AC社長ブログ「ともに、つくる」vol.125

今期の展望 -C&S事業部

本日、7月1日より、当社は新たな期を迎えます。

昨日に続いての投稿です。今回は、C&S事業部について考えてみましょう。

 

この1年、C&S事業部にとっては、ここ5年間取り組んできた未経験者採用・育成型のサブコン事業が、大きな成果を結ぶ年であり、同時にひとつの節目でもあったと思います。

事業として堅調に拡大し、売上は5億円を突破。メンバーも50名を超える規模へと成長しました。この数字の背景には、現場で粘り強く努力を重ねてきたみなさんの姿があります。まずは、事業部のみんなに、心から感謝を伝えたいと思います。

 

一方で、組織としての課題も次々と表面化しました。

現在、これらの課題に向けたさまざまな改善の取り組みが進行中です。ここではその詳細には触れませんが、私自身のこれまでの経験から、ひとつだけ確かなことがあります。

――組織というのは、ある一定の規模に達するごとに、必ず何らかの“ひずみ”が生じるものです。

だからこそ重要なのは、その局面にどう向き合うかです。真剣に、誠実に課題に向き合い、変わる覚悟を持てる組織だけが、次のステージへと進化できる。いま、まさに私たちはその「進化の入口」に立っています。

変わることに、本気で取り組みましょう。

 

さて、今回は「今期の展望」というタイトルのもと、少し視座を高めて、これからの1〜2年についてお話ししてみたいと思います。

昨日のブログで触れたブランド事業部では、「質の充実」というキーワードを挙げました。

 

それに対して、C&S事業部の今期のキーワードは── 「殻を破る」 です。

 

この5年間で築き上げた土台に甘んじることなく、その“殻”を自ら打ち破り、「おもしろい挑戦」を仕掛けていく。それが今期のC&S事業部のテーマです。

その第一歩として、これまでブランド事業部に専任していた吉田取締役、松岡執行役員、そして私自身も、今期から正式にC&S事業に本格参画します。それぞれがこれまで培ってきた経験を、今度はこの事業の進化のために注いでいきます。

 

最初の挑戦は、「プライム化」です。

これまでのC&S事業部は、サブコンモデルを中心に成長してきました。しかし今後、より持続的で主体的な組織へ進化していくためには、「サブコン&プライム」のハイブリッド型へと進化することが不可欠です。

この領域は、かつてNTTデータの営業として第一線で活躍してきた吉田取締役に担ってもらいます。彼の幅広いネットワークと高い営業スキルを活かし、プライム案件の獲得数・質ともに、飛躍的に高められる1年になることを期待しています。

 

次なる挑戦は「マーケティング&ブランディング領域への参入」です。

これまでも、私たちがブランド事業を自ら展開しているからこそ、その知見と実績を活かし、マーケティングやブランディングのコンサルティングに本格的に取り組むべきだという声は、社内外から多く寄せられてきました。

今期は、いよいよその一歩を踏み出す年になります。

 

この領域をリードするのは、AppleやAmazonといった外資系企業でマーケティングマネージャーとして活躍してきた松岡執行役員です。彼が培ってきた経験は、当社にとってこれまでになかった視点と可能性をもたらしてくれると確信しています。

加えて、彼のキャリアと海外ネットワークを活かし、グローバル案件の獲得も視野に入れています。この1年間は、そうした未来に向けた礎を築くフェーズと位置づけ、本気で取り組んでいきます。

 

そして、三つ目の挑戦は、「BPR領域への注力」です。

これまでもBPRやPMOといった案件は一定数手がけてきましたが、今期は元アクセンチュアの早坂ユニット長を迎え、この分野を大きく伸ばしていく体制が整いました。

今後は、エンジニアとコンサルタントの連携を強化し、戦略とITを組み合わせた提案や、業務設計からシステム導入までを一貫して担うような支援にも取り組んでいきます。C&S事業部における新たな柱として、着実に育てていきたい領域です。

 

最後は、「リスキリング事業」です。

この領域はまだ正式な事業として立ち上がっているわけではありませんが、日下部シニアマネージャーが主体となり、いくつかの案件を独自に動かしています。

近年、社会全体でもリスキリングへの注目は高まっており、企業の人材戦略においても極めて重要なテーマとなりつつあります。私たちはこれまで、未経験から多くの人材をコンサルタントとして育て上げてきた実績があり、そのノウハウや育成観は、まさにこの領域で力を発揮できる強みだと考えています。

私自身も、この事業の意義や可能性を非常に高く感じており、彼らと共に、本気で事業化に取り組んでいきたいと思っています。

 

この一年で、現状の事業モデルの“殻”を破り、いくつもの「おもしろい挑戦」を仕掛けていきます。

 

そして将来的には──「なんだかB2B分野でいろんなことをやってる、ちょっとヤバイ集団」──そんな存在へと、C&S事業部を進化させていきたい。

そのために、今期は私を含めたオール役員体制で、本気でこの事業を前に進めていきます。

 

組織の未来も、カルチャーも、事業の形も、ここから大きく変えていくつもりです。

 

今期は、C&S事業部を本気で“おもしろく”していきますよ。 ぜひ、みんなで一緒に、楽しみながらこの変化をつくっていきましょう!

 

宮﨑

「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。

宮﨑晋之介

アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。