AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.127

業務改善の取り組み

先日の方針発表会でもお伝えしましたが、今期のブランド事業部のテーマの一つに「業務の改善」があります。

これは、日常の業務を一度棚卸ししてみて、「お客様の価値につながるもの」と「そうではないもの」を見定めたうえで、無駄を減らしたり、やり方を効率的にしていこう、という取り組みです。

 

事業の現場というのは、毎日の積み重ねでできています。

ルーチンをきちんとまわすことは欠かせませんが、同時に新しい取り組みも定期的に出てきます。その中には本当に進化につながるものもあれば、一過性で終わるものもあります。

問題なのは、その「一過性で終わった取り組み」から生まれた業務が、ルーチンとして残ってしまうことです。そうしているうちに、いつの間にかルーチンがどんどん増え、気づけば業務過多になっている…。

 

これはどの職場でもよく起こる現象です。

だからこそ、業務の情報をできる限り共有していきたいと考えています。

 

今回ヒアリングをしていて気づいたのですが、システムの使い方、1日の時間の使い方、チーム内での業務の割り振り方など、いろんな場面で現場ならではのアイデアがたくさん出てきました。

ところが、そうした「とても素敵なやり方」が、実は現場ごとに留まっていて、横のつながりでは共有されていないことが多いんです。特にアトリエは全国に散らばっているので、細かな業務の工夫まで情報を共有するのは難しいと思います。

ただ、これらを良い形でシェアして、取り入れられるものは全体で導入していければ、業務はぐっとよくなるはずです。

改善のヒントは、すでに私たちの現場の中にあるのです。

 

そして、ヒアリングを重ねる中で私は、「アトリエごとによく考えてるな、改善してるな」と感心することがたくさんありました。

とくに異動が少ない地方のアトリエでは、主任や副主任がセットで長い時間をかけて、自分たちなりに悩みながら試行錯誤して、少しずつやり方を整えてきているんだな、ということを知ることができました。

こうした工夫や改善は、現場で日々積み重ねてきたからこそ生まれた知恵であり、大切な財産だと思います。

だからこそ、こうした知恵をアトリエ間で共有し合えれば、もっと業務は良くなっていくはずです。すでにある工夫を分かち合い、全体で活かしていけることこそ、今回の改善の大きな力になると思っています。

 

今回の取り組みには、営業マネージャーやブランド推進部に加えて、C&S事業部からも三人の助っ人が入ってくれています。

繁忙期前の10月までには、しっかりと成果を出せるように取り組んでいきたいと思っています。

そして、この動きをアトリエにとどめず、生産や工房の業務改善にも広げていければと考えています。

現場に余裕を生み、その分お客様への価値を高めることが、今期の大きなテーマです。ぜひアトリエ以外の部署のみなさんも、「自分たちの現場をどうよくできるか」という視点で、一緒に考えてもらえると嬉しいです。

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。