今回も引き続き、C&S事業部の話です。
前回、「やる気と地頭があれば、誰でもコンサルスキルを得られる場」をつくることの意義に触れました。
それはビジョンというものにまでは成ってないのかもしれませんが、少なくともこの組織の個性にはなっているんだと思います。
受け入れる門戸を広げるということは、どういうことか?
一般的に、コンサルティングファームというのは人を選びます。それはコンサルタントという特殊でハードな仕事には非常に強いマインドセットが必要であると考えられているからです。コンサルタントとしてのマインドセットを確立しハードワークを超えることで、高いスキルを身につける。ファームのパートナーとかとお話しすると、皆さん揃ってそう仰います。
一方で、我々は門戸を広げることで、多様な出自のメンバーが集まってきました。中には、なかなかこの業界では出会えない面白い経歴の人もいます。
それはこの組織にダイバーシティという価値観を生みました。空気感といっても良いかもしれません。
もう一つ、門戸を広げる為に意識したのは、スキルを重視したことです。
先にも触れたように、業界の一般的な考え方は、マインドセット→ハードワーク→スキルフルなのですが、これだとコンサルマインドセットという一つの型で入口を絞ることになります。
私たちはスキルを見える化し、それを得ることをサポートすることで、スキルが高まるごとにマインドセットが高まるという順番の転倒を図りました。そうすることで門戸を広げたのです。これは、今の組織が大切にしている育成文化を形作りました。
この空気感としてのダイバーシティと育成文化は、C&S事業部の大きな特徴であり、だからこそここまで成長してきたのだと思います。
実は、来期に向けて、これら二つの特徴へ、私たちなりのマインドセットをプラスしていきたいと考えています。
マインドセットはコンサルタントにとって絶対不可欠なものです。ただ、これまで述べたように、私たちは組織づくりのアプローチの特殊性から、それを自分たちの言葉として明文化してこれてませんでした。ユニット制という新たな体制に合わせて、各ユニットを率いる強いリーダー達が考えるマインドセットを融合することで、アーツアンドクラフツがコンサルファームとして今後より高いステージへ上がる為の私たちのマインドセット像を作り上げたいと思います。
これに合わせて、もう一つ新たな取り組みをスタートします。名付けて、コンサルタント・ディベロップメント・プログラム、すっげー長いのでCDPにしよっ。
未経験からコンサルタントへと至る中では、様々な困難を乗り越えなければなりません。ハードワークは勿論のこと、自分は成長出来てるのかと常に自問自答していく苦しみ、その先に何があるのかという不安、そういったハードルを乗り越えて強いマインドセットを形成し、価値を創出するコンサルタントとなっていくのです。CDPは、そんなメンバーをナビゲートしていく専門的な機能にできればと願ってます。
私は、CDPはこの転換期である組織にとても必要な機能だと考えてます。必ず良いものにしていきますので、みんな、乞うご期待!
宮﨑
「ともに、つくる」は主にインナーコミュニケーションを目的とした社長ブログです。
アーツアンドクラフツ代表取締役社長。考えるよりも動く現場主義。創業以来一貫して事業の最前線に立ち様々なパートナーと価値をつくりあげる。