に、
デザインだけでなく、価格の納得や、お二人が指輪に込める意味まで、しっかりと言葉にしていく。
そして、ithというブランドとして、
目の前のつくり手として、
それを必ず実現できるという安心感まで届ける。
接客は、いま明らかに高度な仕事になっています。
今回の研修では、その「接客」を改めて見つめ直しました。
新人だけの話ではありません。
むしろ、経験を積んできた人ほど、これまでの延長ではない世界に戸惑うと思います。
やり方を変えるのは勇気がいります。
今までの自分を一度疑うことにもなる。
簡単ではありません。
それでも、各アトリエでみんなと話していて、
ちゃんとそこに向かおうとしているのを感じました。
だから、できると思っています。
明日からGWです。
この1ヶ月やってきたことの、ひとつの試金石です。
これまでの自分に少し足して、
もう一歩だけ、お客様に寄り添ってみてください。
うまくいかないこともあると思います。
でも、その中で必ず何かを掴めるはずです。
真ん中にあるのは、いつもお客様です。
みんなの仕事に期待しています。
もう一つ。
昨年から言っている「ブランドの質を上げる」という話です。
繰り返しになりますが、
質を上げるというのは、接客のレベルを上げるとか、成果を上げるという話ではありません。
私が考える「質」は、余裕です。
つくり手が、安心して立てること。
少し余白を持って、お客様に向き合えること。
職人や生産管理も同じです。
余裕があってこそ、より良いものづくりができる。
「たくさんよりも、ひとつをたいせつに」は、
そこで向き合う一人ひとりに余裕があって、はじめて成り立つものだと思っています。
今回アトリエをまわって、
正直に言うと、みんなが日々工夫しながらなんとかやりきってくれている中で、
まだ余裕のあるアトリエをつくれていないことを、自分の責任として強く感じました。
忙しさの中で、なんとかやりきっている。
そういう状態も多かったと思います。
だからこそ、次の繁忙期に向けて、ここは本気で変えます。
環境を整えるのは、経営の責任です。
私が責任を持って、今回の研修をともにしたマネジャーやブランド推進メンバー、
そしてこれまでも現場で声を上げ続けてくれている主任・副主任とともに、
その声をかたちにしていきます。
価値の源泉である「余裕」をつくる。
ここは約束します。
まずは、このGW。
忙しくなると思います。
その中でも、一組一組に、しっかり向き合ってみてください。
その積み重ねが、次をつくります。
よろしくお願いします。
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。


アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。